2013/01/16

ファッカー電撃隊(Podcast)

タコラのファッカー電撃隊
トリカゴ放送プロデュースのポッドキャスト番組としてはエロを全面に出している番組があって、もう毎週が楽しみでもあるし、電車で聞いているとヤバイ雰囲気になってしまったりするから、聴くシチュエーションを考えなくちゃいけないことにオロオロしてしまうのが、噂の番組「ファッカー電撃隊」である。

エロ番組と称してしまえばそれまでだが、音声だけでどこまでエロ表現が出来るのかというのは、深夜番組の要素と聴く側の経験に基づく妄想力が無ければ、たぶん、製作者側の意図を全部汲み取れることはできないだろうから、この番組は製作者側と聴者側の、ある意味エロに対する探究心の格闘技なのかもしれない。だから、経験が無いような童貞君やら、中高生の性に対する未熟児にとっては、このポッドキャストの内容を聞いたとしてもなんのことだかちんぷんかんぷんだということもある。そして、このポッドキャストには単なるエロに関する要素だけを知っていても意味が無く、世界情勢または世界の文化についての予備知識がないと、聴くことに耐えられないと思われる。そう、あくまでもこの番組は、トリカゴ放送がプロデュースしているために、「世界旅行」が基礎知識になって、そのうえにエロをテーマに掘り下げているものなのである。

決して、このポッドキャストはエロを追求しているからと言って、単なるエロビデオの音声版だというわけじゃない。もちろん、内容によっては、声だけでエロを表現するということも試してはいるが、そればかりがすべてではないし、製作者側はエロくしているわけじゃなく、聴いている側が聴いた内容を元に自分の脳みそのなかで咀嚼したことによって、結果的にエロく聴こえるという、実は巧みな技法によって聴者側の官能を刺激しているわけだ。

この番組は、行動隊長のランボルギーニ・タコラ隊長を始めとする、各種のキャラクターが実は存在する。さしもの、ゴレンジャーシリーズのように、ヨーロッパのエロに対しては豊富な知識を持っているユーログリーンことイロベさん、男のモノをマイルズちゃんと呼ぶダラーピンクことマリモちゃん、ドSの巨乳マニアのバーツレッドことカルロスさん、そして、裏方であるが一番のエロ将軍じゃないかと個人的には思っているジョーカー五太郎さんこと、トリカゴ放送のヤマモトさんという、個性溢れるひとたちが、代わる代わる登場して、個々の得意分野の話をメインに展開していくというものだ。最近は、これにトリカゴ放送プロデュースの番組で登場している方々たちがゲストでやってきたりとか、あとは無言の登場ながら、強烈な番組内のコーナーを提供してくれているかたも出てくるので、これからどんどん横展開で変態たちが登場してくるんだろうというのは期待できるところだ。

世界旅行が基礎ということになっているこの番組、どういうところがそう感じるのかというと、各国でエロ活動を行うためには、各地の基本情報が必要になってくるわけで、そのときには、各国の経済状況、そしてエロ産業に従事しているひとたちのバックグラウンド、そしてエロの相場、エロ活動ができるエリアのタウン情報と、実はエロを通じて、その国の実情を知らないといけないし、知らない場合には、エロを通じてその国を知るということができるという意味ではおもしろい試みの番組だと思う。だから、エロの要素を抜きにしてみれば、物価などの経済状況についてエロ分野を通して知ることができることは、実際に行ったことがない地域に行く場合にも、ガイドに載らないような物価パラメータを知っておくことで、いざというときには便利に利用できることだろう。

なお、ファッカー電撃隊では、口頭で知識のひけらかしだけではなく、実際にエロ現場に乗り込んで、現地のエロ関係の方々と交流している状態を生々しく放送しているところもある。こういう生々しい情報は、当然ライブ放送ではないので編集があるのはわかっているのだが、不意に変な表現が出てきたりするから面白い。そのエロ現場というのはクラブだけじゃなく、これはあくまでも妄想ではあるのだが、ベッドでやっているところの状態ではあるのだが、それを別の要素を使ってセックスしているわけじゃないように聴こえさせようとする試みが面白い。が、どう聴いてもやっているところにしか聴こえないというところもあるのだが、こういうところが電車に乗っているときに聴いていたら「マズい」という点である。しかし、なぜだか全然勃起するようなことは起こらないのが不思議だ。たぶん、この番組を聴いて勃起をしたら「負け」だと思っているからかもしれない。なにしろ、前述のとおり、この番組ではアダルトビデオの音声版を放送しているわけではないからである。

