毎年春になるとなんだか台湾に行きたくなる。今年もやっぱり台湾に行きたいとおもったので計画してみた。去年の3月に台湾に行ったときには、すべてがめちゃくちゃで、最終的には帰国便の飛行機が飛ばないというオチもついていて、かなりイベントとしては面白く印象深いものになったのだが、結果的に、滞在中に何をしていたのかというのは全く忘れてしまったという結果にも陥った。
今回はどんなハチャメチャ振りになるのかは全く想像できない。ただ、今回は無料航空券を使っていくことにしようと計画した。友達がマイルが結構溜まったので、それを使ってみたいということから計画をしたのだが、台湾ごときなのでエコノミークラスでも全然平気だと思って「エコノミーで良いよ」とお願いした。友達はユナイテッドの会員であり、ユナイテッドの無料航空券はアジア内であれば、エコノミーは2万マイルで交換ができると思っていた。ところが、ユナイテッドは一度経営破たんをしたことによって、マイル交換の率をあげてしまったようである。普通の交換では、倍の4万マイルが必要なのだそうで、いままで通りの2万マイルで交換ができるというのは、特定の期間のみで、席数はほぼ限定というような選び方だけ通用するものになったらしい。確かに会員数はめちゃくちゃ多いために、今後会社にとっては無駄なタダ乗りをされたのでは、たまったもんじゃないと思うのは当然だろう。かつてのユナイテッドの交換で4万マイルだったら、それはファーストクラスでのフライトと交換できた率になる。かなりグレードダウンされた感じだ。
連休中のフライトなので、いくら無料航空券だからといって、同じことを考えている日本人は沢山いると思っていたから、空席は無いと思っていた。ところが、実際に予約してみると、スカスカ。一般の旅行者の関心事は一体なんなの?といいたくなる。それはよしとして、以前は東南アジアまでなら、往復1人2万マイルでいけたと思ったのに、チャプター7の適用した会社だからかもしれないが、今回のマイル交換で1人4万マイル。以前なら、そのマイル数ならファーストクラスで行けたではないかと思う。結構余っていたから、別にどうでもいい。
今回のフライトスケジュールは下記のとおり。
2010/3/20 (Sat) UA 837 NRT 18:30 → TPE 21:15
2010/3/23 (Tue) UA 838 TPE 11:00 → NRT 14:00
ところが行きは3月の3連休の初日。いつものとおりに空港バスに乗るためにバス乗り場に行ってみたところ、バスの運転手が、「今日は、サンデードライバーが多いため、途中に交通渋滞が非常に多く、何時に到着するのかわかりませんから、時間に余裕があるかただけご利用ください」とアナウンスしていた。確かに休日高速道路料金が1,000円というのが始まったおかげで、休日になって運転する馬鹿が多くなったのだが、あれやめてほしいとおもう。平日が1000円にして休日は据え置きにしてほしい。そうすれば、運輸コストが減るので物価もさがるだろうし。休日の値段を安くすると、渋滞に伴う二酸化炭素過多もあるが、金が廻ると考えた偉い人がいるようだが、金なんか廻らないから。意味が無いのだ。逆に、休日公共料金を下げたほうが良いと思う。民間会社の経営を圧迫するから無なのだという意見もあるが、それは国の圧力によりやればいいのだ。
そんなことはどうでもいいので話は戻す。
バスが何時に到着するのかわからないという状態ではあったが、飛行機の出発まで4時間半もあったから、多少遅れたとしても、まぁなんとかなるだろう、それもEチケットがあるんだから、ギリギリになっても大丈夫だと楽観していた。実際にバスに乗ってみたところ、確かに高速道路の一部は車がまったく進まない状態ではあったが、それほど長い時間ではなかったからか、いつもより20分くらい遅れたくらいで到着できた。電車にわざわざ乗り換えていかなくて正解だった。
ユナイテッドのサービスについては別途記載することにする。
