2011/02/01

深川江戸資料館

両国にある江戸東京博物館は大きな博物館で、江戸時代から昭和にかけての東京に住んでいるような人たちが一般的に触れていたものを展示しているところではあるし、その規模が結構多種多彩であり、どんな趣向の人にも楽しめる場所である。何度行っても楽しいところではある。それと似たような趣向の博物館が深川にはある。その名前が「深川江戸資料館」だ。

深川江戸資料館は、あんまり幅広い指向を展示している場所ではない。深川という街に特化して、どういう人が生活をし、その生活をしていた人たちがどういう家並みで暮らしていたのかというのを、当時の生活をそのまま残したものである。家の中に自由に入ることができ、そしてなんと言っても、展示しているすべてのものを直接触ってみることができるというのが一番訪問者にとっては楽しいイベントだろうと思う。

展示されている家というのは、八百屋、米屋、船着場の船頭、三味線の師匠の家、漁師の一般的な家、木場職人の家、棒手振の家などだ。また、季節や1日の時間帯を忠実に再現しているようで、館内全体が夏になったり冬になったり、または日中帯になったり夜間になったりする。さらに言うと、たまに江戸の風物詩である大火事を再現して、サイレンが鳴ったりする趣向があったりするから面白い。ちなみに、ところどころに動物も展示されていたりするのだが、さて何種類何匹見つけられるかどうか、、そういう視点から訪問するのもいいだろうと思う。館内はそんなに広いわけではないので、1時間も入れば全体的なことはすべて把握できるだろうが、1軒1軒の家に入り、そこで家主のように居座って部屋の中を眺めてくると、必然的に自分が当時の人になった気分になるというのが面白い。現代と違い、いわしの油の灯篭しかないような明かりで夜は生活をしていたりするのを体験するというのはおもしろいのだが、当時の暗さは現在に比べると半端なく暗いので、そんななかで夜勉強をしたりするのはとても目には良くなかったに違いないと思う。これなら、夜になったら寝るというような生活になっても可笑しくなかったことだろう。いまから江戸時代の生活のような生活をしろと言われたら、絶対生活ができない。なぜならまず電気が無い。電気が無いということは、現代人に必要なすべての機器がまったく仕えないということである。それを良しとする生活をしたい人は現代でもキャンプみたいなことをして生活をすればいいだけだろう。

深川江戸資料館は、先述の生活様式を展示しているだけではなく、深川という町全体に関する資料も展示されている。深川というのはお寺がたくさんあるところでもあったようだ。江戸全体に広がって配置されている寺を、いまの八十八箇所参りみたいに廻って、自己の願掛けをしたという人たちが多かったようだ。

深川江戸資料館
URL : http://www.kcf.or.jp/fukagawa/index.html
住所:東京都江東区白河1-3-28
TEL:03-3630-8625
開館時間:午前9:30~午後5:00
休館日:第2・4月曜日

割烹 みや古(深川)

東京の下町は訪れることはあっても住んだことは無い。さらに、東京に住んでいるのになぜか東京じゃないような感じに思っている。近いところにあるのに、なぜかあまり足を踏み入れたことが無い場所なので、奮起していくつもりにならないと、新宿に寄ったついでに買い物をするという感覚とは全く異なる。そして、下町といっても、武蔵野台地の東側全部が下町なのであるから、北は千手から南は月島まで千差万別。そんな中で深川にいってみた。

深川は東京のなかの街であるのは知っていたとしても、全くと言っていいほどどういう町なのかというのを形成から現在の姿までなんにも分からない。食べ物として深川なべとか深川めしというものだけしか知らず、一体どこまで東京に関して無知なんだろうか?と自分でもぶっくりするくらい分からない。海外に行く前に身近のことを知ってからじゃないと本当はダメなんだろうと思うのだが、東京のよさというのを外の人から教えられることが多く、そのたびに「へぇ」と思うが、自分の足で見て感じないと東京外の人の言っていることに対して、反応も何も出来ないと思う。

深川には、都営新宿線の森下からいくか、または大江戸線or半蔵門線の清澄白河かわいくことになる。清澄白河側から清澄通りを北上していくと、途中で橋を渡る場所に出くわす。そこから渡し舟乗り場の「高橋」という場所の船着場が見えたりするのだが、一体この船着場からどこに行くのだろう?と想像するだけで楽しいではないか。定期運行船があるのかどうかは知らない。しかし、実際には使われているような気がする。