個人的に気に入っている会は、ファンカー電撃隊のファンの集いが行われて、その内容が数回に分けて放送している回があるのだが、そのなかでタコラ隊長にホモ行為を要請してきた素人(たぶん隠れオネエ)が登場する回だ。このときのタコラ隊長が、音声だけながら、すごーくドン引きしている様子がよくわかる。この素人がどうにかこうにかして隊長に襲ってきてもらう、または襲いたいとおもっていたのに、全然隊長が乗る気になってこないので、余計酔いにかこつけて迫ってきている様子だ。その場にいたわけじゃないのだが、当日の様子としてこのやりとりをしている周りではどういう眼で見ていたんだろうか?というのが気になる。あとは、「大人の絵本」だが、これについては脳みそのアドレナリンをどこまで出さないでいられるかという戦いなので、聴くときには場所を考える必要がある。

毎週水曜日に更新されているこの番組、実はiTunesでは検索から削除されて、番組を検索できなくなっている。しかし、まえからiTunesからダウンロード更新しているひとは、これまで同様更新されるため、新たにこの番組を聴いてみたいというひとは、公式サイトのRSSを利用してダウンロード更新の設定をしたほうが良い。あまりにも内容が過激すぎるためにiTunesから消されたということになっているのだが、健全番組だけがその中にあったら息苦しいだろうにとおもうのに、音声サイトとして、かつて存在していたインターネットプロバイダ・ベッコウアメのようにエロばっかりが集まってくるのもアップルとしてはイヤなのだろう。

タコラのFucker電撃隊 各種サイト
URL : http://dengekitai.com/
Twitter : https://twitter.com/takora55
Facebook : http://www.facebook.com/dengekitai?ref=ts&fref=ts

2013/01/14

東京に久しぶりの大雪

湯西川温泉から帰ってくる日、湯西川温泉あたりはかなり降っていた。前日の天気予報で日本全国が寒くなるとは聞いていたが、その大寒波が関東地方までやってきて、おまけに雪まで降らすということは思わなかった。北陸・東北地方は1晩で40cmも積もったということなのだが、その余波が谷川岳連峰を越えてやってくるほどの酷いものだとは、天気予報も予想できなかったようだ。

久しぶりにドカ雪になったのはいいのだが、これが連休の最終日だったので、個人的には面白くもなんとも無い。平日にこのような雪が降っていた場合には、おそらく出社禁止令が出ていたことだろうから、家にいながらにして連絡ができる体制を取って桶くらいになっていたことだろう。

しかし、やっぱり東京は雪が降ったことは、都心の鉄道網を一斉に麻痺させた。深夜から降り続いた雪は、昼になっても全然止む傾向にならず、横殴りのような雪が風と共に降っていたので、ここが東京ではなく北陸にいるんじゃないのだろうか?というくらいの風景になっていた。

鬼怒川からのスペーシアのなかで、既に山手線や中心部を走る路線が悉く運休になってしまったというニュースは車内でアナウンスされていたので、私鉄路線も同じようにだめなのかもしれないとおもっていた。ところが、広軌で営業している京急・京王・都営線はどれも遅延や間引きはあるとしても、特に運休になっている状態ではないことがわかった。おかげで、自分の家には帰ることができたのはいいのだが、当日は、成人の日であるため成人式に参加していたひと、または普通に遊びに出かけていた人たちにとっては、都心に出たは良いが、帰れなくなってしまったというような悲惨な状態になっている人も多かったようである。一番悲惨なのは3連休を使って車で出かけていた人たち。多くの人たちはノーマルタイヤで出かけていたのだろうから、帰宅時に東京ではめちゃくちゃ雪が降っていたにも関わらず車を棄てて帰るということが出来ないような人たちがたくさん居たわけだから、そういう人たちは死ぬ思いで帰宅していたことだろう。なにしろ、ノーマルタイヤで雪道を走るほど怖いものは無いからだし、自分は気をつけて走っていても、前後の車が何を考えてスリップするかわからないから、貰い事故は当然起こることだろうからだ。
途中乗換駅でのアナウンスも結構いい加減なもので、表示されている次に来る電車の種類と行き先とは全然違うものがやってきた。もっと酷いことに、案内板は当てにならないとしても、さすがにホームに立っている駅員のアナウンスはちょっとはマシだろうとおもったのに、そのアナウンスの内容もめちゃくちゃで、さっき「次は急行が来ます」と言っていたのに、2分後にやってきたのは各駅停車だったりした。もう、こういう混沌の世界になっている場合の常套手段なのだが、とりあえず来た電車に乗るということである。それは各駅停車だろうが、特急だろうがなんでもいい。来たものにまず乗る。というのも、そのあとの電車が本当に動いているのかどうか分からないわけで、動いている間にいけるところまで行ってしまえというのが鉄則だからである。

