2007/06/10

Yoji Biomehanika

Yoji Biomehanika は自分が一番大好きなDJの中の一人である。彼がプレーをするクラブイベントでは、もう前座が全部クソにしか思えなくなるほど、彼のプレーにはパワーと「お前ら、もっと踊れ!」と暗黙に言われている強制感を感じることが出来る。
最近はもうじじぃになったこともあるので、Yojiのイベントには行かなくなったのだが、一番最初に彼のプレーに触れたのは、たぶん、伝説の屋外クラブイベントになってしまったRainbow2000だったとおもう。いや、もしかしたら、都内のレギュラーイベントのVIVAだったか、どっちか忘れてしまった。いずれにしろ、Rainbow2000のときもVIVAのときもそうだが、会場の大きさに合わせて、Yojiがプレーのダイナミックさを変えてくるので圧倒し、特にRainbow 2000 のときには屋外だったこともあり、音と雰囲気でほとんど「ねこぢる」じゃないけど、イってしまいそうになったのを覚えている。

DJブースにいるときのYojiは、盛り上げるだけ盛り上げてなかなか終わりを告げてくれないので、こちらはクタクタになる。それだけ盛り上げる名手ではあるのだが、実際に間近で顔を見たことがあまりなかった。Rainbow2000で白山で行ったときに、各DJが出店に出て自分のオリジナルCDやグッヅを売っているところがあり、そこで健気にYojiが自分のタオルを売っているのをみたのが初めての接近だったと思う。そのときに、VIVAのキャラクターである、バンビがタオルに書いてあって、真ん中にYojiと書いてあり、そこにサインをしてもらった記憶が有る。しかし、いまこのブログを書いているときに、あのタオルを何処に置いたのかと思い出そうとしても、全然思い出せない。捨ててしまっただろうか。。。(汗)

Yoji の曲で大好きなのは、初期の段階の名曲、Anasthasia だろう。テクノバンド T-99 の名曲「Anasthasia」のカバーなのだが、Yoji のあの終わりの無いメインばかりのフレーズで載せまくられて、一体この曲は終わりはいつなのか?と思ったことは何度も有る。

それから好きな曲はSystem FのFerry Corsten と DJ Tiestoのスーパーユニットでつくられた Gouryellaの名曲中の名曲になってしまったLigayaのカバーも、ほとんど原形なんか無いじゃん!というあの強引でめちゃくちゃなつくりは、Yojiらしい。一部、オリジナルのLigayaのフレーズが出てくるが、それ以外は、キーボードとリズムのYojiスタイルで「どこが、Ligayaじゃ」と突っ込みどころ満載である。

レギュラーイベントだったVIVAでは、もちろんメインのレジデンタルDJだったので、一番盛り上がる夜中の3時ごろに登場するのだが、その前にいまではすっかり有名になってしまったQ-Heyが前座で廻していたので、1時ごろから、体のうずうずさは止まらなかったと記憶している。飲み物も飲まず、ずっとDJブース近くで汗と髪の毛を振り乱しながら踊って居たような気がするが、別にそこで仲良くなった人たちは居ない。

しかし、もう無くなってしまったリキッドルームは、今考えるとめちゃくちゃな場所にあったクラブスペースだったと思う。なにしろ、ビルの7階に位置していたところにあり、客はまともにエレベータでやっていけず、非常口階段を廻って登らないといけなかったし、さらに1階下には、「もーもー牧場」という食べ放題の焼肉・しゃぶしゃぶ屋があって、そこでご飯を食べていると、上でのクラブが始まった時間なら、自信が起こっているのかと勘違いするくらいの揺れを感じるからである。

オランダやドイツのテクノの本場では神様に崇められているYojiであるが、昔他の外人DJの人がYojiのことを「あいつは変態だから」と言っていたのを鮮明に覚えている。エッチなことが好きという意味ではなく、音楽に対する情熱と、音をいじり倒すひたむきさと、客を盛り上げる技というのを全部備えている変態という意味だ。これほど賞賛の言葉を得ているDJって他に居るのだろうか?卓球君も脱帽の人だと思う。
Yoji Biomehanika 公式サイト : http://www.yojibiomehanika.com/
Yojiのインタビュー記事 : http://www.bounce.com/interview/article.php/1201

ヴァレッタの街並み(マルタ)

さぁ、世界遺産に登録されたヴァレッタの街並みはこの看板からスタート
ヴァレッタはこの城門を潜ってからがスタートである。
ヴァレッタ自体が高台に建設されているため、外部からの攻撃については難攻不落であったことは、これを見れば一目瞭然。防衛のための都市建設だったことがよく認識できる。
ヴァレッタの中心通りであるレプブリカ通り。通りの両サイドには店がたくさん並んでいるが、昼の1時ごろまでしか開いていないところが多いので、買物をするのであれば、午前中のうちに済ませておこう。
建物全体はマルタ原産の石で作られているが、窓枠を見ると南仏の面影が感じ取られる。
クリーム色の石に緑の窓枠というのは映えて見えるから不思議だ。
現在では観光客用として運用されている馬車。 公共輸送機関がバスに代わったおかげで、この需要は無くなったが、やはり世界遺産の町を馬車で優雅にのんびり移動するのは絵になる。
ヴァレッタは高台にある街なので海のほうに下りて行く道は、とても急な坂道になっている。
これもヴァレッタならではの風景。この写真では正面がセントエルモス砦である。
裏路地に一歩入ると、閑散とした街並み。建物と車の整然とした
駐車の様子は、南仏のどこの街並みとも変わらない。
マルタは国全体がキリスト教徒の国。町のいたるところに守り神としてマリア像やイエス像がさりげなく置かれている。なんとなく雰囲気はフィレンツェの街並みに似ている。