さらに北上していくと、お目当ての深川めしの店「割烹みや古」を発見する。しかし、目当ての店は想像していたよりは相当年期の入ったような建物の作りで、一瞬入店するのをためらってしまうくらい、自分達のような若輩者を受け付けるのを拒む威圧感が見せの造りから感じた。
中に入ってみると、まずは「用があるかたはここを鳴らしてください」というようなドアベルに相当する鐘が釣り下がっているのに驚かされる。別にそんな鐘を鳴らさなくても、空いている時間帯ならば店の人は客が来たことを把握しているので、即時店内に通される。店内1階は広い宴会場みたいな和室部屋であり、すべてが畳。ここに300人くらいの人は収納で切るらしい。だから、団体の客がやってきても受け入れ態勢はばっちりのようである。それだけに限らず、2階にもお客さんが座れる場所があるようで、その受け入れ態勢の大きさにも吃驚した。
ここで注文をしたのはもちろん深川めしのセット(値段1500円)。浅蜊がたくさん入り、貝から作った出汁を利用してそれで炊き込みご飯にしている。それも、1杯ずつ籠で蒸されたものを提供しているので、まるでご飯がシュウマイや餃子と同じようなものに入れられて出てきているように見られる。そして、浅蜊の入ったご飯が美味いのなんの。単純なご飯なのに、なんでこんなに美味いんだろうと思う。昔は深川あたりは海に面しているところであり、漁師もたくさん沿岸に住んでいた。だから、東京湾の江戸前で獲ることができた浅蜊は、むかしは普通に獲れるものでなんの面白みも無かったことだろう。しかし、いまでは最高の贅沢ご飯になってしまった。そう考えると、深川めしに限らず、昔は普通にあり即席で食べられたものが現在では超贅沢品として崇められてしまっているというのがなんとも面白い文化の流れだなと思う。寿司にしろ、蕎麦にしろ、おしるこにしろだ。だから、大昔から営業をしていて、現在でも営業をしているひとたちは、長い年月をかけた勝ち組といえようか?

ちなみにあさりはどこに大量に保管されているのかといわれると、実は軒先のところに水槽があり、そこに浅蜊がまとめて保管されているようなのだ。定期的にその水槽から浅蜊をくみ上げて、新たにご飯を炊くためのときの材料に使われる。その浅蜊をどこで捕獲しているのかはよくわからない。東京湾で獲れるものなのだろうか、それとも輸入物なのだろうか、店主に聞いてみたかった。しかし、美味いから気にしない。

この店は深川めしだけではなく、普通のご飯や飲みとしても十分に機能を有するような食事メニュと飲み物メニュがある。ただ、たまにくるのもいいのだが、そう何回も頻繁には金銭的には個人的には無理。金持ちのひとが全部料金を出してくれるというのであれば、毎日でも行きたい所だ。深川に行った際には、またこの店に寄りたいと思う。割烹 みや古
URL : 食べログのサイト
住所:東京都江東区常盤2-7-1
営業時間:11:30~14:00, 16:30~20:00(L.O)
定休日:月曜日

スカンジナビア航空のコールセンタの対応の悪さ

Euro Bonus で貯めていたマイルが今年の1月末日で失効する分が存在するために、その前にマイルを使った特典航空券の申し込みを行うことにしようとした。毎回こういうマイルが貯まったときには自分が使うのではなく、両親をどこかに連れて行くために使うことにしている。それで、今回はどこに行きたいのかというのを聞いてみた。今回有効となっているマイル数は13万マイル分。東南アジアならファーストクラス2人分は問題なく確保できる。自分の分は特に現金でエコノミーをあとで買えばいいかなとおもっていたので、自分の分を確保したいという気は全く無かった。

毎回「どこに行きたい?」という質問をしても、「どこでも良い」なんていう日本人特有の曖昧な返答しかないので、どこに行くのかを考えるのが面倒くさい。テレビや雑誌などで、いろいろと紹介されていたりするんだから、そのうちここに行きたいという希望くらいあるのではないかと思うのだが、奥ゆかしいと考えるべきなのか、自分の意見が無いというべきなのかよくわからない。そこで、面倒くさくなったので、本人達が行ったことが無いところで、水が比較的安全(おなか壊したら嫌だから)な場所として「ベトナムとマレーシアだったらどちらがいいか?」と聞いてみた。その答えも「どちらでもいい」である。理由は「どちらも良く知らないから」らしい。

