2010/05/13

マラッカで見つけた変な看板(Malacca)

マラッカの町を歩いていると、結構な場所で写真のような看板が目に付いた。マレー語で全部かかれた説明ではなんだかわからないので、絵だけを見ていたのだが、それだけ見ていてもおもしろいと思った。そのときに思ったのが、これはもしかして、中国では一時期流行った、国民の民度や品格の向上のための宣伝看板なのかなと。

なぜそう思ったかというと、看板の一番上に「マラッカは世界遺産の町だ」と銘打っているからであり、世界遺産を保有する町に住んでいるひとにふさわしい態度を示そうという理由のためなのかとおもった。そういう目線でこの各々の絵を見ると、泥棒するなとか、大声で笑うなとか、交通ルールを守れとかなのかと想像できる。

しかし、よくよく絵を見ると、寝ている絵とかお腹をさすっている絵とかがあり、マナーの問題とはちょっと違うなと、でもお国柄が違うから、マレーシアではこういうところまで気をつける要とするのかなと思っていた。

しかし、内容は全然違った。帰国後、さっそくマレー語を解する人に、それぞれの言葉の意味を聞いてみて吃驚した。

これらは実は子供の自閉症を親が見抜くためのサインを列挙したものであり、こういう事例が出てきた場合には、ぜひ最寄の病院か相談をするようにという宣伝であったようである。

それぞれの症状を記載してみた。左上から順番に右に、そして下に書かれている絵の意味は下記の通り。

・自分の名前を呼ばれても反応なし
・不適切な場所で大笑いする
・なんども同じ言葉を繰り返して発する
・危険を顧みない行動をする。
・痛みを感じない
・日常茶飯事のことを変えられることを嫌う
・同じ事を何度もする
・規則正しく並んでいるものをめちゃくちゃにする
・他の子と遊ぶのが嫌い
・指でほしいものを指し示す
・聞こえないふりをする
・特定のものに異常な興味を示す
・モノを舞わすのが好き
・目を見て話さない
・すぐに癇癪を起こす
・過敏な行動
・いつも疲れたような様子をしている
・いつも腹痛状態
・抱っこされて移動するのを嫌がる
・何かに上りたがる
・手を振っている
・つま先立ちで歩く
・自虐的行動を起こす
・特定の食べ物に異様に関心を持つ
・トイレ教育の発育が遅い
・お腹が異常に張っている
・いつも病気がち
・他人に対して攻撃的
・極度の下痢状態
・物音に対して異常な反応を示す
・夜中にいつも目を覚ます
・異食症

ひとつひとつの意味がわかると、わかりやすい絵を使っているなというのがよくわかる。
それにしても、マラッカはこういう子供たちが最近多いのだろうか?これについてはもうちょっと調査してからまた報告したい。

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