花火と食べものフェスティバル(マルタ)

マルタ滞在中に何かイベントがあるのかどうかネットで探していたら、ちょうど4月末の3日間において、マルタで花火とフードフェスティバル(Malta International Food and Fireworks Festival)というのが開催されているのを発見した。

例年なら花火大会だけが開催されているのだが、今年は、マルタの特産の食べものも展示したり、テナントとして出店が出たりするような祭りも同時に開催された。

公式サイトを見ると、花火観戦用の事前座席購入も可能であるという情報を入手する。マルタを訪問する前までは、マルタの都市構造について全然情報が無いので、こういう祭りが有った場合には、花火が見えるところではどこも混みこみ状態だろうと、東京都内の花火大会のあの混雑振りを想像してしまっていたために、このような花火大会が有った場合には、多少面倒くさくても、指定席券でも買っておこうと思った。 公式サイトからチケット購入サイトへのリンクがあり、それを辿って購入手続きをしてみる。花火大会は4月28日から30日の3日間が行われており、それぞれ各日を見る1日券と開催中全部見られる3日券の2種類があった。到着が29日の予定だし、到着日は町の中をいろいろ歩くだろうと思ったから、このときには見ないと想定。そして、最終日のほうが絶対花火は豪華だろうという勝手な思い込みで30日に行われる分だけを購入した。しかし、結構高い。なんと1人4.5マルタリラ。チケットは事前に手元に送られてくることになるようであったが、申し込みをしたのが出発3日前だったので、絶対郵送される前にマルタに言ってしまう。そこでいちおう事務局に「Phoeniciaに泊まっているので、そちらへ郵送してください」と頼んでおいた。メールで返信で「ホテルに郵送しておきましたから」というのがきたので、これで安心。ホテルでチェックインをしたときに、この花火大会のチケットは受け取った。

花火大会はスケジュールを見ると、毎日2回おこなれており、それぞれ大体15分の行われる。大会というからには何かなと思っていると、世界中から有名花火職人チームを集めてのコンテストらしい。ヨーロッパ代表とアジア代表というのがそれぞれ3チーム登場して行われていた。花火が上がるのはだいたい夜の9時頃と11時半頃の2回であるが、その間も客を厭きさせないように、音楽のコンサートがいたるところで行われている。個人的には全然知らないのだが、28日はGood Luck Olivia、29日はIra Losco、そして最終日はWinter Moodsという人たちがメイン会場でコンサートを行っており、それとは別のところでは素人バンドが昼間から入れ替わり立ち代り演奏をしていた。あとで知ったのだが、Ira Loscoという人はあのABBAも生んだEurovisionにも出場していた人らしいので、実力派の女性シンガーだったらしい。観たかった。 ヴィクトリア湾に面したところであれば、どこからでもこの花火大会の花火は見ることが出来る。無料で見たいのであれば、アッパーヒルズガーデンから観ることも可能だが、だいたい花火をやっている時間帯になると、この場所でも超満員になる。それに言っておくが、4月なので、さすがにマルタでも夜の海風は寒い。完全防寒服を着て、指定席の場所でも無料の場所でも見たほうがいいとおもう。
ちなみにフードフェスティバルが行われている場所でも花火は見られるのだが、こちらは神社や寺の境内に並んでいる屋台村のような感じになっているので、食べるための人が集まっているので、ゆっくり花火が見れるというわけじゃないので、ここで見るのはお勧めしない。ただし、いろいろな食べものがあるので食べもの好きな人は興奮だろう。 マルタ公式サイト : http://www.visitmalta.com/main
花火大会公式サイト : http://www.maltafireworksfestival.com/
今年の花火大会 : http://www.youtube.com/watch?v=T6OF0_jJ5Fw

ジュガンティーヤ神殿(マルタ)

マルタには多くの古代遺跡がある。各古代遺跡はそれぞれ特徴があるものだが、今回マルタ滞在中に行ったのは、ジュガンティーヤ神殿(Ggantija Temples)である。紀元前40世紀頃に建設されたといわれており、その時間の長さが全く想像できないものだが、遺跡として残っているその規模も大きくて吃驚する。

ジュガンティーヤ遺跡に行くには、ヴィクトリアからバスで64番か65番のバスで行く。だいたい1時間に1ほんの割合で走っているバスなのだが、この遺跡に行く人ばかりが乗るバスなので、意外に結構混む。遺跡の場所まで約15分くらい乗るため、立ち乗りにはなりたくないものだ。