泊まったホテルは台北ではまだ泊まったことがなかったランディス台北ホテルにした。このホテルは正直ちょっと期待していたホテルなのだが、そのとおりの結果になって、これは大変満足だった。部屋の様子やホテルのサービスについても別途記載したいと思う。
台北滞在中は、Yahoo天気予報の予想では、終日雨が降っていると言われていたので、さすがに晴れ男の神通力もこれまでかと思っていたのだが、実際に台北滞在中には、台湾でのニュースの天気予報でさえも「今日は雨です」と言っていたのに、まったく自分が行くところ行くところには雨が降らなかった。降った形跡があったということさえも無かった。だから、まだまだ神通力は通じていたのだったが、そのかわりにひどかったのは黄沙である。東京でも黄沙はひどいときもあるのだが、それでも薄っすらという程度しかないのに、まるで桜島の噴火跡みたいな黄沙に出くわしたのは衝撃的だった。これも後ほど記載したい。
去年も、この時期に台湾に行って、帰国時に成田空港でFEDEXの貨物機が爆発炎上したことにより、台北に1泊余計宿泊しなければならない状態に なったのだが、今年はおとなしく帰れると思っていたのに、まったくそれはあてにならなかった。今年もやはり帰国時には何かしらのことが起こってしまった。というのも、帰国時に機材トラブルに出くわし、到着が3時間半も遅れたことである。さらに悪いことに、家に帰るための空港バスにちょうどいい時間帯のが無かったため、成田エキスプレスを使って新宿駅まで行こうとしたところ、途中の品川駅で電車は臨時停車した。そして「ただいま、埼京線の架線トラブルのために、現在復旧活動をしております。しかし出発はいつになるのか不明です」というアナウンスが電車の中で流れる。そのあど、徐々に、目白駅付近で架線に落下物が落ちたことにより、埼京線および山手線が前線運休になったのため、迂回してくださいというアナウンスが入ってきた。全部日本語だったので、外人客はどうしたらいいのか?おろおろしていた。結局、品川駅から向かい側のホームに止まっていた横須賀線東京方面行きの電車に乗り換えて、いったん東京駅まで戻り、そこから中央線に乗って、激混みの通勤時間帯にぶつかってしまったことに憤慨しながら新宿駅までいくことにした。
この時期に台湾に行くと、帰国時にはなにかあるというのは、これからもジンクスになりそうである。来年もたぶん同じ時期にいくことになりそうだが、そのときにはどういうことが起こるのだろうか?楽しみであり、遭遇したら面倒くさいなとも思う。
2010/03/10
2010/03/09
台北の忍者レストラン
芸能人が副業で飲食店を開業するというのは、日本では同じみなことだが、台湾でもどうやら同じのようである。日本人と台湾人のハーフであるmakiyoは、現在台湾で活躍している日系タレントである。よく芸能番組などにも出演しており、娯楽番組を台湾でみたことがある人であれば、必ず1度は滞在中に顔を見るだろうタレントであるが、そのmakiyoも副業で飲食店を開業した。
開業したのが、本人の半分アイデンティティを持っている日本をモチーフとしたものからの発想なのだろうと思うのだが、その名は「火爆台北」で、忍者をテーマにしたレストランである。名前も名前だが、なかなか斬新なコンセプトのレストランを作りやがったと他人ながらほめてあげたくなった。赤坂にある「NINJA AKASAKA」とほぼ同じだ。というか、パクリだろう。開業には1500万台湾元の費用がかかり、月額400万元の売上を目標としている模様。しかし、こんなのに1500万台湾元かけたのか?という仕掛けが笑える。実際にこのレストランにまだ行ったことがないのでわからないが、報道全般から察するところによると、忍者の屋敷の様子を再現し、店員の服装は全員忍者。手裏剣はもつは、短剣は持つわという格好をしているので、日本大好き台湾人にからすると、やんややんやの喝采があることなのだろう。しかし、月額400万元を目標としているとくのは、すごい金額だと思う。内部の仕掛けとしては、入り口が滝になっていて、そのまま進んだのでは、全員がずぶぬれじゃないかーと思われるところ、客が傍を通ると、その滝が真っ二つに分かれて、店内に入れるという仕掛けになっている。これは、東京では結構な店舗をもつ青龍門の入り口の感じと似ている。青龍門の場合は、扉を開けるときに、「青」「龍」「門」のボタンを押さないと中に入れないという仕掛けになっているが、入り口から仕掛けを作っているのはまるで同じだ。
