2007/10/24

中国株急騰中

しばらく中国株のことについて、あんまり気にしないで居た・・というより、そのなかの経済状況を個人的には把握できるような余裕がないくらい超忙しかったので、そんな株のことにまで目がここ3ヶ月届いていなかったのだが、この3ヶ月間における中国株は、あまりにも極端に株価が全体的に上がっているために、奇妙すぎるほど気持ち悪い。

6月末まで自分が観ていたチャートの動きとはまるっきり異なり、7月に入ってからのこの3ヶ月間は、日本のバブル経済もびっくりのような値の動きをしている。もともと、旅行をするのが趣味であるという観点から、日本ではANAやJALの株を持っていたので、中国でも同じようにこれから、万博やオリンピックがあるだろうからという理由だけで、勝手に中国の航空会社の株に注目していて、ちょっとだけ投資していた。

投資し始めた2004年ごろは、どこの中国の航空会社も民間になりたてて、この先どうなるのだろうかという不安はあったが、中国の経済上昇に伴い、きっと航空路線を使っての移動も多くなるだろうと勝手に想像していただけである。注目していたのは、注目していたのは、中国国際航空(0753)、中国東方航空(0670)中国南方航空(1055)と、ANAやJALのように株主優待券があるのかなーと勝手に思い込んでいた航空会社であると同時に、日本に就航している航空会社なので、ある程度はなんとなくわかるだろうという理由でこの3社に実は気持ち程度の投資をしていた。購入価格としては、どこもだいたい1株あたり2~3中国元程度だったので、日本円に直すと、死にかけの間組や熊谷組くらいの値段だったので、まぁいいかーと暢気に思って始めた。あとは、中国株を買おうというブームもあったので、それに便乗したというのもある。

中国国際航空のここ1年半の株価の動きは下記のとおり。
中国東方航空のここ1年半の株価の動きは下記のとおり。
中国南方航空のここ1年半の株価の動きは下記のとおり。
ところが、ところが、しばらくの激務であまり株を見ていなかったのだが、気付いてみると、上記のように、どこの航空会社の株も、購入時よりも5~7倍になっていたのはびっくりだ。金持ち中国人が航空路線を使うようになったから?というのが理由かと思ったが、どうやらそれは違うらしい。確かに中国国内へいく外国人が使うようになったということもあるが、利用者が増えても会社の実績は増えているわけではない。いまの石油とは金と同じように、世界中のマネーが中国に流れ込んできて、経済活動の実質と伴わないところでマネーゲームが過激になっているだけなのである。実際に昨年、中国の航空会社である中国東方航空にはじめて乗ったのだが、株価があがって業績がいいかなとおもったところ、サービスは最悪だし、航空機はボロいし、ご飯は強制収容所かというくらいの粗末なものだったし、もう二度と乗るもんかとおもったほどだ。

ちなみに、早くから国際線を運用し、いちおう中国の会社になってしまったキャセイパシフィック航空についても、中国のほかの航空会社と同じようにここ数ヶ月の株価の動きが著しい。


この中国株の上昇はいつまで続くのだろうか?これだけ株価があがれば、金しか信用していない中国人にとっては、もう毎日が楽しくて楽しくて仕方ないだろう。そして、なんちゃって成金の中国人がたくさんできているに違いない。それも楽して大金を得られる株式市場が活性しているのであるから、もともと怠け者の中国人がさらに働かなくなるのは当然だろうと思う。オリンピックがピークだとも言われるし、上海万博のころまでは持つだろうといわれている中国経済の上昇だが、どうなるのかは本当に分からない。もともと中国本土に対して愛着を持っている人が存在しない中国人にとっては、金ももては、暮らしやすいところに移住するのは多いのは当然だろう。福建省辺りの人間が16世紀辺りからシンガポールやマレーシアのようなイギリス支配で裕福なところに移住したのがいい例だ。金をもって、アルゼンチンのような国として破綻したが資源的に豊富なところに移住して、そこで大企業を形成するという中国人も増えてくるだろう。

