2007/06/09

ゴゾ島での昼ご飯(マルタ)


ゴゾ島に行ったときには、素朴なレストランがたくさんあるので、どこには言っても美味いと思うのだが、今回はゴゾ島のランドマークになっている城砦(カテドラル)の裏路地にある店「タ・リカルデュ(Ta Rikardu)」に寄ってみた。

この店の隣にはマルタの特産であるレース製品を売っている店があり、ちょっとしたこのあたりの商店街になっている。商店街といっても、店が2,3軒しかないので、お世辞でも華やかなところではない。でも、このカテドラルの教会に来た人なら絶対に寄ってしまう魔力がここにはある。

店はお世辞でも広いわけではないのだが、1階と2階に分かれており、1階にはお土産も兼務で売られている。4人掛けのテーブルが数個あるだけの小さなレストランだ。厨房は入り口を入ってすぐのところの階段を上った2階にあるため、料理は全部この階段を通して、下って運び込まれる。お土産のコーナーには蜂蜜やワインや、どうでもいいような民芸品が置かれており、料理を待っている間に、お土産の展示会場みたいに陳列している奥の方に行ってみるのも良いだろう。 料理にはメニュは無い。中にいるおばさんが、これしかないけど良い?と聞いてくる。そのメニュというのは、
  • サラダ
  • 野菜スープ
  • ラビオリ


だけ。それ以外にもそれ以上のものもない。これだけだ。だから作るほうも簡単なのだろうし、ちょっとお腹に入れて観光を続ける昼の時間に食べるには丁度いいところだ。

ここではサラダを食べなかったのだが、ワインを注文してサラダを食べている人は見かけた。自分達は、スープとラビオリを注文する。

ミネラルウォーターと一緒に持ってきてくれたパンは絶品。素朴な味なのだが、甘味がとてもあり、出来立てパンのようにふかふかだった。マルタに来て思ったのは、どこのレストランに行ってもパンはめちゃめちゃとてもうまい。もしかしても、もともと塩分を含んでいる水道水を使っているから、塩気が美味い具合にパンになったときに良い機能を果たしているのだろうか? スープは、トマトベースではあるのだが、少しカレー風味でもあるような不思議な味。写真で見ると良く分からないと思うが、結構このスープだけでお腹が満腹になるくらいの量が有る。 ラビオリが運ばれるまでは、いわゆる普通のラビオリを想像していたのだが、給仕されてきたラビオリを見て、吃驚仰天した。これは巨大餃子か?と言わんばかりの、超デカイラビオリである。確かに形はラビオリなのだが、どう見ても餃子のお化けにしか見えない。このお化けの餃子風ラビオリを食べてみるのだが、中身の具が、これまたぎゅうぎゅう詰になっているので、1個食べただけで結構満腹になる。一皿8個しかなく、最初「足らないかも」と思っていたのだが、2人で食べても全然足りる。ここは「Two potion」と言わなくて正解だったと食べたときに思った。 全部でこれで9マルタリラ。値段からすると、結構高いと思う。

青の洞門(マルタ)

青の洞窟(ブルー・グロット)に行くには、ヴァレッタから38番のバスに乗っていくといける。だいたい青の洞窟に行く人はこのバスを乗るので、どこでバスを降りるかは不安になる必要が無い。

バスの運転手が「グロット・アズール!」と叫んでくれるので、そこで降りる。しかし、ここからすぐに洞窟がある場所にいけるかというと、実は行けない。バスはちょうどYの字になっている場所で降ろされるのだが、そこから海に向かって下りて行っている道のほうをだいたい15分くらい歩いていくと海に到着するのだ。いちおう下り道なので、それなりにくねくねしているのだが、とにかく道の周りには海の風景以外には何も無いので、とても遠く感じる。