それからメニュが、普通の下敷きみたいなものやノートタイプのものになっているのではなく、巻物になっている。巻物に秘伝の忍法が書かれているような様式になっているのも面白い。さらにその巻物は、客が注文をすると、その場で店員が焼き払ってしまうという演出にもなっている。秘伝の文書は持ち去られないようにするというのが忍者のおきてなので、それに倣った演出なのだろう。
肝心の料理はどうなのかというと、これがいたって普通の中華料理である。全然和食ではない。それも忍者のような精進料理でもない。なんでここまで外見的なところを忍者にしたのに、食べ物本体は忍者にしなかったのかは、見た目重視の台湾人らしさなのだろうと感じた。所詮、日本人の食べている素食を提供したところで、満腹=満足と考えている一般台湾人には馴染みを得ないだろう。単なるスモールアミューズメントパークとしての魅力はあるが、それ以外のものはないということになりかねないからだろう。実益から考えれば、普段自分たちが食している料理を提供することで、目からも胃からも満足してもらおうという意図が表れている。
忍者レストラン
住所:台北市松山區市民大道四段129號
鼻濁音
あまり意識をしたことがなかったのだが、日本語には日本語表記には現れない発音が実際にはある。その典型的な例が鼻濁音だ。鼻濁音を出す言葉として「ガ」行の言葉をつかうときに該当する。ただし、鼻濁音を出す場合と、通常の濁音を出す場合が、日本語の文字を書く場合には区別がない。どちらも「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」の表示になる。
文字で記載しないからということもあるのだが、実際には鼻濁音が使わないひと、もっというと、使えない人が日本人に居たということを最近になって知って、そのほうがびっくりした。
たぶん住んでいる地域の方言や親が使用していた地域の出身かなどのさまざまな要因で儀濁音を使わない、または、使えないという人が増えていったのだと思う。しかしながら、古来から日本語は鼻濁音を使っており、標準日本語を操るNHKのアナウンサーは、もちろん鼻濁音は使えるし、標準日本語自体が鼻濁音を使う言葉としてアナウンスされている。
実際に鼻濁音が入った場合と入らない場合では、聞いている側からするとかなりインパクトが違うというのは驚かれる。鼻濁音が入らず、すべて濁音になった場合には、言葉全体が「きつい」「汚い」「傲慢に聞こえる」という良くないものばかりが目立つ。ここに鼻濁音を入れることによって、いま述べた悪しき習慣はきれいさっぱりとなくなってしまうのだ。ただ、これも聞き手によって全然感覚が違うようで、鼻濁音を聞きなれないひとにとっては、全くどれが鼻濁音なのかわからないらしい。よって、鼻濁音がない話し言葉を聞いても汚い言葉というような感覚にならないようだ。
意外に外国人のほうが、この微妙な発音の違いについてわかっているようだということを知ったときも面白いと思った。確かに、もともと母国語で鼻濁音に相当するngを使う言語の人であれば、鼻濁音の違いはわかりやすいだろう。実際に台湾中国語を話すひとたちにとって、この鼻濁音は日本人が考える以上に区別されているらしく、意外に上手に使い分けている人が多い。ただし、それは日本語学科を出ている人であり、自学自習で日本語を齧っている人はやっぱりダメである。
さて、そんな鼻濁音の世界だが、実際にどのときに日本語では鼻濁音を使うかというと、下記のルールによって成り立つ場合に使われる。
①が行が文節の頭以外にきたとき
②助詞の「が」全部
③数字の5である「ご」は、いかなる場所においても鼻濁音にはならない。
④複合名詞の場合、後半の単語の頭が「が」行」である場合は、たいていは鼻濁音にならない。
