2010/03/31

DNS Project - Mindful


Podcastのテクノチャンネルにオランダのトランステクノの神様DJであるアーミン・ファン・ビューレンのState of Tranceという番組があり、毎週一度、25分から30分の長さのミックスをアップロードしている。通勤電車の中で聞くにはちょうど良い長さのミックスだと思うし、選曲はすべて素晴らしいので何度聞いても飽きない。長距離移動をする場合には少し物足らないと思うので、先にも記載したSunnydeejayのミックスをiPodに入れておくのもいいだろう。

そのミックスの中でしばらくの間お気に入りの曲があることを発見した。3~4週の間、いくつかのリミックスバージョンで掛かっていたのが、DNS Project という名前のDJが出している Mindful という曲だ。

DNS Project という名前はかなりおもしろい。ネットに精通している人であれば、名前解決サーバのDNSのことを思い出すだろうし、それにProjectなんていうのが付いていれば、絶対次世代のDNSに関する開発か研究している人かなにかか?と思ってしまったはずである。でも、このDJは全くそんなのとは関係の無い人だ。

DNS Projetct は別名Lens Flareという名前でも活躍しているバルト三国の1つであるエストニアのDJだ。本名はRene Pais。Mindful という曲は、インストルメントバージョンもあるが、どちらかというとボーカルが入っているバージョンのほうが好きだ。この曲でボーカルを担当しているのは Joanna という人。関係性については全く不明だが、この人が歌う声は結構好き。あと、曲自体の盛り上げ方が1曲の中で、テクノトランスが好きな人が聞いたら絶対納得できるような組み合わせになっているので、本当に飽きない。ただ、難癖を言うとすれば、出だしと終わりのフェードアウトが長すぎるし、単調すぎる。これを何とかしてくれると完璧だと思う。

ぜひお勧めなので、ダウンロードなり買うなりして聞いてもらいたい。

ARTIST ...........: DNS Project feat. Johanna
TITLE ............: Mindful
RELEASE DATE .....: 22.2.2010

1. Mindful (Progressive Mix) 7:56
2. Mindful (Progressive Dub Mix) 7:56
3. Mindful (DNS Project Whiteglow Vocal Mix) 7:16
4. Mindful (DNS Project Whiteglow Dub Mix) 7:02
5. Mindful (Ronski Speed Mix) 9:24
6. Mindful (Ronski Speed Dub) 7:44
7. Mindful (Ronski Speed Radio Edit) 4:11
8. Mindful (Radio Edit) 3:11


Armin van Buuren Official Web site
URL : http://www.arminvanbuuren.com/

DNS Project
URL : http://www.dns-project.com/

中国鉄道チケット実名購入制度開始

なにかと管理と統制がうるさい中国では、さらにひどい施策が今年から施行することになった。それは鉄道に乗る際の購入する切符には、身分証明書を提示して購入するというもので、購入した切符には購入者の身分証明書番号が記載されることになる。これによって、外国人も中国の鉄道の切符を買う際には、普通に買える状態ではなく、持っているパスポートを提示し、切符に本人の身分証明を示すパスポート番号が記載されることになる。

この施策を導入した「表向き」の理由は、切符の転売を防ぐためのものだと中国鉄道省は説明をしている。導入は今年の春節前の1月21日から導入された。春節時期には、日本の盆や暮れと同じように、民族大移動のように大量の人たちが鉄道で故郷へ移動することが風物詩になっている。これに便乗して、春節のころに運行する電車の切符を買い占めて、それを転売するような悪質業者がたくさん現れたことにより、そんな転売システムができないようにしたというのが施行の理由だ。日本でも切符がなかなか買えなくて、暮れに帰れなくなっているという人は多いという話をよく聞くが、その切符購入の競争力としては、中国に敵うわけが無い。

