2012/05/17

アムステルダム中央駅前観光案内所


オランダにいくとたぶん世話になるのが観光案内所。アムステルダムでも数箇所あるのだが、一番目立つのは、アムステルダム中央駅前にある観光案内所。この観光案内所は、日本の観光案内所と使い方は全く同じで、オランダ全体もそうだが、アムステルダムに関する情報を仕入れたいときや簡単な地図を貰ったりするのもいいし、ホテル予約をしてもらったりするのにも使うといいところである。ライブなどのチケットの販売もしているし、ツアーの申し込みもできるので、ここに来ればこまったなーというときにはたいてい用が足りると思われる。もちろん、利用するだけなら全く無料で、マージンなし。

ただ、このアムステルダム中央駅の観光案内所は、ハンパなく観光客がやってくるところなので、いつ行っても混んでいる。土日祝日も開業しているので、本当に観光客には便利なところなのだが、ここまで人がたくさん集まってくると、そんなに広いというわけじゃないのにも関わらず、あの混雑ぶりを目の前にすると、それだけで「さよーならー」とそこから出てしまいたくなる。大抵のひとは、観光情報をゲットするためだけに並んでいるようなものだが、バックパッカーのひとたちも結構たくさんいるため、そいつらが宿探しのために利用しているというのも結構ある。バックパッカーなら、そのまま宿に直行して直談判すればいいのにとマジで思う。というのも、自分が初めてオランダに行ったときには、バックパッカーじゃなかったにもかかわらず、面倒くさいからそのままアムステルダムに入ったときに、いきなり宿兼バーになっているところを片っ端から廻って、値段交渉と部屋を見せてもらって決めたという経緯がある。このバックパッカーの宿相談の数が減れば、結構混雑振りは解消するんじゃないのだろうか?と本当に思う。

自分たちはこの観光案内所に来たのは、のちほど記載したいとおもうのだが、1年間利用できるオランダのほとんどの博物館・美術館を入場できるミュージックカルトを買おうと思ったからである。

だいたい長蛇の列になっているようなところでは、列に並んでいる人に対して、前もって「なんのために並んでますか?」と問い合わせをしてくるスタッフがいるものだが、ここの観光案内所もそういう案内員がいた。その人に「ミュージックカルトを買おうと思ってきた」と言うと、「あぁ、それならここでは扱ってなくて、各所の博物館や美術館で直接買ってね」と言われた。そのときに、「ここから一番近いところってどこで買えますか?」と聞いてみたら、「そうねぇ・・・NEMOかしらー」と言われた。NEMOとは、科学術センタのことなのだが、ちょっと観光案内所から遠い。そこまでいくんだったら、歴史博物館に行ったほうが断然近いだろうーとおもったので、あっさりその場を退出。息苦しい人込みからようやく脱出できたという開放感だ。

ちなみに、観光案内所は「VVV」と言われており、そのマークも下記のようにVの字が3つから成っているものが掲げられているところだ。VVVの意味は、オランダ語のVereniging voor Vreemdelingenverkeer。

アムステルダム中央駅観光案内所
URL : http://www.vvv.nl/pagina/home/default.aspx
Open : 9:00 - 18:00 (Mon - Fri)
10:00 - 18:00 (Sat, Sun)

2012/05/16

アムステルダム中央駅

アムステルダム中央駅(Station Amsterdam Centraal)はアムステルダムだけではなくオランダの中でも重要な中核拠点として、これまでもこれからも役割を演じていくことだろうと思う。

まずは、外面に関する情報から。

正面から駅を見ると、左右2つの塔が見える。右のほうは時計塔になっている。左のほうは風向計のような役割をしているのだろう。風が強いときには、風向計の針がぐるんぐるん廻っていて、どんだけ風向きが不安定なんだろう?という感じだった。確かにその日は風が結構強くて、比較的寒い感じがするものだった。それもこれもきっとアムステルダムが海に面していて、海風が強いところだからだろうという印象はあったのだが、そのために風が強いならわからなくもない。しかし、あの針が風向計だと気づかない人は、「あの時計は壊れているのではないか?」と勘違いするだろう。もっと言うと、風向計をつけている意味が全くわからない。風向きによってなにか加減が変わるのだろうか?いまいち、低地オランダの様子と風習がわかってないというのを知る瞬間だ。