よって、次の文章の場合には、どこが鼻濁音でどこが濁音になるかは、結構シビアにすると違いがあるのだ。
「午後5時に、学校が終わって下校途中に、偶然、銀行からお土産のおにぎりを食べながら歩いてくる友達を見た」
「午後」の最初の「ご」は頭にあるので濁音、しかし、後ろの「ご」は語頭にないので鼻濁音。「5時」の「ご」は数字の「ご」なので濁音。「学校」の「が」は語頭なので濁音だが、そのあとの助詞「が」は鼻濁音。「下校」の「げ」は濁音で、「偶然」の「ぐ」は語頭なので濁音。「銀行」の「ぎ」も語頭なので濁音で、「お土産」の「げ」は語頭じゃないので鼻濁音。「おにぎり」の「ぎ」も同様に語頭ではないので鼻濁音。「食べながら」の「が」は語頭じゃないので鼻濁音。
こうやって書くと、自然に違いを出してしゃべっているのは不思議だ。外国人はこれを意識して話をしなければならないので、これこそ、「慣れろ」としか言えない。
文字で記載しないからということもあるのだが、実際には鼻濁音が使わないひと、もっというと、使えない人が日本人に居たということを最近になって知って、そのほうがびっくりした。
たぶん住んでいる地域の方言や親が使用していた地域の出身かなどのさまざまな要因で儀濁音を使わない、または、使えないという人が増えていったのだと思う。しかしながら、古来から日本語は鼻濁音を使っており、標準日本語を操るNHKのアナウンサーは、もちろん鼻濁音は使えるし、標準日本語自体が鼻濁音を使う言葉としてアナウンスされている。
実際に鼻濁音が入った場合と入らない場合では、聞いている側からするとかなりインパクトが違うというのは驚かれる。鼻濁音が入らず、すべて濁音になった場合には、言葉全体が「きつい」「汚い」「傲慢に聞こえる」という良くないものばかりが目立つ。ここに鼻濁音を入れることによって、いま述べた悪しき習慣はきれいさっぱりとなくなってしまうのだ。ただ、これも聞き手によって全然感覚が違うようで、鼻濁音を聞きなれないひとにとっては、全くどれが鼻濁音なのかわからないらしい。よって、鼻濁音がない話し言葉を聞いても汚い言葉というような感覚にならないようだ。
意外に外国人のほうが、この微妙な発音の違いについてわかっているようだということを知ったときも面白いと思った。確かに、もともと母国語で鼻濁音に相当するngを使う言語の人であれば、鼻濁音の違いはわかりやすいだろう。実際に台湾中国語を話すひとたちにとって、この鼻濁音は日本人が考える以上に区別されているらしく、意外に上手に使い分けている人が多い。ただし、それは日本語学科を出ている人であり、自学自習で日本語を齧っている人はやっぱりダメである。
さて、そんな鼻濁音の世界だが、実際にどのときに日本語では鼻濁音を使うかというと、下記のルールによって成り立つ場合に使われる。
①が行が文節の頭以外にきたとき
②助詞の「が」全部
③数字の5である「ご」は、いかなる場所においても鼻濁音にはならない。
④複合名詞の場合、後半の単語の頭が「が」行」である場合は、たいていは鼻濁音にならない。
よって、次の文章の場合には、どこが鼻濁音でどこが濁音になるかは、結構シビアにすると違いがあるのだ。
「午後5時に、学校が終わって下校途中に、偶然、銀行からお土産のおにぎりを食べながら歩いてくる友達を見た」
「午後」の最初の「ご」は頭にあるので濁音、しかし、後ろの「ご」は語頭にないので鼻濁音。「5時」の「ご」は数字の「ご」なので濁音。「学校」の「が」は語頭なので濁音だが、そのあとの助詞「が」は鼻濁音。「下校」の「げ」は濁音で、「偶然」の「ぐ」は語頭なので濁音。「銀行」の「ぎ」も語頭なので濁音で、「お土産」の「げ」は語頭じゃないので鼻濁音。「おにぎり」の「ぎ」も同様に語頭ではないので鼻濁音。「食べながら」の「が」は語頭じゃないので鼻濁音。
こうやって書くと、自然に違いを出してしゃべっているのは不思議だ。外国人はこれを意識して話をしなければならないので、これこそ、「慣れろ」としか言えない。
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