まぁ、そんなことはどうでも良い。問題はここからである。

クアラルンプールまでの航空券に取り替えようとスカンジナビア航空へ電話をしてみた。希望としては6月くらいにいければいいなという程度の考えである。ポイントがあるからファーストクラスでも、ビジネスクラスでも良いので、楽して親をクアラルンプールまで行かせるには、エコノミーじゃないほうがいいかなと思ったことと、ここは定評があるシンガポール航空のファーストクラスかビジネスクラスで贅沢に行ってもらおうという思いで申し込んでみた。

最初に電話をしたのは1月25日か26日。結構ギリギリである。半年も前から親に行き先を考えておけということを言っていたのに全く決めないから、こんなギリギリに連絡することになった。しかし、まだマイルの失効には全然余裕の時間がある。EuroBonusのコールセンタに電話をしてみた。しかし、ここはコールセンタのオペレータの数が他の航空会社よりもどうもめちゃくちゃ少ないようで、なかなか繋がらない。さらに言うと、回線が悪いらしく、ある程度待ちコールが貯まってくると、「ちょっと待ってください」という自動音声応答装置さえも返答がなく、呼び出し音だけが永久に続いたりする場合がある。これはそれだけ受け側で待ち呼を受け入れる余裕が無いほどの貧弱なシステムであることを意味する。

やっと繋がったと思って対応してくれたオペレータの人との会話が始まる。以前にも Euro Bonus での予約を何度かしたことがあるので、要領は分かっていた。このとき、日程と自分の Euro Bonus 番号を伝えて予約可能か聞いてみた。オペレータの人は、「お調べしますね」と応対。すぐに「ご希望の日程では満席になっているので無理ですね」と対応。6月予定なのに、みんな早い予約を入れているんだなーとこのときには思った。それで、日程を少しだけずらして「この日程ではどうです?」と聞いてみた。そうしたら、今度は「面倒くさいな」というようなニュアンスが言葉から伝わってきた。1回目の違う日程の調査以来をしたときには、特になにもなかったが、「じゃ、この日程は?」と2,3回くらい聞いたときに感じ始めた。実は適当な日程を選んでもよかったのだが、連れて行く親の予定もあらかじめ聞いていなかったので、別途空き日程を調査してもらうことにして、この日は電話を切った。

1/28(金)に朝からEuroBonusのコールセンタに電話をしてみた。相変わらずなかなか繋がらないが、ここは我慢して順番が来るのを待つ。順番が来たので、前回と同じく、自分のEuroBonusの番号と行き先について希望を言ってみた。対応してくれた人は前回と同じ人であった。開口一番何を言ってきたかというと、「お客様のセキュリティコードを教えてください」と言って来た。セキュリティコード?なんだ、それ?前回も、以前にも予約や空きを調べてもらう時には聞かれなかったのに、今回はなぜ聞かれるのだ?と不思議に思う。ここで軽めの苛立ちを感じた。さらにセキュリティコードなんていうのを聞いたことが無かったのだが、ウェブで自分のマイルを確認する際に投入するパスワードのことかと思ったので、「パスワードのことですか?」と聞いてみると「いえ、それではなく、EuroBonusに加入する際に登録した4桁の数字のことです」といわれた。おいおい、そんな4桁の数字なんて入れた覚えはないし、加入してから今まで一体何年経っていると思っているんだ?自慢じゃないが、EuroBonus に加入して既に13年は経過しているし、その間ほぼEuroBonus Sylverだった。そんなもん知らないので「知りません」というと、「では、登録しているメールアドレスへセキュリティコードを送付します」と言われた。今回は勤務時間中に電話を掛けていたために、自分の席からプライベートの電話をかけるのも他の人に迷惑がかかるから、別室に篭ってかけていたので、「メールを送ります」なんていわれたときには、慌ててメールが届く事務室に戻った。もちろんその前に「昨日はそんなセキュリティコードのことは問われませんでしたよね?」と言うと、相手は自分にミスは無いと言い切るが如く「規則ですので」と突っぱねた。「じゃ、前回の対応はあなたの規則違反ですよね?」と意地悪のように聞いてみると、「そうかもしれません」と中途半端で曖昧な返答。