東京駅はアムステルダム中央駅をまねて作られたなんていう話があるが、実はこれは大嘘。東京駅がたまたまレンガつくりの駅だからというものだろう。東京駅がアムステルダム中央駅に似ていると騒ぐより、よっぽど台湾の台湾総督府のほうが東京駅に似ている。まぁ、これは同じ人が設計しているから同じような建物になったということになるのだが、決して設計者がアムステルダム中央駅からインスピレーションを得て建てたというわけじゃない。

一番びっくりしたのはホームの使い方。いまいちはっきりわからないのだが、日本の感覚で言うと、1つのホームには1列車が停車して利用しているという使い方だとおもう。アムステルダムの駅は結構ホームの数はたくさんあるのだが、その使い方として、1つのホームに違う列車が2連体で停車していたりする。長いホームのうち前のほうをある方面の列車が止まり、列車と列車の間が少し離れて、ホーム後方には前に止まっている電車とはぜんぜん行き先が違う列車が何の関係性もなくとまっているという光景に出くわすことがある。アムステルダム中央駅では、それを「a/b」という二つのとまる場所で分けており、たとえば、10番線に、電車が止まっているからと思ってあわてて乗り込むと、実はぜんぜん違う行き先の電車であり、アムステルダム中央駅では、「10a : Den Haag 行き」「10b : Fleeslande」というように、途中まで連結しているが途中で離れるという山形新幹線方式のようなものではなく、違う列車がホームに止まっているということになるのだ。

しかし、これだけホームの数がたくさんあるのに、なんでそんな利用の仕方をしているんだろう?と不思議に思う。ところが、アムステルダムは埋立地であり、たたでさえ広大な平地を確保するのは難しいところなのだ。アムステルダム中央駅のように幹線の中継基地のような駅は、東京駅のようにすごい数のホームがあって当然なのだが、そこまで幅広く駅として確保する場所に余裕がない。しかし、電車はたくさん走らせないといけない。田舎の駅みたいに無駄にデカければいいというわけでもない。それで苦肉の策として、ホームの前後で違う行き先の列車を停車させちゃえということになるのだろう。だから、アムステルダム中央駅から電車にのるときには、「○番線」というホームの番号も当然必要なのだが、「a」か「b」かという情報も非常に重要になってくるのである。




ちなみに、スキポール空港へ行く電車は 10a から頻繁に出ているので、それを利用するべきである。

それから乗車券を買うときだが、日本みたいに高額紙幣でも自動券売機で購入するということができない。自動券売機はめちゃくちゃたくさんあるのに、ちょっと遠出をしようとしたときには、コインだけしか受け付けない自動券売機では購入ができなくなるのだ。子供貯金箱みたいに小銭をめちゃくちゃ貯めているというひとなら問題ないのだが、普通の人はそんなに小銭を貯めているわけじゃないと思う。そうなると、窓口のほうに並ばないといけないのだが、ここで重要なのは、国際列車を使うのか、それとも国内列車を使うのかによって、並ぶ位置が異なることだ。いつも長蛇の列ができているのは、国内列車のほう。それも空港へ向かう人たちが並んでいることが多い。前の人がトロトロしていると、かなりの時間を並ばないといけないというオチになるので、急いで空港に戻るということを考えずに時間に余裕を持って行動していただきたいところだ。

駅のコンコースにはそこそこ店もあるので、ちょっと遠出をしようと考えている人がいるのであれば、ぜひ何かを買い込んでいってほしいところ。駅弁はもちろん売ってない。

■駅の構造はウィキペディアを参照
http://en.wikipedia.org/wiki/Amsterdam_Centraal_railway_station

ホテルのラウンジ(アムステルダム)