いつも早い電車から各駅停車に乗りかえる駅では、通過電車や後からくる速い電車の待ち合わせのために、各駅停車の電車が待っていた。しかし、そのとき最初はすべてのドアが開放状態だったのだが、さすがにドカ雪が降っているようなときには、あまりにも外の気温が低いために、ドアを開けっ放しにしていたら、中に乗っているひとたちは寒くてたまらないとおもったに違いない。そこで鉄道会社側は、そんな状態ではたまに行われるのだが、1車輌4ドアあるうち、3ドアを閉めてしまうという手段を取る。田舎電車の場合は、電車のドア自体が自動開きドアになっておらず、電車が止まって降りたり乗ってきたりする人がいる場合、乗客がドアを開けるということができるのもある。そういう電車では全く気にする必要がないのだが、都会の電車でドアを閉めてくれるような制度があるのはあまり見られないため結構嬉しかったりする。

あと、3.11の地震のときにも思ったが、地震が起こって普段乗りなれている路線が運休になった場合には迂回できる路線や経路というものは常に考えておく必要がある。友達は浅草からなんらかの手段で東海道線に乗らないといけなかったのだが、すでに東海道線が帰宅時には止まっていたために、浅草から都営浅草線でそのまま京急に接続する電車に乗って横浜まで行き、そこから地下鉄に乗って帰宅したらしい。東海道が止まっていると京浜東北線や横須賀線というのもあるのだが、それも止まってしまっては長距離移動手段がなくなってしまう。それでもやっぱり私鉄は最後まで運行し続けていたため、これで帰ったということだ。

湯西川温泉へ(2013年版)

1月三連休の定番小旅行として、今年も湯西川温泉に行くことにした。宿泊場所はいつものとおりに、湯西川温泉の一番奥座敷にある宿「平の高房」にすることにしている。11月頃には行くことだけは決めていたので、予約は入れておいたので、いつも本館最上階の端っこの部屋になるのだろうと勝手に想像して市出発する。

だいたい、いつもは東武浅草駅を12時ジャストに出発する特急スペーシアに乗って鬼怒川温泉に行き、そこからバスで湯西川温泉に行くルート。湯西川温泉に行く人は年々増えているようで、今年もバスは最終的には満員御礼の状態で湯西川温泉へ向かって進んでいった。いつも思うのだが、鬼怒川温泉駅にある湯西川温泉行きのバスの出発するバス停があるところで並んでいる人たちのマナーの悪さはどうにかならんものだろうか?というのは、中国人や大阪人みたいに並ぶことを知らないひとが多すぎるのである。どうみてもその人がバス待ちの先頭だろうというのを差し置いて、列ができているところとは違うほうに待ちベンチがあるのを良いことに、そちらに座っていて、バスが来たらそのまま横入りで乗ろうとする死んでしまっても良いような人が多すぎる。あれは我慢ならない。
14時10分発のバスは、どういうタイプのバスが来るのかはその場にならないとわからないのだが、ここ数年は路線バス風のバスだったのに、今回は観光バス風のバスがやってきた。それも後ろのほうは、よくロケなんかで凹型に椅子を変形することができるタイプのバスだったし、なにしろ天井にはシャンデリアまで付いているものだったので、路線バスなのになにこれー?と笑ってしまった。

鬼怒川温泉駅を出発するときには乗客数はそんなに多くなかったが、やっぱり湯西川温泉駅から乗り込んできた乗客はすごいたくさんいた。それはいつもながらのことなのでどうでもいいのだが、湯西川温泉駅からの風景があまりにも年々つまらないものになってきていることが気になる。バスで山道のワインディングロードをうねうね行きながら進んでいくのが楽しかったのに、最近は湯西川温泉方面への道路が整備されたため、ほとんど真っ直ぐな道+トンネルばかりになってしまったため、湯西川温泉までの到着時間は短くなったのもいいのだが、バスでの旅という意味での情緒は全くなくなってしまった。そして、道路工事によって成金になったひとたちのうちが、道中いくつかの拠点で見られるようなことも、なんとなく不愉快さを倍増させた。あとは、これは季節性や自然のことなのでどうしようもないとは思うのだが、今年は雪がほとんど道中に積もっていなかった。ダム沿いの道を走っているときに、ダムの水が厚い氷が張っている様子が観られるのが通常なのに、今年は全く凍っている様子がなかった。一部、常に日陰になっているようなところは凍っている様子だったが、それでは湯西川温泉らしくない。全面凍っていることこそ、湯西川温泉なのだ。