メールで4桁のコードが来ていたので、改めて電話を掛けなおす。相変わらず繋がらない。繋がらないというのは「待っていてください」じゃなく、自動応答装置さえも返答が無い。番号を間違えたのかな?と最初は疑ったが、リダイヤルをしているので間違えるわけがない。3,4度を掛けてみて、ようやく自動応答装置が反応。やっと「待っていてください」という冷たいアナウンスが流れる。出てきたオペレータの人は違う人だったので、最初のオペレータの人に代わってもらうことにした。このときに代わってもらわずに、出てきたオペレータに話し続けていればよかったと後悔する。「折り返し電話するように申しておきます」というので、こちらの電話番号を伝える。

しばらくして、電話が鳴る。ん?8621.....なんだ、この番号?それも12桁もある。852であれば香港であるが、86というと中国になる。EuroBonus のコールセンタは実は中国にあるのか?とこの時に吃驚する。最近、コールセンタ業務が中国で行っているという会社が結構あるという話しは聞いていたが、EuroBonus の会員で日本で加入しているひとなんて、ユナイテッドやデルタなどの航空会社より断然少ないから、問い合わせなんて少ないだろうと考えると、海外に業務を移すほど面倒くさいということはないとおもうのだがと着信番号を見て考える。さらにその着信番号が表示されたので、受話器をあげたときに、すぐに回線断になった。は!?一体なんなんだ?またしばらくして、同じような怪しい番号から電話が掛かってきて、ようやくEuroBonusのオペレータから電話口の向こうに出てきた。セキュリティコードを伝えて、ようやく予約のための交渉スタートである。

前回2,3個の日程でダメだという話をされたので、それならばと前日に12月までの自分達の大丈夫そうな日程を伝えてみることにした。そうしたら、次に何を言われたかというと「毎日1日ずつ確認しなければいけないので、結構な時間が掛ります。」とのこと。そんなもん当たり前だろうし、その予約の受付をするのがあなたの仕事なんだから、文句を言うなというようなことを、喉元まで言いかけたが「まぁ、そりゃそうですが、確認してもらえますか?」というと、今度こそ、完璧に面倒くさいような言いっぷりで「お時間貰わないと調査できませんので、後ほどご連絡させていただきます」とのこと。別にこちらとしては調べてくれるんだから、いくらでも待ってますよと思う。ただし、ビジネスの世界で「待つ」ということは、その日のうちの何らかの返答をいただくことが常識になっているのだが、このオペレータにはどうも通じないようだったので、「夕方までには一度ご連絡いただけます?」と聞いてみた。そうしたら、もう相手は面倒くさい相手に当たってしまって、本当に嫌だといわんばかりに「調べているうちに予約状況は刻々と変わりますので、ご希望のフライトが空いているのかどうかはわかりません」という、つかさず「シンガポール航空じゃなくても良いですよ。クアラルンプールまでいけるんだったら」と譲歩して言うと、「さらに検索件数が増えるので時間がかかります」と言いやがった。どんなへなちょこなシステムを使っているんだろうか?時間がかかるのは分かるが、ある程度限度はあるだろう。時間がかかる理由としては、次の3つくらいが考えられる。

1.システムがへなちょこで検索キーワードによる結果表示をするのに時間がかかる
2.システムが出発と目的地と日程を検索する際に、可能な便を全部表示しない
3.オペレータの能力が馬鹿すぎて、仕事が遅い。

スカンジナビア航空の場合は全部が該当するのだろう。

さて、夕方には返答をするといったのに、EuroBonusが公に提示している受付時間である17時までに返答が無かった。なんちゅう航空会社だ。もちろんその時間帯になって、こちらからアクセスしようとしても受付窓口はすっかり閉まっているというアナウンスが流れるだけ。なんだよーあの会社は。最後の日になってしまうが、来週の月曜日である1月31日に勝負をかけるとおもって、その日は半分消沈した。そうしたら、夕方18時ごろに電話が携帯に電話が掛かってきて「時間が掛かって申し訳ございません。ご希望のフライトに空きがありませんでした」といわれた。もうこうなったら全部エコノミーでいいし、すべてのルートで良いので、クアラルンプールまでのフライトで空いているのを教えてくださいと伝えると、「明日改めて連絡します」と言われた。明日は土曜日なんだけどなーと伝えると「あっ、すみません。月曜日の31日は連絡します」と言われたので、期待して待つ。