クラウンプラザ・アムステルダム・シティセンターのラウンジは、朝の6時半から夜の11時までは利用可能だ。部屋に入るときに使う電子ロックキーを使って、ラウンジの扉を開けることになる。しかし、ラウンジの扉には特になにもここがラウンジというようなことは書いていないので、もしかして倉庫か?と思わせるような入り口だから、ラウンジを使う権利がない人から見ると、「よくわからないが、あの扉に普通の客がたまに入っているのを見かける」という場面に出くわすことになるだろう。ラウンジに入れる権利がない人が、ラウンジに入ろうとする人と一緒に入ったとしても、中は監視カメラで監視されているので、どういう客が入ってきているのかは一目瞭然だ。ホテルのラウンジ担当者が常にラウンジにいるわけじゃなく、ラウンジに客が来たときに、掃除や片付けのために頻繁に部屋に入ってくるというような形式を取っているので、あまり担当者が目立つことはない。しかし、担当者と仲良くしておくと、いろいろな情報を担当者から聞くことができるので、ぜひ仲良くなっていたほうがいいと思う。



さて、このラウンジ、朝の11時頃までは朝食を提供するような場所に変貌する。とは言っても、一般客が朝食を食べられるような温かいご飯が提供されることはない。温かいのはフランスパンくらいのものだろうか?それでも、野菜・果物・パン・ハム・チーズにジュース、ヨーグルト・コーヒー/紅茶・コーンフレーク等、朝食としてお腹を満たせてくれるようなものは勢ぞろいしている。なにしろ、ラウンジを使う人は少ないので、ラウンジでご飯を食べるということをしても、まず混雑することはないのだ。

そのほかの時間は喫茶であり、ちょっとした簡易バーに変貌する。昼間から夕方にかけてはツマミも提供されるのであり、昼間からビールやシャンパン、またはワインをがぶ飲みしながらツマミながら、談笑や旅行の計画をするのもいいだろう。なにしろ、ビールはビールサーバがそのまま用意されているので、自分で注いで好きなだけ飲むことができる。制限はない。ワインやそのほかの酒も一緒だ。ただ、ウィスキーのような酒はここには存在していない。従って、部屋や外でビールを飲むというよりも、このラウンジで好きな時間にやってきて、その度にビールを好きなだけ飲んでいれば、飲み代が無料ということになる。今回はまさしくこれが狙いでラウンジ利用にしていたので、飲み代はかなりセーブできたような気がする。ただし、飲み代がタダということは、外でそれほど飲まないことになるため、外で生のアムステルダムの空気を肌で感じて、現地の人と飲みながら交流を行うということが不必要になることになるため、個人的にはあまりよろしくないと思っている。

昼間のつまみと一緒に軽食も提供されるということは、チェックイン時に説明をして売れたラウンジの担当者が言っていたことばだったのだが、実際に言ってみると、軽食といったって、クッキーが用意されているだけであり、てっきりプチケーキでも用意されているのかとおもっていた期待がガラガラと崩れていったのは悲しいものがあった。ケーキに期待していたわけではないのだが、シナモンクッキーだけかよーという現実を目の前に見せられると、悲しいものがある。

飲み物としてコーヒーサーバは自由に使えるし、ジュースもビンタイプのものであれば飲むことはできる。ただし、持ち出しは厳禁。

ネットの使える端末がここには存在する。2台あるのだが、どちらもWindowsであり、しかもデフォルトではオランダ語表示なっているので、どこからどうすればいいのかわからないとおもうが、所詮、ウィンドウズなので、IEさえ動かしてしまえばあとは普通に操作はできるだろう。しかし、日本語入力は厳しい。

6泊もホテルにいて、毎日ラウンジに通っていると、だいたい同じような客のメンバーがやってくることがわかる。その人がいつまで滞在するのかは全くわからないのだが、いろいろなジャンルの人たちがラウンジを使っているのだなという印象を受ける。自分たちみたいに身なりが若そうなやつらがこんなラウンジを使っていると、欧米人から見たら「何様?」と思われるかもしれない。しかし、使える権利はあるんから、仕方ない。あと、中国人系かもしれないのだが、1人でよく利用している東洋系のひとがいた。この人、ラウンジを利用する際には、常にスーツを着ていて、周りはみんなおきらくごくらくな格好をしているから、一人だけ妙に浮いていて目だってしまう。あの人はいったいなんだったんだろう?と後から考えてみても良くわからない。スーツを着て、ビールというわけでもコーヒーというわけでもなく、ジュースを飲んでいるから、もっと訳がわからない。