おや?途中で何故か浅草の名店「今半」の車を発見!おそらく中古車として使われているものを、そのまま塗装を変える必要なく使っているのだろう。
青の洞窟に行くには小型の船に乗るのだが、船に乗る前にチケットをここで購入する。
かつてはボッタくりの船もあったというのだが、いまでは正規料金で明記されており、それ以外の特別料金は取らないとわざわざ書いている。値段は1人3マルタリラ。
乗り込むボートのほうにいってみよう。
ボートの乗り場所に行ってみると、とても海が綺麗であることに気付く。透明度がとても高く、これだけ見ていても海好きとしては心がウキウキしてくる。
ボートは多くても10人くらいである。出来れば、先頭に乗りたい。順番は運だと思うが、他の観光客とは場所獲りで暗黙の戦争がはじまるから気を引き締めよう。一番いいと思うのは、左側の前方だと思うのだが、一番前であれば、どこでも実は良い。全体の景色が見えるし、撮影をするには絶好の場所だからだ。 ボートは手漕ぎではなく、モーターボートなので、イタリアのカプリ島のような感じを想像すると全然違う。さらに、ボートはだいたい20分くらいのコースになっており、通常青の洞窟というのは一箇所というのではなく、至る所が波のせいで断崖絶壁に穴が空いており、そこをボートで観に行くというものだ。だから、時間の長さといろいろな洞窟を見られるという意味では、このマルタの青の洞窟のほうが絶対興奮する。
洞窟の中は光があまり入らないというのにもかかわらず、自然の太陽光のおかげで神秘的な青色に海が変わって見える。写真では見たことがあるのだが、実際に生でこの目をみると、その神秘さはもう口が塞がらないほどの驚きで、これはマルタに行ったのであれば絶対に見るべきものだと思う。 船を下りたらお土産屋にも行ってみよう。それなりにお土産になるものがあると思うので探して欲しい。個人的にはどうでも良いと思ったので、こういうお土産屋は通り過ぎるだけ。
中国福建省あたりや台湾では海には女神がいるからという理由から「媽祖廟」を立てたりするのだが、ここマルタも海を生業とする人たちが集まっている国であることは違いない。違いといえば、キリスト教の国であることなのだが、やっぱりキリストを祀るというだけではなく、海を守って欲しいという願いは世界の何処でも変わらないらしい。

シンガポール3番目のターミナル


シンガポール民間航空局は、チャンギ空港の第3ターミナルを来年1月9日に開業すると発表した。このターミナルだけで年間2200万人の取り扱い能力があり、チャンギ空港全体では年7000万人の旅客が利用できるようになる。現在競争が激化しているアジアのハブ空港の地位を強化する狙いだろう。第3ターミナルは広さ約38万平方メートルもあり、航空機に直接つなぐ搭乗口は28箇所。最新鋭のエアバスA380も発着できるように設計されている。建設費は計約17億5000万シンガポールドル(約1380億円)をかけている。ターミナルは自然光を採り入れるようガラスを多用したデザインを採用し、壁は5mの高さの「熱帯風」を思わせるようなデザインになっているという。今年の年末にはターミナル自体を開業し、発着のテストを行う予定だ。土産物店や高級専門店など約100店舗、レストランは30以上が入居する予定であるが、他の2つのターミナルと同様、特徴が無いターミナルになるのかどうかは疑問だ。

2007年5月現在の段階では、この第3ターミナルを利用するのはシンガポール航空だけの予定である。しかし、そのシンガポール航空も全部の航空便を利用するというわけではなく、北米、ヨーロッパ、
日本、韓国とオセアニアへのフライトには利用されるが、その他のフライトは現在のとおり第2ターミナルのままのようだ。他のスターアライアンス系の航空会社はすべて2008年1月には第2ターミナルに集められるようである。

資料 : ターミナル3の詳細

日本人は世界最良の旅行客


エクスペディアはこのほど、ヨーロッパのホテルマネージャーを対象に、観光客の国別の評判に関するアンケート「エクスペディア・ベストツーリスト2007」を実施し、「世界でもっとも好ましい観光客」の第1位に日本人が選ばれた。日本人は行儀、礼儀、客室内での静かな過ごし方、客室をきれいに使う、文句を言わないなどで評価が高く、評価の低い項目が少なかったことが1位になった要因。


 ポイントはホテルマネージャーの回答から割合を導き、それを数値化したもの。あくまで感覚的なものとしているが、日本での中国人の印象としては「お金を良く使う」ということが伝えられていることもあり、日本とヨーロッパで各国の旅行者の行動は異なるかもしれない。