どこまでボケられるんだろうという不安は持ちながら、31日の最終申し込み日程を待っていたのだが、待てども待てども連絡なし。痺れを切らして、こちらから EuroBonus のコールセンタに電話をしてみたのだが、相変わらず相手の会社の電話環境が悪すぎで、自動応答装置さえも応答しないような馬鹿さ加減。てっきり自分の番号が相手には「着信拒否」の対象番号になっているのだろうか?と考えてしまった。しかし、こちらも仕事をしながら、時間を見つけて電話をかけていたので、なかなか集中して電話が掛けれらない。そのたびに、コールセンタとは連絡が出来ない状態。一体ここの会社のコールセンタはどうなっているんだろうか?それに、折り返し電話をすると言っていたのに、いつになったら連絡をするつもりなのだろうか?朝いちにでも電話をしてくるのが礼儀だろうと思うのだが、それさえもなかった。コールセンタの馬鹿オペレータなんか通さず、直接メンバがシステムにアクセスできて予約できるようにすればいいのに、ウェブ経由で予約ができるのは、あくまでもスカンジナビア航空を使って旅行をする場合のみしか出来ない。

とうとうマイル失効になってしまう1月31日ではEuroBonusのコールセンタから一切連絡がなかった。夕方の営業時間以降でも連絡があるのかとおもって期待したし、こちらからコールセンタへ掛けることができない状態になっていても期待したのだが、やっぱり無かった。

翌日の2月1日になって、コールセンタへ連絡してみると、例のオペレータが出てきた。まず、名前を言ったあと、今回はセキュリティコードのことは一切聞かれない。この時点でまた不信感が一杯になったのだが、次に「1月28日の金曜日に31日には一度連絡をいただけると約束していたのに、なぜいただけなかったのですか?」と問うと、ふざけたことに「忙しかったから」と平然と答えてきた。この時点で、この態度にぶちきれそうになったのだが、もしかして1月31日にユーロボーナスのコールセンタが全く返答がなかったために、予約さえもできない状態になっていたマイル分は使えるのかと聞いてみたところ、「お客様のマイルは失効しています。戻すことはできません」とこれまた平然と言ってきた。さらに「こちらはマイル失効前に予約をしようと、フライトの検索をお願いしていたのに、あなたの連絡が1月31日には連絡をいただけなかったために、マイルが失効したんですよね?これはあなたのミスですよね?」と言うと、「相手はおっしゃるとおりですが、規則ですので、マイルの戻しはできません」と言って来た。

完全に頭にきた。

さらに一言がこちらの怒りをブチ切らせた。「もっと前もって予約を入れていただいたほうがいいです」だと。はぁ?!責任転嫁か?電話は録音されているのは良くわかっているので、再度相手のミスが音声録音されることを想定して「しかし、お約束していた期日に連絡をいただけることを怠り、わたしのマイルが失効したのは、こちらのミスではなく、あなたのミスですよね?」と言うと、相手は「そうですが、規則なのでマイルを戻すことはできません」との一点張り。さらに「ご理解いただくようお願い申し上げます」と謙ったような言い方をするが、絶対認めたくないので「おっしゃることは納得できませんが、会社としてのそれは正式な回答だということで認識します」と答えたおいた。さて、こういう録音の証拠を作ってどうするかというと、あとはスウェーデンの本社に訴えるだけである。それについてはあとで記載しよう。

