マラッカのどこにいても目立つランドマークは、やっぱり展望台の Manara Taming Sari だ。高さ110mの高さまで上る、回転式の展望台である。ステダイスあたりを観光にいるときに、たまに回転しながら昇っていく様子を見ることがあるが、ほとんど動いているところを見ない。たいていは、長い棒が立っているようにしか見えず、もしかしたら、巨大な国旗でもはためく為の棒なのか?と思ってしまうほどだ。
実際に近くに行ってみると、まぁまぁ大きい展望台だということがわかる。
ところが、やっぱり展望台が動いていない。でも、客はそこそこ回転する展望台の乗り物のなかにいる。つまり、こちらから見ると、ガラスの箱の向こうに観光客がいるようにみえ、それはまるで動物園のガラスケースの檻の中にいる動物を見ているように、こちらから見える。展望台の上昇は、時間によって上昇するというものではなく、ある程度人が集まったら上昇するという、極めて観光客にとっては不快な運行システムをとっている。マレーシア人だから、やる気がないということもあるのだろう。まさか、電気代をケチるために動かさないというのであれば、それは本当にケチだ。
ちなみに、このタワーはスイス企業の技術を使って建てられたもので、マレーシアで一番大きな回転式展望台になっている。展望台自体にはもちろんエアコンが入っているため、蒸し風呂サウナ状態になることはない。全部で68人までは乗れるらしいのだが、そんなに乗る人はいないだろう。
いつ回転と上昇が始まるかわからない展望台に待ってでも乗りたいという人があるなら、ぜひ乗ってみたほうがいいと思う。なぜなら、この展望台の上からは、マラッカの市街地全部がみえるし、もちろん、マラッカ海峡を望むことができるからだ。
辛口批評の Lonely Planet では、「この展望台にいけば、あなたがどれだけ我慢強い人間かということと、展望台の素晴らしい景色の両面を知る機会を得るだろう」と書かれている。あぁ、そうですか、と言いたい。
Menara Taming Sari
Fee : RM20.00
Open : 10:00am - 10:00pm
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