この評価をどうおもうかは個人の自由だが、結構この結果は納得いくものだと思う。夜中でもぎゃーぎゃー騒いでいるのは確かにイタリア人が多いのはわかるけど、自国以外の言葉を話そうとするというのが「アメリカ人」が1位になっているのは理解できない。現地のレストランにあまり行かないのは中国人というのも納得が行く。中華料理が無い場所には絶対いかないのが中国人であり、それはフィジーを見てよく分かった。
でも、大阪のおばちゃんが海外旅行にいくと、中国人やイタリア人なみにうるさいと思う・・・。

地中海諸国連合


 サルコジ仏大統領が欧州の地中海沿岸国からトルコ、北アフリカまでを含む「地中海諸国連合」構想を提唱、各国に参加を打診し始めた。経済、環境、移民問題などで共通政策をめざし、相互の成長や治安改善に役立てる。欧州連合(EU)とアフリカとの経済協力を促すほか、トルコとの良好な関係維持も狙う。来年後半にも設立準備会合を開く。

 準備会合は仏のほかイタリア、スペイン、ポルトガルなど合計7カ国が共同で開く予定。サルコジ仏大統領は「それ以外の国にも扉は閉ざさない」として、トルコに参加を打診。モロッコ、チュニジアなどにも参加を呼びかける意向だ。


 サルコジ大統領は新連合の課題として、まずアフリカからの移民流入への対応で歩調を合わせたい考え。不法滞在者の取り締まり強化だけでなく、移民発生のきっかけとなるアフリカの貧困の克服や経済発展へ向けた協力策に共同で取り組む。


 新連合は対トルコ政策上も重要な意味がある。サルコジ大統領はトルコのEU加盟に反対で、経済分野などの「優先的パートナー」にとどめるべきだとしている。トルコ側は仏がいずれ加盟交渉中断に動くと懸念している。サルコジ大統領はトルコを新連合の中核メンバーと位置づけ、関係悪化を防ぎつつ妥協案を探ろうとしているとの見方が有力だ。

ほとんど昔のローマ帝国を再現しようとしていることに変わらないと思ったのは自分だけだろうか?それもイタリア主導ではなく、フランス主導のローマ帝国。ヨーロッパはキリスト教徒の領土でありイスラム教徒の領土ではないことから、サルコジ大統領はトルコのEUへの加盟は反対しているが、他の国はどう考えているのだろう?トルコ人の労働力を無視できないドイツは、仲間に入れないと国内で暴動が起こるという恐怖感からトルコの加盟に賛成せざるを得ない。フランスとトルコの関係がよく分からないが、あまりよくないのはわかる。

北海道からのおみやげ

北海道に遊びに行った会社の人がお土産をかってきてくれた。それもお菓子ばかり。というのも、出発前に北海道しか売っていないお菓子を買ってきてくれとお願いしていたからである。しかしまぁ、北海道しか売っていないお菓子というのはこれほど種類がたくさんあるものかと感慨深くなってしまった。
まずは、いまでは北海道でさえ手に入るのが難しくなってしまったと噂になっている「じゃがポックル」。単なるフライドポテトなのだが、これがそんじょそこらのフライドポテトとは違う。じゃがポックルは、数袋からの小分けされたものだが、その1つの袋には、結構肉厚のポテトが入っている。感覚としては甘い大学芋の甘味成分が無いものだとおもったほうがいいかもしれない。でも、噂にいうほど美味いというもじゃないので、少し期待はずれのものだと思った。
次に食べたのが「十勝あずきプリッツ」。6個入りの箱だったが、1つの箱には通常より短いプリッツが入っている。あずきの味そのものというものがプリッツになっているのがよくわかるようなもので、これがなぜ全国展開していないのかが不思議だ。もしかして作るのが高いのかもしれない。もともと十勝あずきは価格が高いから。一度食べると食べ飽きないのがこのあずきプリッツだろう。

同じ十勝あずきを使ったものとして「十勝あずきキャラメル」というのも買ってきて貰った。さきほどのプリットをそのままキャラメルにしたもので、甘すぎないキャラメルなので、これも一度食べたら病み付きになる味だった。デブまたはメタボリックに向けてまっしぐらになってしまう危険な食べものである。
プリッツの別バージョンとして「鮭プリッツ」というのも買ってきて貰った。鮭の切り身は誰でも食べたことがあると思うが、その味をそのままプリッツにしたと思ったら良いと思う。