ミスのなすりつけで押し問答をしていてもしかたないので、予約だけはすることにした。失効してしまったマイルは25000マイル分。ファーストクラスでの2人分は確保できるだけのマイルはなくなってしまったのであるが、ビジネス分ならまだいける。しかし、シンガポール航空でのフライトは、探す気がどうもないらしく、エコノミーにおいても「無い」とのこと。こちらもだんだん面倒くさくなってきて、もう何でもいいと思ったのだが、9月の上旬に、行きはクアラルンプールまで成田からのシンガポール航空で、帰りはバンコク経由のタイ航空というルートなら、特定の日程でエコノミーは空いているという結果が返ってきた。こちらは他にあるじゃないかーと交渉するためのデータを持っているわけでもないので、仕方なくそれで良いと予約をする。しかし、またしてもこのオペレータはミスを犯している。電話で応対した際に、サーチャージと空港利用税で全部で24500円と言ってきた。確認のために「それは2人分ですか?」と聞いたところ、「そうです」と答えてきた。ということは、1人あたり税込みで12250円。へー、意外に安いんだなーとそのときは思う。税金代はクレジットカードで支払うことしかできないというので、クレジット番号を伝える。初めて電話問い合わせで聞かれたのだが、CVS番号は何か?と聞かれる。カードの番号が正しいものかを調べるための3桁の数字なのだが、そんなのは覚えていないので、あとで掛けなおすと一旦連絡をきる。時間をおいて、番号を伝えるために再度オペレータに連絡してみた。チケットは E-Ticket で登録されているメールアドレスに届けますというから、あぁそうですかと言って、そこで一旦終わる。

面倒くさいフライトルートだなというのを電話を切ったあとに思った感想だった。特典航空券だとどのルートをどういう航空会社で使っても問題ないのだが、同じルートで同じフライトで個人で予約するときに、旅行代理店にはどのように予約すればいいのだろうか?絶対値段が高いような気がすると思った。

次の日の2月2日に E-Ticket が届いた。それを見て吃驚した。いきなり名前が間違っている。そして、サーチャージが1人ずつ27000円ほどの料金が加算されている。2人で24500円じゃないのか?どこまでボケているんだ、あのオペレータと不信感100%で早速コールセンタに電話した。予約番号が決まっているので、それを伝える。別にもうあのオペレータじゃなくてもいいので、とりあえず出てきたオペレータに事情を説明しようとした。予約番号を伝えたところ、出てきたオペレータの人が、「少しお待ちください」と電話を保留にした。「なんなんだろう?」とおもったら、例のボケオペレータが出てきた。言葉にはしなかったが「何か?」と言わんばかりの第一声の「お電話代わりました」との言葉にまず怒りがこみ上げてきたのだが、ここはぐっと我慢して「E-Ticketを受け取りましたが、予約名が全く違います」とまずは伝えた。大体、予約してきた EuroBonus のメンバ名は分かっているんだから、名字を間違えるなんていうのは無いだろう。予約時に「ご利用者との関係は?」と事前に聞いていながら、予約されたチケットの名字が間違えるって、どういう管理をしているんだろうか?馬鹿な子を相手にするように、アルファベット1字ずつ予約時にも伝えていたのにこの間違い。本当にやる気が無いんじゃないのかと思う。「送付したメールの内容を確認して、後ほどご連絡します」と、なぜすぐ確認できないのかわからないような対応をするところも気に喰わないのだが、慌てて電話を切ろうとしたので、「もう1つ有るんです。予約時にサーチャージが2人で24500円とおっしゃっていましたが、E-Ticketには1人ずつ27000円と記載されています。これは間違いですよね?」と伝えた。相手は相当慌てたようで「それも合わせて確認したうえで、後ほど連絡します」と言ってきた。どこまで馬鹿なんだろう。

30分後に連絡が来た。その時間の掛りようも遅すぎるのだが、「名前については再度確認させてください」と言ってきた。「はぁ?!EuroBonus のメンバなので、それに登録されている名字と同じです」と答える。もういい加減にしてくれ。馬鹿と対応しているほど疲れるものは無い。そして次に肝心のサーチャージのほうも聞いてみると「申し訳ございません。お一人様27000円です」と言って来た。予約時に言って来た値段とも違うし、だいたい1人の値段と2人の値段も計算ができないほどの馬鹿オペレータなのだろうか?どうしようもない。もうこんな人と会話をすること自体が、ストレス過多になるので、早く処理をしてくれと思いイライラする。そのあとすぐにメールで訂正された E-Ticket が送られてきた。

