


毎日好き勝手なこと書いています / 每天我隨性寫寫



シラクーサの中にはレストランがたくさんあり、それを目当てにやってくる観光客もたくさん有る。その中でも有名なレストランらしく、客が常にたくさん入っている店が、「トラットリア・アルキメデ(Trattoria Archimede)」だ。オルティジア島の昔の様子を物語る白黒写真が壁全体に飾られている。食事が出来る場所は、全体で3箇所に別れており、メニュも常に変わっているので、毎回行っても異なる食事ができるので、リピータや現地の人も含めてお気に入りの場所になっている。パスタ、シーフード、肉を正攻法で了したものなど、トラットリアの典型的メニュが食べられるので、とてもリーズナブルだし、肩ひじ張らなくていい。

ここで食べたのは次のとおり。
・Spaghetti alle Vongole
・Lasagne di Pesce
・Misto di Pesce alla Griglia
・Involtini di Pesce Spada
値段も手ごろだし、味もどれも最高。最後にコーヒーまでここでは飲んでしまった。それだけなんだか長居したくなるようなところだった。
トラットリア・アルキメデ
Trattoria Archimede
Via Gemellaro8
0931-6-697-01

地元の人たちでも待ち合わせ場所にも使われているのが、アレトゥーザの泉(Fonte Aretusa)。オルティジア島の先端に近いほうへ、大聖堂がある広場から下っていけばすぐの場所にある。古代都市の主要な水源だった時代と変わらず、いまでも昏々と水が湧き出している。伝説によると、美しい侍女アレトゥーザが川の神アルペイオスに言い寄られて困っているのを見た女神アルテミスが、彼女を泉に変えて守ったという。今では、カモやボラが住んで、パピルスが茂る泉は、夕涼みの時間帯になると、わんさかと人が集まってきて、ちょっとした社交の場になっている。泉のところには、銅像も伝説をモチーフにした銅像も立っている。
場所柄、目の前に海が広がり、海に面したレストラン群にも近いところでもあるので、人が集まりやすいのだろう。このあたりの海はとても綺麗なので、海を見ているだけでなんだか泳ぎたくなるのだが、ここでは泳ぐのは無理だ。

それにしても、エジプトの歴史のときくらいしか言葉としては聞いた事がないパピルスの、それも現実に生えているのを実際に見えるのは驚きだ。パピルスなんていうのは昔のもので、現在のものではないような感覚で思っていただけに、こういうものから紙を作ったのかというのが理解できる。
この泉からプリビテラ通りに入っていくと、すぐの場所に、パピルスを使った紙を売っている店がある。店の前には、パピルスからどのようにして紙を作るのかということを説明した解説文書がある。それもなぜか日本語で。シラクーサを訪れる日本人がどのくらい居るのか分からないのだが、その日本人が読む雑誌に載ったのを宣伝として店の前に張ってあるというのは、なんだか商売根性丸出しで、伝統の技を継承しているという店の雰囲気をぶち壊している気がした。
シラクーサに到着したときには、すっかり昼ご飯も過ぎたころだったので、まずは腹を満たすと同時に、町の中がどんな様子なのかを探索するために、荷物をホテルに置いたらすぐに出かけてみた。

昼ご飯なので、別に馬鹿食いするつもりもなかったので、ここではパスタを注文する。定番ではあるが、ボンゴレとカジキマグロのスパゲッティを注文した。お腹がすいていたからなのかもしれないが、どちらもなかなか美味く感じた。量も丁度いい程度なのだが、あとから「ちょっと多かったかも」と思ったりした。飲み物を注文しなかったので、なんだか不機嫌な顔をしたようだったが、別にこういうところでは飲み物を強制的に注文する必要はないのである。 



シラクーサで予約したのは、オルディージア島の真ん中に位置し、メインのカテドラルに一番近いところのホテルである「ホテル・ローマ」にした。名前に使われているローマ通りに面しているところなので、本当に場所はわかりやすい。それにどこに行くにもとても便利な場所であることがわかる。
ホテルの内装は、最近改装をしたばかりのようで、結構綺麗だった。エレベータ設備がないので、重いトランクを持って歩くのは嫌だったが、それさえ我慢すれば何の問題もない。窓口にいたおばさんは、なかなか楽しそうなおばさんで、日本人の名前は聞いても全然覚えられないワーっと、嘆いていた。だから、パスポートを見て確認するまで、事前予約した客なのかどうか全然判断できないらしい。まぁ、そうだろうな。日本人の名前なんて、マイケルとかジョニーとかそんな名前じゃないので分かる憎いのは当然だろう。
部屋は全室オートロックになっているのはいいのだが、不満なことがあった。それはドアが開きにくいのである。カードキーで音が鳴ったらドアが開くのだが、音がなったあとにドアを押しても引いても、全く言うことが聞かないのである。さらに、電気もカードキーを使って付くことになるのだが、これがキーを上手く指さないと、電気が付かないというかなりの不安定ぶりだ。これは文句を言いたくなるものだった。更に言うと、どうやら外れの部屋だったらしく、テレビの電源類が全部壁のコンセントから外されていたことだろう。これがまた複雑な配線系統を使っていて、なかなか難しかったのだが、こちらも自分達の電化製品を使いたいこともあるので、なんとかうまくやりとげた。
部屋自体はとても広く、ベッドはそんなに大きいわけでもないが、清潔的な感じだった。湯船があるところではないシャワータイプだけだったのだが、必要な設備は揃っていたことだと思う。といっても、アメニティが揃っていたという意味ではない。アメニティは全く揃っていないので、これは用意をしておく必要がある。必要なら外で買えばいいのだが。
朝ご飯がついて130ユーロなのは、まぁまぁなのだろうと思う。朝ご飯のところは、夜になるとレストランになる場所であり、ここでの朝ご飯は、パレルモの朝ご飯とまぁ変わらない。パンの種類はとても多いのは一緒だが、おかずになるようなものがあまりないのである。ハムとスクランブルエッグくらいしかないのが嫌だった。あとはヨーグルトか美味しくもない果物で摂るしかないのは、なんとなくシチリアっぽくない。



ホテル・ローマ
Hotel Roma / Via Minerva 10
シチリア内を移動する際には、電車よりバスのほうが断然便利である。パレルモから南東の町であるシラクーサへ移動する際に、沿岸部を通って行く電車の場合、最低でも6時間以上かかるため、こんなのに時間を費やすのは馬鹿馬鹿しくて仕方ない。そんな時に便利なのがバスだ。シチリアの人たちも同じようにバスをよく利用する。