そろそろ売り時かなと思い始めているのだが、どうしたらいいのだろうか?金融関係にお勤めの人、おしえてくださいー。

日本人の安・近・短旅行先

日本人が「安・近・短」として行く旅行地としての場所がどんどん変わってきているようなきがする。まだまだ詰まらないのに続いている韓流ドラマのせいで、結婚に行きそびれた妄想驀進中の30歳過ぎた女性と、結婚したのだが、結婚生活にばら色の生活を見出せなかった主婦層に人気なのが韓国である。その韓国への旅行者増加は今に始まったわけじゃないが、その中でやっぱり近いところへの旅行地として、再度台湾への旅行が注目を浴びているようだ。

トラベルビジョンニュースの記事によると、日本から近いところで親日的な国として知られている台湾への日本人観光客の数は、9月だけで例年の0.7%減だが、2007年度を通してみると、昨年よりも約2%の増加になっており、台湾を訪れる全外国人のなんと32%が日本人であるという状態らしい。台湾観光教会によると、2007年全体として270万人ほどの日本人が訪れるという計算を想定している。この数は結構多いと思う。台湾行きの飛行機は、東京・大阪はもちろんのこと、現在では札幌・仙台・福岡・名古屋というところからも飛んでいる。こういう地方都市からの訪問もあるのだと思われる。

台湾のドラマがいまBS各局で放映されるようになり、台湾に対して芸能面から密かに注目を浴びているというのも原因の1つなのだろう。といっても、まだまだ韓流俳優・歌手に比べると大して知名度もない。飛輪海のアーロンが名古屋の町を紹介するというのを「C-POPチャイナ」で放映されていたが、名古屋の女子高生に道を聞いたときに、知られていなくて、通訳の人に「台湾のアイドルなんですよ」と言われて初めて「えーっ!かわいい!!!」という反応があったのは、その顕著な表れだろう。顔では全然負けている韓国のリュ・シオンのほうが知られているのが解せない。

近場の旅行先として、やはり人気が高くなっているのは、ANAの後押しなのかもしれないが、やっぱり中国なのだろう。しかし、所詮、中国。1度行った人なら2度行きたいと思った人は実は、ビジネスマン以外に聞いた事がない。歴史的価値の遺産がたくさんある国なので、それを観に行く人は多いのだろう。しかし、1度見ればその文化的価値を知ることはできても、そのあとの感動がない。さらに住んでいる人間のモラルがないから嫌気が差すのだろうと思う。

東南アジアの中でもひときわ、その日本人観光客から魅力のない場所として思われているところがシンガポールだろう。シンガポールは何もない場所なので、現在、香港を真似して金融都市を目指しているのだが、観光するべき場所がないために、そのリピーターを確保できず結局、1度行けば別にもういいやという場所になってしまっているのだろう。中国系の人間にとっては、中国語が通じる場所なので、中華文化の延長にある国として訪問する目的がある人はいるのだろうと思うが、特に中華文化的な要素も、無理やり削除して、人工的建物ばかりを建てて「近代的」と言っている幼稚な文化至高の国には、金銭より精神的なものに魅力を感じている日本人には、どうでもいい場所に映るのだろうと思う。それを表すように、シンガポール政府観光局が発表している日本人観光客の数が、8月だけでも例年の7.4%減の5.8万人だそうだ。たったの6万人しか行っていないのである。そして通年では3.5%減の見込みだそうで、他のアジア諸国に比べると断然その訪問者数は少ない。ちなみに、台湾の場合は1ヶ月に12万人を下ることはまずない。

シンガポールに魅力を感じない理由は実は観光物産がないというだけではない。シンガポールドルが異様にここ1,2年のうち高くなっているのだ。現在約1シンガポールドルで80円。この間まで65円だったことを考えると、この高さは異状だ。値段が安く、観光客にとって過ごしやすいという利点が昔はあったのだが、現在ではその恩恵を日本人は得ることができないため、たとえ、免税で安い!と謳っても、実質の価格はシンガポールで買うより日本で買うのと変わらない場合があったり、もっと近い香港で買ったほうが安い場合がかなり多い。シンガポールは単なる中継地点で、シンガポールで滞在して金を落とす場所ではなくなったといえるだろう。