平の高房がなんか今年は違うなーと思ったのは、まず湯西川温泉に到着したときの送迎のこと。いつもはバスに乗るときに湯西川温泉のバス停に到着する時間を宿側に伝えるのだが、このときは忘れた。まぁどうせ平の高房まで行く人は少ないだろうと勝手に思っていたら、今年はなんと大家族連れも含めてすごいたくさんの人が平の高房までいくようで、バスの最終停留所までそのひとたちが乗り込んでいた。平の高房は一番奥座敷にあるようなところで、これまでは変な客が来ないようなところだったし、大家族の場合も自家用車で来るような人たちが多いところだと思っていたのだが、今年は違った。バス停に到着したあと送迎の車に乗ろうと思ったら、連絡を受けたひとが優先でーということになり、次の迎え便を待つことになったのは仕方がない。しかし、そのときに待っていた同じような客の結構多くが、スモーカーだったようで、こいつらがマナーが悪すぎて、その辺の残雪の中にタバコを棄てるわ、川に棄てるわ、人がいる方向に煙は吹かすわで、オマエ、鬱陶しいわと本当に言いたくなった。さらに迎えに来た車にも、なんとまた乗れずに最終便に乗ることになる。常連客がこれで良いのか・・・と思ったのだが、まぁいい、客が多いんだろう。

雪や氷がなくなってしまっている平の高房までの道は、あまりにもつまらなかったが、宿はいつものとおりに清潔極まりない状態でお出迎え。チェックインをしているところに、若女将がいらっしゃって「今年もようこそお越しいただきありがとうございます」とご丁寧にも挨拶をいただく。仲居さんが出払っていたのか、若女将直々による部屋への案内となったのは珍しいのだが、若女将とのお話をしている間に、だんだんこの宿も使いにくくなってきたなと思い始めた。どうやらテレビ東京の「いい旅夢気分」で放映されたらしく、それ以来、来客数があがったとのことである。テレビ放送されると、それは良い宣伝になるために、確かに客足が増えるのは宿側の理論としては良いことなのだろうとおもう。観光客が減少している現在として、こういうのはありがたいことなのだろう。だが、常連客にとっては、へんてこりんな客もやってくるようになってくると、その宿の質が変わらなくても、客層が悪いからもういきたくないというような感情が生まれてくることは必然である。だから、変な家族連れの客やら、バカっぷるみたいなものがたくさん来ていたんだというのを知ることになる。それと、若女将は悪気はなくお話されたんだとおもうが、食事をするところも、どうやらこのテレビ放送にあわせて改装したようで、本来なら団体客が使うような別室の食事処を椅子型のテーブル形式にしてしまっていたのはゲンナリ。囲炉裏を囲んで、それも正座でご飯をいただくというのが、昔ながらのスタイルとしてよかったのに、きっと出演タレントが「正座なんていやだ」と言ったのだろうか、わざわざ椅子・テーブル形式の囲炉裏を用意していたことにもなんとなく幻滅した。
 
通された部屋は、てっきり本館の隅っこの部屋かとおもっていたのだが、同じ最上階の部屋ではあるのだが、部屋は隅の部屋ではなく、4畳半と8畳の2室ある部屋を当てられた。寝室として使うところと、居間として使うところというような使い方なのだろう。でも、部屋にはお風呂もあるし洗面台もあるしトイレもあるというもの。でも、この2室ある部屋よりは、1つの部屋が大きいほうが実は使いやすいんだがなーと思っていたが、それは仕方がない。何しろ、いつもの定番の部屋には「芥川さん」という龍之介の子孫か?というような名前の人が泊まっていたので、なにか優先されてしまったのだろうとおもう。でも、やっぱりなにかしっくり来ない。2面で外が見られる景色のほうが1面でしかみれたほうがつまらないものだが、今回は全然雪が積もっていないので、観る景色もどうでも良いと思うようになった。