ラウンジなので新聞や雑誌、そしてテレビもみれるのだが、日本人にとってはぜんぜん役に立たないものばっかりだ。オランダ語の雑誌と英字・ドイツ語系の新聞は種類が豊富であるが、日本語の新聞はない。もちろん、このホテル自体、NHKの衛星放送を受信しているようなことはないので、ラウンジのテレビも当然日本語の放送は全くない。だから、ラウンジでリラックスするというのであれば、自分で雑誌や本を事前に日本から持ってくることが望まれる。

ラウンジをどのように使うかは各個人の自由だ。上手にホテル生活を使うべきであり、そのときの選択のひとつとしてラウンジを使うということは重要だと思う。単純に金をケチってしまうのも1つだが、贅沢しろというようなことも推奨しない。自分たちは、外のカフェで休憩するよりはホテルのラウンジでしたほうがいいと思っていたし、ネットを使って情報収集するために部屋は利用できないので(利用できたが有料が嫌だった)、そのためにラウンジを使ったし、広い机があるので、各種のガイドやマップを広げてあーだこーだと言う場所には便利な場所だと思っていたし、どれだけ飲んでも無料だしというのが代メリットとして活用させてもらっていた。

クラウンプラザ アムステルダム シティセンター 再訪


今回のアムステルダム滞在で選んだのは、駅から比較的近く、前回も泊まったことがある、クラウン・プラザ・アムステルダム・シティー・センター(Crowne Plaze Amsterdam CIty Centre)にした。駅から近いので、もし、アムステルダムから離れた町にいくときにも、中央駅には近いところにあるし、王宮や新教会があるダム広場のようなイベント会場になりえる場所にも近いし、なんといってもわかりやすい場所にあるので、ここにほとんど迷うことなく決めた。もちろん、アムステルダムにはもっと有名なホテルはたくさんある。なにしろ、観光地だからだ。でも、それらのホテルはトラムに乗ったりしないと、中央駅から移動するには面倒くさかったりするので、ちょっと避けたかったし、バックパッカーの聖地の1つにもなっているようなところがアムスなので、初めてアムステルダムに行った2000年のときと同じように、安宿に泊まる考えも過ぎったが、いろいろ考えて止めた。

前回泊まったときには、ホテルは改装工事中だったため、入り口もへんてこりんだったし、なんだか落ち着かないなーとおもっていたのだが、もうすっかり内装も外装もきれいになっていた。ホテル内のレストランのドリウス(Dorrius)もすごい綺麗になっていて、これぞホテルだと思えるようなものだった。が、今回は残念ながら綺麗になったドリウスには用がなかったので行っていない。
予約時にプライオリティクラブの会員サイトから予約したこともあるので、通常のカウンターではなく、クラブ専用のカウンターで処理される。が、あのカウンターの意味はなにかあるんだろうか、いつも疑問になる。混んでいるときの優先チェックインとかならわからんでもないのだが、一度普通にチェックインをしようとしたときに、クラブメンバー専門のカウンターがあるので、そちらを利用してと案内されるくらいなら、普通にチェックインしてほしいと思う。そのほうが手間は省けるし。

自分の名前だけはクラブメンバーなので、住所や生年月日などの情報が書かれたチェックイン用紙を渡されたが、そこにパスポート番号や期限や国籍なども追記するようになっている。しかし、そんなのは通常、ホテルの従業員がチェックイン時に記載してくれるものかとおもったのだが、なぜかこのホテルは記載してくれない。なおかつ、同室に宿泊する友達の情報はもちろんホテル側には一切何も提供していないのだが、誰が泊まるのかという情報も報告しなければいけないようになっているみたいで、すべてが空欄になっている用紙を友達に渡して「書け」と押し付けてきた。そりゃぁ、友達も戸惑うのは当然だろう。専用カウンターを用意するくらいだったら、客に手を煩わせるようなサービスをするほうを改善してもらいたいものである。