銀座でベルギービール

本当は神田にあるお抱えのベルギー料理屋でビールでも飲もうと思ったのだが、5時半に行ったのに、「今日は予約で一杯なので無理です」と言われてしまった。前は予約無しでも大丈夫だったのに、最近人気になったのか、予約なしでは無理になってしまったようだ。仕方なく、どこか他のベルギービールの店は無いかと思って探したのが、今回の銀座にある「オブロン」である。


ベルギービール専門店の店で、常に300種類以上のベルギービールを取り揃えてある、ベルギービール好きには喉から涎が出てきそうなくらいすばらしい店だ。ここではワインも日本のビールも「ゲテモノ」になってしまうので、まずお目にかからない。こだわりが立派だ。


場所は銀座プランタンがあるブロックの、みゆき通り沿いにあるところだ。隣にスペイン料理の「エルチャテオ」があり、スペインの国旗がでているので分かりやすい。


さて、店に入ると、まずはベルギービールの空き瓶が陳列している棚に出くわしてしまうのは圧巻だ。雰囲気はイギリス風の立ち飲みバーみたいな感じなのだが、入り口近くにはグループで座れるテーブルがあるので、そこを陣取る。2人組で来た人の場合は、バーカウンターのほうがお勧めだ。


まずは、ここではベルギービールの代表とも言える、白ビールのヒューガルデンを飲む。これを飲むと、ブリュッセルやブルージュのあの華やかな雰囲気が脳裏に浮かんでくるから不思議だ。このヒューガルテンには、やっぱりムールの白ワイン蒸しと牛肉のビール煮だろうとおもい、料理のリストを見るのだが、なんと定番の牛肉のビール煮が無い!そのかわり鶏肉のビール煮というのがあるので、それを注文する。しかし、やっぱり鶏肉なので、あの独特の牛肉の臭みを消したビール煮の味が出てこないので、詰まらない。さらにいうと、料理の量がめちゃめちゃ少ない。飲み物中心の店だから仕方ないのかもしれないが、やっぱり飲み物と料理はセットであるべきであり、料理にあまり手をかけていないのは許せない。ムールも季節が終わりだからかもしれないが、巨大な鍋にムール貝がたんまり入っているのがベルギーなのに、手のひらサイズの鍋に数個しかムールが入っていないものが出てきた時には、酔いもすっかり覚めてしまう。


#残念ながら写真をとるのを忘れた


しかし、ビールが美味いからなんとなくこの店を後から思うと悪い印象が無い。今回飲んだビールは下記のとおりである。

さくらんぼのビールであるクリーク・ベルビーユ。甘くて美味しい。これがビールなのかと思うくらい信じられない奥深い。苦いだけがビールじゃないというのを良く分からせてくれるものだ。


ベルギーの代表的ビールメーカーであるシメイ。いまではデパートでも手に入るこのビールは定番になってしまっているが、やっぱり美味い。シメイもいろいろ種類があり、これは「ブラック」。アルコール度数や色からして、ほとんど日本のビールと変わりしないのだが、飲んだ後の風味がなんとなく違和感があるものだ。
こちらもシメイなのだが、これは「ブルー」という種類。シメイの中でも一番アルコール度数が高く8.5%くらいある。こちらのほうがいわゆる黒ビールの種類に入るものだと思う。個人的にはちょっと苦手な味だった。これはフルーツビールの一種であるエヒト・クリークビール。こちらは木苺ベースのビールなのだが、ビールというよりも、ウィスキーやバーボンのような感じだと思う。アルコール度数は普通くらいのビールだと思うが、飲んだ感じが養命酒のような薬臭い感じがする。先に飲んだクリーク・ベルビーユとは全然違う風味のものだ。

ビールリストを見ると、アルコール度数が13度もあるようなものもあるし、750mlで8000円もするような高価なビールもあったりする。とにかくメニュを見ているだけで楽しくなるので、なんでもいいから適当に注文してみることがいい。それで美味い、美味くないをあとから判断して楽しむのが良いと思う。



Belgian Beer Houblon (ベルギービール オブロン)
〒104-0061 東京都中央区銀座3-2-11
03-3564-1671