2007/10/06

テルミン作ってみました

本屋でうろうろしていたら、「おとなの科学」から「テルミン」を特集にしたので思わず買ってしまった。かなり衝動的な買物だったと思う。本如きで2200円も出費を出したのは、大学の授業で使う教科書の購入以来のような気がする。

「おとなの科学」はいろいろな特集を組んでいて、過去にはプラネタリウムとか一眼レフとかを自作で造って遊んでみようと、小さい頃定期購読していた学研の科学の延長版としてとても楽しいものだといえるが、そこからテルミンが特集で組まれるとは全然予想していなかった。こういう大人でも子供の気分でモノを造ってみようという発想は、学研ならではだと感心する。

さて、テルミンの特集を組んでいるとはいえ、我が師匠の著書ほど内容は豊富ではなかった。テルミンって何?という人にとって、テルミンを知るための大筋の内容は分かる気がするが、ほとんどがテルミンを使ってみて、どう楽しいかというミュージシャンのインタビューばかり書いているので、面白くない。
実際におまけについているテルミンを作ってみた。

部品はこの写真のようなものがパーツとして組み込まれていて、手引書を見ながら造っていけばいちおうは造れる。こういう作りやすさについては、学研のノウハウがよく詰まっているなと感心した。しかし、問題は作った後のこと。テルミンは非常に繊細な楽器であるため、毎日毎日チューニングをしないと、まともな音が出ない。それも微妙な調整が必要である。昨日チューニングが出来ても、今日出来るとは限らない。それが難しい。さらに弾き方も、昨日のときとは違う弾き方をしないとまともな音が出ない。そんな面倒くさい楽器なのである。しかし、弦もなければ鍵盤も無い楽器で、何も触れることなく音をコントロールするため、その弾きかたから魔術のように見えてしまうのも仕方ないだろう。しかし、音が出たとき、あの感無量な体験を味わえるのは、実際に作った人たちだけが味わえるものだろう。

本物のテルミンを買うのは価格が超高いので無理だが、テルミンを知るため、テルミンに触れてみる初心者のひとにとっては一番良いテキストだろう。いまならすぐ本屋へレッツゴー。


2007/10/05

ウゴウゴルーガDVDキター!

忘れた頃にやってくるというのは、このことだろうと思う。こう言えるのは、今回のブログに記載したいウゴウゴルーガのDVDのことである。前にこのブログ上で、ウゴウゴルーガのDVDが放送15周年を記念して、限定版を発売するということを記載したが、それを注文したのが今年の3月。その注文したDVDが半年を経過した今になって届いたから、「そんなもの注文したっけ?」と思うのは当然だろう。発売の広告を見たときに、CSフジが見られないために、CS放送で放映されていたウゴウゴが見られなかったという悔しさから、思わずDVDの購買注文にアクセスを急いだが、やっぱりこのウゴウゴルーガは我が青春の「面白ネタ」として満載の番組だったと今でも思う。

注文をしたNTT-XのX-Storeから事前に「明日注文したものは届きます」というくらいの連絡があればよかったのだが、全くその連絡がなくて、いきなり配達される日に宅急便から「ご注文された荷物をお届けしたいのだが、何時くらいに伺えばいいか?」と家に連絡があったようだ。電話を受けた母が「あんた、そんなもん注文したの?」とすぐに仕事をしている最中だった自分の携帯に電話がかかってきたのは言うまでも無い。それも1000円や2000円ならたいしたことの無い金額だろうが、今回の注文したDVDセットは、配達了込みで22000円であり、それを代引きで支払うということだから、親としても子供は一体どんな怪しいものを買ったのだろうと思うのは当然だろう。
家に帰ってきて、到着した段ボールの大きさを見て吃驚した。DVDセットだから、大して大きい箱じゃないと思っていたのだが、思った以上に大きい。なんでこんなに大きいのだろうかと恐る恐る段ボールを開けてみる。

開けてみると、いきなりテレビ君の箱が出てきた。おぉ、テレビ君!ひさしぶりにみた!それも生で!テレビ君はおまけの箱のようで、その中には、変なグッヅがいろいろ入っていた。記念手ぬぐいとか、テレビ君を立体的に作るための部品とか。 じゃ、本体のDVDは一体どこにあるんじゃ?とおもったら、箱の隅っこに申し訳ない程度の様子で入っていた。何枚入っているのかあまり注文時には気にしていなかったのだが、今回のDVDセットはなんと9枚セット。それは凄い。9枚のDVDを見るだけでも、1枚2時間にして18時間もかかるではないか!これだけ纏めて見られるのであれば、ウゴウゴ三昧になって、もう仕事に行きたくなくなるだろう。
DVDは1枚1枚、各キャラクタの特集になっていて、こんなキャラクターいたなーというのを思い出させてくれる。個人的には一番好きだったのはシュール君とトマトちゃんだったので、彼らのどの場面が収録されているのかとても楽しみだった。シュール君はフランス語を適当に交えて喋る、ちょっと知的風変態が受けた。ちなみにシュール君の声の人は、ピチカートファイブの野宮真紀のだんなであることは有名だ。トマトちゃんは一体声優を誰がしているのか全然分からないが、天然であのイカれたコメントを言っているのか、脚本で造っているのか本当に定かではないが、コメントが異様に面白いので、記憶に残っている。

DVDと一緒に入っていたブッフレットを見ると、ウゴウゴルーガが出来るまでのエピソードや、CGを使って番組を作った際に苦労していたことなど、影の話がいろいろ詰まっていて、これは面白い。一番吃驚したのは、声優のほとんどがフジテレビの社員で行われたというのが凄い。ということは、トマトちゃんもきっとフジテレビの社員の誰かだったんだろうと思うが、業界人ぽくなく、人間としてちゃんと生きていけるのだろうかと他人事ながら心配になるひとも含まれていたのかと思うと、かなり画期的な番組だったと思われる。

まだ全部見切れているわけじゃないのだが、ウゴウゴルーガファンとしては満足できる内容だろう。また、あらためてウゴウゴルーガ好きになった。