アムステルダムに早朝に到着したので、ホテルでチェックイン手続きはしたのだが、そのまま部屋には入れない状態だった。到着したとき、オランダでは三連休にあたる日の真ん中だったので、普段はおとなしいオランダ人も地方から出てきて泊まっているひとが、夜中騒いでぐったりしていて、なかなか早く起きてチェックアウトはしないだろうというホテルの人のコメントはその通りだなとおもった。その代わり、今回、ホテル滞在中は、ホテルのラウンジを自由に使えるタイプの予約にしたので、自室に入れなくても、ラウンジはもう開店しているから、自由に使っていいよーとのこと。ラウンジのことは別途記載するので、そちらを参照していただきたい。
夕方になって部屋に入れる状態になったとおもうので、一度ホテルに戻って改めて荷物を部屋に置きにいこうとおもった。トランクは、朝、ホテル内の一時預かりの場所に保管してもらっていたので、そこから荷物をもらったのだが、そういえば、部屋番号がわからない。確か、チェックイン時の宿泊者カードには部屋番号が書いていたと思うのだが、そんなものちゃんと聞いていないのでわからない。そこで改めて部屋番号を聞いてみることにした。そうしたら、確か5階の部屋の番号だったとおもうのに、改めて部屋の手続きをしたようで、結果的には305号室という部屋を割り当てられた。5階の部屋がどの程度の広さの部屋でどんなファシリティが付いているのかというのは、皆目検討が付かないのだが、最初のチェックイン時にちゃんと部屋番号を聞かなかった自分が悪いと思って反省している。
部屋の中はダブルベッドが真ん中にあり、テレビやコーヒーメーカのようなものもちゃんと用意されていた。しかし、ガウンが1枚しかないし、スリッパも1組しかない。絶対最初からこの部屋じゃないことが明らかなのだ。テレビに関してはいえば、外部装置を接続すれば手持ちのipod/ipod touch/iphoneの音楽や映像データをテレビに映すことは可能だった。よくホテルのテレビでは接続はできるが、再生ができないようなテレビがたくさんあったりするが、ここのホテルはそうではなかった。

部屋は有線LANが使える。しかし、無料ではない。1時間または1日あたりで加算される有料のLANである。最初、部屋から無料で無線LANが使えるものかと思っていて、ネットブックを持っていったのであるが、まったく役に立たなかった。たとえば、次の日にどこかに行こうと思ったときに、部屋にいながらにして情報を収集しようとおもっていたのだが、それができなくなった。ラウンジにはPCが二台あるのだが、それは無料で使える。情報収集はこの2台のPCを使うことで補ったのだが、公共の場のPCでメールを見たりするのはセキュリティ上嫌なので絶対アクセスしなかった。

洗面所は、特に記載するものはない。完璧の用具が揃っていた。ただし、例によって、ヨーロッパのホテルにはありがちなのだが、歯ブラシが存在しない。歯ブラシはシンガポール航空でもらったものと、機内のトイレに行ったときに取ってきた歯ブラシがあるので、これを滞在中は使っていた。どうせ無料だし,要らなくなったら捨てればいいわけだし。