これが入り口で、とても入り口には思えないような柵で囲まれている。


全部が石造りのこの遺跡は、何が何に使われていていたかというのは、外部にある自動説明装置を聞けば分かる。ただ、日本語は無いので、詳しい専門的な英語で話されると何を言っているのか分からない。そういうときには地球の歩き方でも読むほうがいい。 こういう遺跡を見ると、タイムマシンで当時の様子がどのようなものだったかはっきりこの目で見てみたいと思うのは不思議ではない。

この遺跡を見るのは15分もあれば十分全部を見ることができる。それに飽きたら、バスを降りた場所から少し坂道を上った方向に歩いてみるのもよい。そうすると、左手に風車が見えてくる。これはかつてゴゾ島では珍しくなかった大きな風車を再現して作られたものである。風車の中にも入ることが出来て、小麦を粉にするための装置をみることができる。
さらに歩いていくと、シャーラ(Xghara)の町並みが出てくる。ここまで来ると、ここが本当にマルタなのかどこなのかというのが分からなくなる。建物の様子だけを見ていると、アラブのどこかの国にいるような感覚に思える。そのシャーラ村の中心には、聖誕マリア教区教会(Parish Church of Nativity of the Virgin Mary)が見えてくる。その巨大さは圧巻だ。ただし、中に入ることが出来ない。このため物は1815年に建設されたもの。

ゴゾ島の城砦(マルタ)

ゴゾ島で一番大きな街であるヴィクトリアにやってくると、意外にも都会だなという雰囲気に吃驚する。ヴァレッタの町は確かに車も通れるのだが、いわゆる都会の町にありがちな渋滞の車と人込というのはありえなかった。しかし、町の大きさが小さい割りにはヴィクトリアの町は活気に溢れていると思う。
ヴィクトリアのバスターミナルから城砦(Citadel)のほうに歩いていく途中にメインストリートのレプブリカ通り(Triq ir Repubblika)があるが、そこにはオープンマーケットもあり、なかなか賑やかだ。マルタの人がどんなものを素朴にも買っているのか見るには指標に出来るところだと思う。
レプブリカ通りを通すとすぐに城砦にいくための坂道が出てくる。その坂道の入り口には、これから訪れる城砦の全体図があるので、どのガイドにも詳しく書いていないここの城西についての全体図を眺める必要はあると思う。 城砦に続く坂道はかなり険しい。しかし、その坂道を上っていくと、目の前にどどーんと城の壁がそびえてくるのが分かる。似たようなものを以前見たことがあるなーと思ったのだが、それを思い出してみると、モナコの城砦と同じようなものだということに気付く。モナコの城砦もこのように城砦の中に入るまでには、坂道を通り、ここを通らないと絶対に中には入れないという入り口を通らねばならないのだが、ここでも基本的に建築構造は同じだ。このような強固の形になったのは、コゾ島の住民が海賊や異民族の襲撃に抵抗し批難するために作られたためである。 城砦の入り口を潜ると、すぐに目の前城砦の真ん中にそびえる大聖堂(Cathedral)が見えてくる。 この大聖堂の内部を見るには、大聖堂と裏にある考古学博物館との共通券を購入する。大聖堂の入り口前には2人の聖人のブロンズ像が立っている。1人はローマ教皇として在職31年も君臨し、列福され聖人として登録されたピウス9世(Papa Piju IX)である。 もう一人はつい最近までローマ教皇として活躍し、亡くなってしまった、ヨハネ・パウロ2世(Gwanni Pawlu II)である。過去に2回のマルタへ海外司牧訪問をしているために、マルタ国民にとっては結構身近な教皇と崇められているようである。 大聖堂の中に入ってみよう。下から大聖堂を眺めていたときの想像どおり内部はとても広い。 床は恐ろしい髑髏をモチーフにしたこの教会に関係する人たちの墓がある。そのひとつひとつを見ているだけで時間が経ってしまうくらい、色々な種類の絵が描かれているのは楽しい。しかし、これはマルタの教会であれば何処でも同じような風景である。 本当は建設当初に、ドーム型の屋根にする構想があったらしいのだが、資金不足により高度な技術を要するドーム型の屋根は作られることは無かった。しかし、「ドームに何とかしたい」という思惑は有ったようで、それを天井画で表現している。天井画にはドームがあるかのように描かれているため、丸いドームを仰ぎ見ているという錯覚を起してしまう部分があるのだ。一種の騙し絵になっているので、この手の騙し絵が好きな人は是非行くべきである。 祭壇を見てみるとシンプルながらも、無知と無教養の住民を騙すには十分の迫力と威厳を持った雰囲気を感じられる(こういう言い方をすると、キリスト教徒の人に殺されると思う)。 他に天井画はモザイク模様になっている部分もあり、結構鮮やかな色が使われているので、是非この大聖堂の中に入って、口をあけながら上を仰ぎ見るのもいいと思う。 大聖堂を見たら、是非外壁部分のところにいって、ヴィクトリアの街並みや郊外の田園風景を見ることをお勧めする。ここからの眺望は城砦だけが特別で、あとは何も無いということが良く分かると思う。ヴィクトリアで一番高い場所にあるために、本当に四方全部が一様に見渡せる。