翌日の2月3日は、終日外に出ていたのだが、なにかオフィスの個人電話にスカンジナビア航空から電話があったという伝言が携帯に連絡があった。外出しているというのを代わりに出た同僚が伝えると、「緊急でどうしてもお伝えしたいことがあるのです」と言っていたという。だったら、一度連絡をしている携帯電話のほうに連絡すればいいはずなのに、このオペレータはどうもそこまで気が廻らなかったらしい。ここでも個人情報の管理について全くできていない証拠である。外出先からは電話する時間も無かったので、一度オフィスに戻ったときに連絡してみようかと思った。緊急といわれたのは、もしかしたら、後述するスカンジナビア航空の本社に連絡したことが、オペレータに伝わって、オペレータのミスによる善処たる対策を伝えてくるものかと期待した。こちらも大人だから、なんらかの対処がされたのであれば、それを甘受するだけの度量はある。

ちょうどオフィスに戻ってきたときに、またコールセンタから自席に電話があり、代わりに出た人が応対してくれた。電話を受け取って応対してみると、例のオペレータの人が言ってきたのは、会社としての善処した対処ではなく、「先に予約された日程で、すべてシンガポール航空便で、しかも羽田発着で取れる便に空きができました」と伝えてきた。これはこれでラッキーである。もちろん早速その便で変更することに決めた。一度発券したあとだとはいえ、航空券の変更はマイル有効期間内であれば、全然問題ないのであることは知っているので、当然だろうと半分思いつつ、新しい航空便での予約変更処理をしてもらうことにした。朝の6時25分に羽田から出発し、シンガポールで5時間のトランジットで、クアラルンプールに行く往路と、現地20時半頃に出発し、シンガポールでのトランジットを1時間10分で行い、翌朝5時15分に羽田に到着するという便である。便としてはかなり辛い便であることはわかったが、羽田発着であることでOKした。もちろん、オペレータがエコノミーからビジネスにしてくれるわけがないので、エコノミーでの夜間飛行は辛いものがある。両親に悪いなとおもいつつも、もう確保した便でクアラルンプールには行ってもらうことにした。

自分の分のクアラルンプール便往復が無いので、のちほど旅行代理店に予約することになるが、同一航空会社で行くことになるので、これは普通の航空券で買えそうだから、あまり料金も高くないだろうと思う。ゴールデンウィーク後に予約はしてみたいと思う。いまから予約をするとあまりにも高いからだ。

さて、前述のとおり、オペレータがあまりにも対応が悪く、相手のミスによりマイルが失効したという怒りについては、当然本社のほうに文句をいうのが鉄則だと思って、どうにか伝えようとした。いくつかの方法で連絡をしてみた。

まずは、Facebook を経由してである。Facebookはいまでは世界中で使われており、エジプトの反ムバラク大統領の運動のきっかけと連絡手段にも使われているくらいにも活躍したSNSサイトである。ここにもスカンジナビア航空は公式アカウントとして登録されており、航空情報と定期的に流しているので、そこに対して文句のコメントを何回か出した。もちろん、自分を登録しているほかのFacebookメンバにもこのコメントは丸見えである。つまり、Facebook にコメントを出すことによって、スカンジナビア航空がどんだけ顧客対応が悪い会社なのかというのを露呈することになるのだが。スカンジナビア航空を使って旅行をする人がアジア圏では少ないので、この文句については他メンバへの影響はほとんど無いと思う。しかし、ここでのスカンジナビア航空からの返答コメントは一切無し。

次にしたのはTwitterでの書き込みである。最初はスカンジナビア航空へのリツイートするのではなく、一般的な感想として、スカンジナビア航空のコールセンタはダメな対応ばかりしているとか、昔は良かったのに、最近のあの会社のコールセンタは顧客を顧客と思っていないというようなことを書いた。それでは、他の Twitter のメンバから、自分が単なる怒っている狂人にしか見えないので、拉致があかない。そこで今度はリツイートするような感じで「@SAS」を付けてコメントをしてみた。「日本のコールセンタの対応の悪さには幻滅である。業務の改善を御社に求めたい」というような趣旨のことを記載したところ、すぐに返答が返ってきて「お客様の要望は早速日本支社へ連絡いたします」とあった。さすがツイッターだ。反応が早い。しかし、このコメントを行ったのが2月1日の夜に行ったことである。マイルを返せ!とはこのときには記載していない。

あまりにも2月2日の対応が悪すぎたので、その夜に今度はスカンジナビア航空の公式苦情サイトに、今回のオペレータの無能ぶりと、自分のマイルがオペレータのせいで失効したことと、全く謝罪が無く会社としての誠意を感じないということを記載した。最後に「Please respond to my inquiry」というのが有ったので、もちろんチェックをいれて、なんらかの返答を期待する。しかし、すぐに来るものかと思ったら、全然返答が無い。