そういえば、今年の宿泊で1つびっくりしたことがある。平の高房あたりは、携帯電話の電波がドコモ以外の会社は使えない状態であるため、陸の孤島の気分になれる良い場所だと思っていたところ、今年からロビーフロアのところでは無線LANが使えるようになったようで、それは誰でも無料に使えるらしい。お土産コーナーの部屋が縮小されて、その代わりに、団欒室兼ネット利用環境というのが設立されたようで、ここに無線APが用意されている。もう平の高房ではネット環境が無いからということはなくなった。これはかなりの進歩だろう。次は各部屋に無線環境を使えるように改造が将来あるかということだが、そこまではこの宿には求めたくない。さらに言うと、宿の中で利用することができる割引券というのを貰った。1泊あたり500円なので、今回は2泊しているから1000円割引というもの。宿の中でしか使えないのに、結局はお土産用に使うしかないのだが、ここはお決まりの「平家最中」を買うことにする。これは予約制じゃないと買えないので、チェックアウトの前日の晩に買うことを予約しておいて、この割引券を使って購入する。
いつもながらどうなっているのか気になるのが大女将。最近はお体がよくないというのは聞いていたので、今年はお見えにならないのかとおもっていたところ、ちゃんとご健在。昨年伺ったときには、朝のご飯の時期だけは、お土産屋のところにいて、皆さんの顔を見たいんですとおっしゃっていたところだったのが、今年は結構カウンターにもいらっしゃっていて、顔艶も良い感じだった。たぶん、テレビ放映して、来客数があがったためにホクホク顔になったから元気になっちゃったんじゃないのか?と下世話な勘繰りを入れてしまいたくなるくらいお元気だった。

お風呂についてだが、今回は2つの驚きを発見した。1つは露天風呂のことなのだが、3.11の地震があって以来のことなので、昨年の訪問のときから、大露天風呂は男女それぞれ同時間に入れるのではなく、1つの露天風呂を閉鎖して、大露天風呂を男女時間指定で利用できるようになっていた。前は「都合により」ということを言っていたが、今年ははっきりと「湯量が少なくなったため」と言っていたので、もう隠し切れないと踏んだのだろう。個室の露天風呂のほうはこれまでどおり、利用は可能だ。ただ、大露天風呂のほうからの残り湯(?)を分配していると思うので、おそらく個室露天風呂は思ったほどの熱さはないとおもう。湯船が小さいので放熱が多いためということもあるのだろう。さらに言うと、屋内にある大風呂のほうが、この宿は源泉を持っているために「源泉掛け流し」を謳っていたのに、なんとこの内風呂は循環式に変わっていたのには吃驚した。ただ、循環式の場合は大抵、入浴時間が決められていたりするのだが、ここの宿はさすがにそれはしていない。24時間いつでも入浴可能である。まさか掛け流しをやめていたとは思わなかったので、これはかなりショックだった。だいたい、日本秘湯を守る会の条件として、掛け流しじゃないとダメっていうのがあったんじゃなかったっけ?!

それにしても、ここのご飯はやっぱり美味い。ご飯と温泉のために来ているようなものなので、そのご飯がダメならもうだめだーとおもっていたが、なんとなくいつもと違うなーというところもやはりご飯の面でも見られた。それは、これまで大人の男性でも腹いっぱいになってしまって大変だとおもっていたくらいの量が出てきたのが普通だった夕御飯に、さらに最後にはご飯と蕎麦が出てくるところだったのだが、今年から蕎麦がなくなっていた。これは量がちょっと少なくなっていたので丁度良いところなのだが、もう喰いきれない、倒れるーというような量ではなくなったのがよかったのか悪かったのか。でも、1品1品の料理は美味しかったが、なんとなくいつもより味が濃いのかなーという気がした。それも中華系の味っぽく思ったのはなぜだろう?ちょっと気になったので、挨拶に廻ってきた若女将に聞いてみたら、なんと板長が数ヶ月前に変わったんだそうだ。それによって味が変わったようなのだが、別に中国人の板長になったわけじゃなく、単なるその人の味付けになっただけのこと。だけど、不味くなったわけじゃなく、違う味になっただけなので美味いのは変わらない。

今回の料理はこんな感じ

■1日目夕御飯
 
 

■2日目朝ごはん
 
■2日目夕御飯

 
 
 
 
 

■3日目朝ごはん
宿に到着したときには全然雪が降っていなくて、1月後半から始まる「かまくら祭り」が本当に開催できるのか?というのを心配しているという話を仲居さんが話されていたのだが、チェックアウトをする日になって、いきなりドカ雪になっていた。それも1晩20cmくらい積もっていたのでかなり吃驚。おかげでなんだか寒いなーと思っていたのは、これが原因だったらしい。帰りの浅草行きのスペーシアは最初は予定通りに運行していたが、都内に近づけば近づくほど、遅延しまくりで、結局予定より1時間くらい遅く到着した。あとは都内の交通大混乱の状態に出くわしてしまったわけである。この雪が出発時にあったらよかったのになーと本当に思う。

湯西川温泉 秘湯とぬくもりの宿 平の高房
URL : http://www.takafusa.jp/

東武特急・スペーシア
URL : http://railway.tobu.co.jp/special_express/

日本秘湯を守る会 公式Webサイト
URL : http://www.hitou.or.jp/