そういえば、コーヒーメーカーはNespressoを使っていた。Nespressoで1泊あたり3回分使える分量のコーヒーの種(?)が用意されていたのだが、それも中途半端だろう。2人で泊まる部屋に3個って、どういうことだよーとおもいつつも、それ以上はくれないんだから、仕方ない。ただ、飲まないで放置していると補充してくれないので、飲まないときには金庫に隠して、さも、飲みました!というような顔をしていようと思ったのである。
そんな金庫も、普通に使っていればなんの問題もないのだが、いくら暗証番号を押してもぜんぜん反応せず、金庫が開かないという事態に遭遇した。これはだいぶパニクッた。何しろ、航空券や日本銀行券やパスポートが保管されていたからである。たまたま、掃除で別の部屋に来ていたハウスキーパーの人に「これって、問題だよね?」と4桁の電子ロック用桁表示のところを指差して聞いてみた。ホテルの人はオランダ語しか話さないのだが、即座に「電話して誰か読んでこさせるわ」という趣旨のことをボディビルダーに聞いてくれと。数分後にすごいマッチョの黒人系用心棒みたいなひとがピシっとしたスーツを着て、部屋に登場した。一瞬「殺される」と思ったのだが、その点は大はずれ。ちゃんとした対応をしてくれたのだが、大きな手で小さい作業をしている様子はちょっと可笑しい。結果的には電子数字を表示するところの電池切れが原因だったようで、あんなものが壊れるとは思っていなかったから、中途半端にぶらーんとしている様子をみることができたのはおもしろかった。
そのほか特出する点は、通常の「朝食付き」でホテル予約をした場合には、ドリウスでご飯を食べるようである。朝になると、朝ごはんを食べるひとが結構ドリウスのほうに通っていたからだ。自分たちは「朝食なし」で、かつ「ラウンジ利用」にして申し込んだ。実はこの方が安い感じがするとおもったのは、結果論なのだが、最初、ラウンジは利用ができるが朝食は利用できないという選択ができるという理由がまったくわからなくて、朝ごはんはどこであろうともホテルで食べたいと思っていたので、朝食は取れませんといわれたときには、別途朝食代をつければいいかとおもっていたくらいだ。ところが、ラウンジでもガッツリタイプではないにしても、パンやハムや果物やヨーグルトのようなものは他朝食代わりとしてぜんぜん利用できるので、あえて朝食付きにしなくて正解だった。

さらに、ラウンジとチェックインカウンターのちょうど間に属する位置に、ロビーのちょっと毛が生えたようなものがあった。ここは以前、改装中のときに臨時チェックインカウンターになっていたところである。今では、本物の暖炉が煌々と伴っている様子もみることが可能だ。効能としてどの程度いいのかどうかまったく不明だ。

ホテルの人たちは全体的にフレンドリーと無愛想の中間。6泊もしていたのに、結果的に仲良くなったのはラウンジの世話をするお姉さんだけだった。他のひとは、出かけるときや戻ってきたときには、まったく自分たちを客じゃないような振る舞いをしていた。だから、総合的にヒューマンリソース評価は半分の50点くらいしかない。挨拶くらいしろよー。

全体的には快適に滞在したと思う。不自由に思ったことは部屋のネットが有料だったことくらいだろうか。

クラウン・プラザ・アムステルダム・シティー・センター(Crowne Plaza Amsterdam City Centre)
URL : http://www.ichotelsgroup.com/crowneplaza/hotels/us/en/amsterdam/amsnl/hoteldetail
Address : Nieuwe Zijds Voorburgwal 5 Amsterdam,1012 RC Netherlands
Phone : +31-20-6200500 (Hotel Front Desk)
Fax : +31-20-6201173

スキポール空港からアムステルダム

アムステルダムのスキポール空港に到着して、アムステルダムに向かうには、やっぱり鉄道が一番簡単だ。電車のチケットはあらゆるところに自動券売機が存在するので、そこで購入することができるのだが、残念ながら紙幣は使えない。コインとクレジットカードでしか購入することができないという仕組みになっている。手持ちにコインを持っているのであれば、問題ないのだが、ユーロ圏内初めてですというような人だった場合には、たぶん手持ちにコインなんか持っていないだろうから、そういう人は、到着・出発エリアで、電車への乗りすぎを行うエリアにある「みどりの窓口」に相当する窓口で購入するしかない。

空港でフライトの到着時に荷物を受け取るターンテーブル傍にも、鉄道の自動券売機がある。そこでアムステルダム中央駅 (Amsterdam Centraal station)までの切符を買おうと思っていた。画面は数ヶ国語で表示できるようになっているため、デフォルトはオランダ語になってるのを英語に変更。あとは画面にしたがって購入手続きをする。どこまで?片道?人数?支払い方法?という項目があるので、指で選択していこう。通常料金では、大人片道3.8ユーロなのだが、なぜか表示上は、2.3ユーロになっていた。だいたい、選択画面の中で「normal」「Discount」という表示があったのだが、discount は普通はできないのかとおもっていたので、思わず選択して購入したからなのだと思う。オランダの鉄道料金の仕組みをいまいちわかっていないので、今回はドサクサ紛れで購入したのだが、これは正しい購入の仕方だったのだろうか?まぁいいや、得したし。間違っていたら、電車に乗り込んだあとに車掌からなにか言われるだろうとおもったので、ここは気にしないことにした。