2007/10/21

フォン・ベト(ベトナム料理)

アジア料理は、ここ数年ブームになっているが、さらに追い討ちをかけているのが、小物やデザインで注目を浴びているベトナムだろう。中華っぽくて中華ではなく、タイっぽくてタイではなく、その独特の文化と宗主国フランスの影響を受けたベトナムは、文化的にとても興味がある場所だといえよう。まだ一度もベトナムには行ったことがないのだが、漫画「大使閣下の料理人」にも、その最初のほうで、ベトナムの文化を十分にも紹介している場面を読んでみて、一度は行ってみたいと思う場所である。しかし、中途半端に遠いところなので、結構日数がないと十分楽しめないところだ。

ベトナムに行かなくても、もちろん料理であれば、日本でも食べることが可能だ。随分昔に有楽町にあるベトナム料理に行ったことがあって、そのあと実はほとんど行ったことがなかったのだが、なぜかこのときにはとてもベトナム料理が食べたいなと思って、早速行ってみた。ベトナム料理といえば、代表的なのがビーフンの麺である「フォー」と、生春巻きだろう。他の料理は良く分からない。だけど、昼ご飯の時間なので、もちろんそんなに多い量は要らないから、代表的なフォーと生春巻きは食べたいなと思った。中華料理みたいにコテコテしているわけではなく、タイ料理みたいに香草ばんばん使っているという料理ではないので、あっさり食べられるだろうと思ったからだ。

今回行ってみたところは、西新宿にある「フォン・ベト(Huong Viet)」という店である。昼に行くとセットメニュとアラカルトメニュの二種類があるので、食べたいものにあわせて注文すると良い。セットメニュは、値段と量にあわせて3種類ある。今回食べたのは、自分が希望として食べたいと思っていたものがまさしく合致した「Aセット」(1200円)である。その内訳は、

・ミックスサラダ (Xa Lach)
・海老と豚肉の生春巻き(Goi Cuon)
・鶏肉のフォー (Pho Ga)
・本日のデザート (Trang Mieng)

である。ちなみに本日のデザートというのは、この日の場合はタピオカの緑豆ムースである。
フォーはミニサイズで出てくるものかなと思っていたら、実は全くそうではなく、1人前丸々サイズが出てきたので、超吃驚した。思わず多すぎて全部食べられなかった。しかし、味はかなり美味い。フォーはこの店では「うどん」とかかれていたのだが、確かに細いうどん位の太さかなと思ったが、、普通に「麺」でいいじゃんとおもう。しかし、フォーを食べるときには箸を使おうとしても、固まっているので、かなり食べにくい。箸に力をいれて食べなければならないので、結構体力が要る。しかし、美味いのでバクバク食べられるというものだ。生春巻きは、想像どおりで、甘辛いソースをつけて食べると、その一段味が良く増す。 この店では飲み物として、コーヒーもサービスとして出てくるのだが、これは好き勝手に飲むことができる。しかし、お世辞でも美味いとはいえない。シンガポールのコピ・ティアムくらい、色付き水という感じがする味だからだ。ベトナムのコーヒーはこんなものかと言われればそうなのだろう。しかし、普通に提供されるお茶は、なんとも味わいが良い。聞いてみると、蓮の味のお茶なのだそうだ。アロマ効果があるため、飲んでみると一瞬「ん?」と思うような味なのだが、あとからふわーっと味が深まってくるので、楽しい。ベトナム料理はまだまだ置くが深いと思うのだが、こんどはディナーとしてベトナム料理を食べてみたいと思う。宮廷料理のメニュというのもここにはあるので、是非試したいものだ。
フォン・ベト (Huong Viet ) http://www.huongviet.jp/
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-10-10 西村ビル2F
TEL03-5337-8590 FAX03-5337-8591