乗車時には、飛行機の搭乗時の切符保有者と本人の確認性をチェックされるのと同じように、改札口のところで、切符と本人の確認が必要になる。もともと中国の鉄道は、好き勝手にホームに入れる方式になっているのではなく、その切符を持っている人は、決まった時間にならないとホームに入れないような仕組みになっている。もちろん、北京の地下鉄で手荷物検査を受けたのと同じように、中国の鉄道では、改札後には、手荷物検査とX線検査を受けることになるという厳重ぶりであるのは、変わらない。基本的には住民に対して信用をしていないというスタンスを政府が行っていることによる政府の防御策で行っていることなので、住民および旅行者はこれを理解したうえで中国旅行をしなければならない。改札で切符のチェックをされるから、必要以上に出発前には余裕を持って中国の鉄道駅に行くべきだとおもう。

それでも偽装切符というのは中国では存在することは、さすがコピー天国の中国だと思う。さすがに現在の大きな駅では自動改札を導入しているのであるが、その際に偽装切符は判別できる仕組みになっているため、そこで偽装切符は発覚するのだが、最近発覚したのは、ちゃんと購入者の身分証明番号が記載されているものであり、業者の手の込んだ犯罪が目立っている。こういう場合、購入者は下手をすると身分証明証を不正に利用したという意味で重罰になるときもあるので注意である。

さて、ここで冒頭に、記名式の切符を導入した理由が「表向き」と記載したのは、中国の場合、政府がやることは絶対表と裏があるとおもっているからだ。表向きはダフ屋の一掃というのが名目にしているのだろうが、実際には、誰がどこにいつ移動しようとしているのかを明確に把握したいという意図が政府に有るのではないかと思っている。情報網が発達しているので、中国政府がサイバースパイを大量に使って、問題有る人や他国の情報を抜き取って、先制的に相手にダメージを与えるようなことをしているのは世界中では報道されている。ただ、情報網でいくら監視をしても、人間の動きを把握するのはなかなか難しい。それを手っ取り早く行ったのは、移動手段を使う際に、誰がどこにいつ移動しようとしている情報をあらかじめ知っておくことである。

たとえば、標的の人物がいくらネット上で会話やメールをしていたとしても、それが本当かどうかの判断はできない。しかし政府管理下の移動手段を利用しているということがわかれば、その標的が移動先で何をしようとしているのかというのを事前に把握でき、豚箱にぶち込みやすくできるというものである。またはチベットやウイグルのように独立心が高いところの人間が、ある一定の場所に集まってきて、暴動でも起こした場合には、政府としては憎き相手として、この世の終わりで、相手が絶対悪いという論調で世界中に発信するが、その暴動が起こる前に先手を打って、世界に「中国は安全で素晴らしい国」とウソばかりの報道を先手を打って活動することができるというメリットがある。

以前は、住民がほかの街に移動する際に、その土地から逃げ出さないように管理当局に事前に報告をして、いつどんな目的でどこに行くのか報告しなければならないという施策は中国ではあった。いまでも北朝鮮はそれを継承している。ただ、これだけ金のなる木が都会に、それも沿岸部に集まってきているというであれば、農村部にいる人間が沿岸部へ移動しようと大量に集まってきているのを制御するのは難しい。そこで金儲けをするために移動するのはOKにしようというのが、改革・開放運動の結果起こってしまった。が、ここに来て、チベットやウィグル、および外国人が中国国内に大量にやってきて、そんな外国人が中国政府の関与できないところで余計な宣伝をして、中国を分裂させるようなことをさせるのは絶対に許せないと、漢民族優位性および全世界は中国のモノという中華思想を徹底している限りにおいては、世界の動きと全く違う考えが中国に固まってしまっているのは否めない。通行証というと、中国はやっぱり野蛮だとか北朝鮮と同じだと劣等的な扱われ方をされるのは、面子第一の国としては許されない。そこで苦肉の策として、鉄道移動については記名制にするというのを打って出たのだと思う。すでに飛行機は記名制であり、中国では国内線でもパスポートや身分証明書の提示は必須である。

やっぱり中国って恐ろしい。


レコードチャイナのニュース
URL : http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=39752

MSN ニュース
URL : http://sankei.jp.msn.com/world/china/100113/chn1001131000001-n1.htm

中国国際放送局
URL : http://japanese.cri.cn/881/2010/01/21/147s153514.htm