2010/05/12

シンガポールのガチャガチャ (Singapore)

マリーナ・パレード・フードコートからホテルに戻る際に、ホテルの部屋で飲めるためのビール類などの飲みものとつまみを買おうと、地元コンビニのCheersに入ってみた。このCheersというコンビには、シンガポールを基点として各国でスーパーの展開をしているシンガポール職工会(National Trades Union Congress)が主催として経営をしている24時間365日営業のコンビニエンスストアだ。経営方法は、完全にセブンイレブンのパクリ。同等と「真似て経営をしています」と書かれているのも笑える。会計場所の監視方法や、店の中での陳列方法など、全部パクリだ。

ちなみに、シンガポールには、この Cheers とセブンイレブンの2種類しか存在しない。もともとは、シンガポールにセブンイレブンがやってきたのだが、これは誰もが知っている外資である。そこへリークワンユーが「外資に金を持っていかれるとは何事ぞ!」という鶴の一声のために、シンガポール独自にコンビニエンスストアを作ったのが Cheers というわけだ。そのCheersはあとから進出してきたからということもあるのだが、出店場所はだいたい住宅地のある地域に存在する。反対に、先にシンガポールで店舗をだしたセブンイレブンは繁華街や、日本人がよく行くような場所に存在するのである。
そんなコンビニの前で気になるものを発見した。それはガチャガチャである。シンガポールにそんなガチャガチャがあること自体を発見時点で驚いたが、高学歴な人は子供っぽいことはしないようにしていると、日本では絶対に考えられないような見栄の世界をがんばって演じているところであるにも関わらず、こんなものが誰もが使うコンビニの前に陳列していることは驚きだ。

それじゃ、そのガチャガチャの中身はなんだろうなーとおもっていたら、これがまたつまらないものが詰まっていた。キティーやリラックマだと版権の問題で、日本に大金を払わなければならないからという理由なのだろうが、妄想力のない中華系でがんばってひねったキャラクターものは、なんと干支の動物をベースとしたお守りだ。何にもまして金儲けのことしか考えたことが無い中華系では、やはり妄想力の発揮しないと作ることができない、未知のキャラクターというのはどうしても苦手のようだ。それにしても、こんな干支のキャラクターなんか、がきんちょでも若い人でも、買おうとする人がいるのかどうか、かなり疑問である。買っている人さえも見なかった。あの「ガチャガチャ」という感覚だけが楽しいと思うのもいいのだが、だいたい買いたいものが無いものに無理やり金を使ってやろうとする人なんか、こんなシンガポールで居るわけが無い。現物主義、拝金主義のシンガポールで、妄想や生活に全く無関係な無駄なものに金を使うこと自体がナンセンスだからである。

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