台北のレコード屋で、ジャケットに毛沢東を掲げており、曲の題名がおどろおどろしい内容のものを発見したので、思わず手にとってしまったのが、このCDである。
「盤古」と名乗るこのバンドは、家に帰ってCDを聞くまで一体どのような音楽なのだろうと勝手に想像していたのだが、単なる台湾版デスメタルというかパンクだったので、思わず「あちゃぁ・・・」と頭を抱えてしまうくらい、ミスチョイスをしたものだと感じてしまった。
そこで一体何者なんだろうと思っていると、なんとこのバンド、中国のバンドだということが分かった。それも親台湾派の中国のバンドのようだし、中国はもとより台湾のインディーズ系では超有名なバンドであることが分かった。2004年に行われた台湾でのライブでは、今回買ったCDにも収録されている曲にもあるのだが「台湾は独立しろー!」という歌詞を歌ったことで、台湾人の心を一気に掴んでしまい、そのまま陳総統に謁見することになったことは、台湾エンターテイメントニュースの中でかかれているのを発見した。
今回買ったCDの曲はすべて政治的な臭いがするものばかりで、歌詞の内容もそのまんま。基本的にはパンクなので、歌詞は多くはないし、すべて単純だ。だから、中国語の勉強にはなる。ちなみにバンド名の「盤古」は中国語読みにすると、Punk の英語読みと同じだから、意外に命名方法は単純らしい。それにメンバーは現在全員中国人らしく、中国の国籍を捨てて、スウェーデンの国籍を取っている。いつでも国外にとんづらできる準備はしたたかにもできているということである。
アルバム「独立」の曲名は次のとおり
1.獨立革命
2.光獨立還不夠
3.不能等待
4.台灣就是台灣國
5.反攻
6.北伐
7.殺出一條血路
8.最近應該死幾個人
9.有槍誰都能幹掉
10.就算為了你我也要革命
11.你還不夠搖滾
12.人生如車臣
13.革命是不可避免的
14.絕滅
15.賤貨
16.我第一次到人間
17.台灣魂
盤古オフィシャルサイト : http://www.pangurock.com/