同じような東洋人が切符を買おうとしているところに便乗しようとしてきたのが、同じく東洋人の女性1人。バックパッカーっぽいような井出達だ。しゃべり方から考えて香港人かな?と思っていたのだが、実際にはアメリカ国籍のひとらしい。なのに、なぜシンガポール航空でアムステルダムに来ているのかぜんぜん理解できなかったので、ほとんど無視していた。そいつも切符を購入しようとしていたのだが、コインを持っていないのでクレジットカードで支払おうとする。ところが、券売機のほうが「取り扱いカードの種類に該当しない」とすごいでかいアラートメッセージが出てきて購入不可。彼女はもう1枚別のクレジットカードを使って購入しようとする。このときにはOKだった。が、くじレット購入の時にはその操作が非常に煩わしそうに思えたが、結局カードが受け付けてくれないみたいだったので、購入断念。窓口を探すことになる。

こちらは別に一緒に窓口まで行ってやる義理はないので、普通に電車に乗り込むつもりで到着ロビーを歩いていたのだが、彼女のほうは一緒になって探してくれるという期待を持っているみたいで、いろいろ話しかけてくる。面倒くさい。「どこのホテルに泊まるか決まっているの?」とか。なんでお前に教えなくちゃいけないんだと思いつつも、とりあえず答える。しかし、ホテル名を告げたときに、どうやら自分たちがもっと貧乏旅行をするような人間だと勘違いしていたようで、安宿の答えを期待していたみたいだったのだが、それとは対称的な返答のホテル名を言ったので、一気に「この人たちは違う人種だ」と一瞬のうちに判断したらしく、その後はあまり質問をしてこなくなった。もちろん、こちらもアムステルダムまで一緒にこられるのも鬱陶しいので、近づかず、触らずで鉄道ホームのほうに自分たちは意識的に行こうとする。

偶然にも窓口が発見されたので、そちらのほうに彼女を無理やり行かせるようにして、自分たちは階下の鉄道ホームに行くことにした。ちなみに、スキポール空港の真下に鉄道ホームはあるのだが、スキポール空港は鉄道網的にも要所になっているため、実は結構ホームの数は多い。しかし、アムステルダムに行く場合には、行き先で「アムステルダム」と書いているところを探していけばいい。もっと鉄道のプロみたいな人だったら、きっと自分が行きたい目的地は、何番線のホームに行き、何行きの列車に乗れというのが総合的に書かれている看板があるので、それをみるのもいいのだろうが、あまりにも土地名が多すぎるので、なにがなんだかきっと一般日本人は理解不能だとは思われる。

日本の鉄道みたいに、乗車位置をホームにプロットしているわけでもないので、いったいどこに列車が止まるのかは皆目検討がつかない。何両編成の電車で来るのかもわからないので、人ごみの多いエスカレータ付近から離れようかなと思った場合でも、それが正しい位置で電車が入ってくるのを待っているのかどうかがわからないのだ。さらにいうと、1等車と2等車の車両違いがあるので、間違って乗ると、すごい金を請求される。幸いにも自分たちが立っていた位置に電車のドアが止まった。ハイエナのように乗車位置に向かってくる分散化して配置していた乗客たちが、乗り口に集まってくる。この光景も面白い。

電車は黄色と青のツートンカラーであり、オランダ国有鉄道のシンボルカラーにもなっているものだ。そして、列車は、2階建てになっているし、1階・2階のどちらに乗ってもいいことになっている。景色がいいのはもちろん2階側なのだが、他人のパンツを見たい人は1階のほうに行くといいかもしれない。