2/4の晩に「feedbackのフォームからコメントしても全然SASって返答がないんだよねー」とツイッターでつぶやいてみたところ、早速SASからリツイートされて、「feedbackフォームからの返答は数週間掛ります。お客様がつぶやいた内容を東京支社へは転送しておきます」というコメントだった。うーむ・・・対応遅すぎないか?これで、顧客満足だと言えるんだろうか?絶対航空会社の顧客満足度調査があったら、中国東方航空についで悪いレートで返答したいくらいである。

機上職員がいかにすばらしいサービスをしていたとして、好印象を搭乗者に抱かしたとしても、そのあと地上職員が馬鹿すぎる対応をしたことで、会社全体の印象を最悪にさせることの典型だと思う。自分達の会社にも似たようなことが起きなくも無いとおもったので、これはいい勉強になったと思った。顧客対応は素早く、お客さんのニーズを的確に把握し、できるだけ希望に添えるような対応をすることが鉄則である。

ヨーロッパの航空会社だから、顧客満足度に対して敏感になっているのだとばかりおもっていたのだが、ここまでスカンジナビア航空が馬鹿っぽい対応をするとは思わなかったので、もう二度とEuroBonusなんか使いたいとは思わない。前は、EuroBonusの会員なんか日本には少ないので、コールセンタは暇そうにしているだろうから、余裕で特典航空券の対応は可能だから良いと思っていたし、EuroBonusの会員向けサービスはあまりよくないのだが、5年間もマイルが有効になるということを考えるとなかなかいいと思っていた。だが、ここまで客を馬鹿にしたような対応をされたのであれば、使いたいとは思わない。もう二度とスカンジナビア航空も乗らないことにしたので、EuroBonusについてもやめることにしようと思う。ただ、今回の特典航空券を使っても、まだ獲得マイル数はあるので、別途マイルを使用して早くマイルをなくすようにしたいと思う。

こんな馬鹿会社、早く潰れればいいのに。

スカンジナビア航空 EuroBonus
URL : http://www.flysas.com/en/EuroBonus/

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ここからは2011年4月4日に追記。

スカンジナビア航空本社のフィードバックとTwitterおよびFacebook経由で、上述した経緯について文句のコメントを送ったのだが、英文による簡単なメッセージとして「日本オフィスから、改めて回答するように進言しておきます」と回答がスカンジナビア航空本社から回答があった。なんらかの回答を得られるのかと思って待っていたが、2ヶ月経過しても何の連絡も無い。きっとブラックリストとして自分自身が登録されていることなのだろうと思う。あそこまでスカンジナビア航空のオペレータの馬鹿さ加減について、直接述べたから。もちろん、これは電話録音されていることを念頭においてこちらはオペレータと喋っているので、証拠書類としてはスカンジナビア航空日本支社のコールセンタが録音されているデータを聞けばすぐわかる。おそらくマネージャのひとが改めて録音データを聞いて、100%スカンジナビア航空が悪いことがわかったのだろう。それで沈黙を通して、時間だけ経過すれば、客は馬鹿だからごまかせると思っているに違いない。2ヶ月もなんの連絡もしてこないとは、いったいどういうことなのだろうか?これで、航空会社ががんばって顧客満足度調査で、スカンジナビア航空が選ばれるようであれば、その審査は絶対おかしいと思う。こんなふざけた会社が満足度が高いのであれば、中国東方航空のほうがよっぽどましである。

2ヶ月経過しても何の連絡もないから、コールセンタのオペレータの名前をここに記載することにする。オペレータは2人しかいないようだが、そのうちの「西村さん」と呼ばれるひとが最悪である。もう1人のかたはとても丁寧に、そして迅速に対応してくれるかたなので、好感が持てる方なのだが、この西村さんというひとは本当にこれでよくコールセンタの対応が勤める力量しかないボンクラな人だなというのが、おそらく電話をかけた人なら誰でも同じ感想を持つことだろう。

EuroBonus 日本支社の連絡先はこちらまで。

電話番号 : 03-5400-2331
営業時間 : 9:00am - 17:00 (月曜日から金曜日)、土日祝日は完全休業。もちろん年末年始も休業。