さて、アムステルダムまでの乗車時間は長くても20分くらい。電車の運行スピードにも因ると思われるが、速くても15分程度だ。結構近い。それに本数も頻繁に走っているので、事前に列車情報を知っておきたい人は、オランダ国有鉄道の時刻表サイトをご覧になっていたほうがいいだろう。iPhone/Androidアプリも存在するが、「Timetable Holland/Netherland」と検索キーワードを打っても、死ぬまで出てこないと思う。オランダ語で「Nederlandse Spoorwegen」とタイプしないと出てこない。
スキポールからアムステルダムまでの道中の景色を見ると、本当に思うのが、山らしいものが一切ないということと、運河がやたらたくさんあるということ、さらに結構緑があちこちにあり、建物が簡素なようにみえるということだ。途中、数駅に立ち止まるのだが、そこで乗り降りする人はあんまり居ない。ほとんどの人がアムステルダム中央駅まで乗ることになる。だから、大きなかばんを持っているひとたちが、同じ列車にめちゃくちゃたくさん居るのがわかる。


オランダ国有鉄道のサイト
URL : http://www.ns.nl

iPhoneアプリ
URL : ダウンロードはこちら

Androidアプリ
URL : ダウンロードはこちら

オランダ国有鉄道のツイッター
URL : https://twitter.com/ns_online

チャンギ空港での夕御飯


チャンギ空港に戻ったあとは、シャワーを浴びてご飯を食べるという工程が待っていたのだが、ご飯にする?シャワーにする?と夫婦生活のような自問をする。本当なら、ご飯を食べてからシャワーに行けばよかったのだが、さっきまでシンガポールの生暑い気候の下に居たために、比較的汗を掻かない体質ではあるとはいえ、汗臭い感じがしたから、先にシャワーを浴びることにした。すっきりした状態で、あまりうまくもなく、料金が市中の3倍くらいする空港内のレストランでご飯を食べることになるのだが、この時点で、失敗したと思うことが発生した。

実は、シンガポールを発ったあと、アムステルダムまでの道中に、飛行機の中では2回の食事が提供されることになる。飛行機に乗ったら、その時点で空間は到着時の時間帯でサービス提供されるのが飛行機のサービスであり、シンガポールを夜の23:15に出発したとしても、それはアムステルダムの17:15に出発したものと機内では考慮されるのであるが、そうなると、しばらくしたら夕ご飯のサービスが始まるのである。だいたい、離陸してから2時間後くらい。ということは、出発間際にシンガポールの空港でご飯を食べてしまうと、2時間後にまたご飯を食べるということになるのである。ブロイラー路線、まっしぐらなのだ。その事実をすっかり忘れて、体がきれいになった状態でご飯を食べる自分がいる。

ターミナル3にあるトランジットエリアにあるレストランフロアでご飯を食べることにした。食べた料理は下記のとおり。

■食べ物リスト

・バクテー 12SGD

・Sample portions of Prima Taste : 11.50SGD
    (ラクサ、ミーシアム、海老麺、海南鶏飯、ぱりぱり皮の鶏飯-のうち3つ)
 

・飲み物

同じ料理を市中で食べたら、きっと全部で1000円もしないと思われるのだが、なにせボッたくり商売のチャンギ空港内にある施設であるため、レストランももちろんボッたくり価格。3倍は料金を取られたと思う。それで居て、味はいまいち。味はいまいちで、値段が3倍もするんだったら、そりゃぁ、若い経営者が商売を始めても、儲かるのは当たり前だというもの。なにせ、ほかに同じ品目のメニュを出している店が無いという排他的な状態なのだから。もちろん、チャンギ空港へのショバ代も店としては払わないといけないのだろうが、きっとショバ代が高すぎるんだろう。ということは、元を正せば、リークワンユーの息がかかった空港施設の会社が悪いということになる。この国はなんでもかんでもリークワンユーが絡んでいて、全部金はリークワンユーに上納される仕組みになっているから、その仕組みを作ったリークワンユーが凄いというか、賢かったというか、独裁的というか、誰も文句は言わせないという仕組みになっていることも脱帽だ。

シンガポールをトランジットでもする人にアドバイス。空港内のレストランはすべて高い。搭乗口まで荷物検査はすることはないのだから、市中で激安フードでも買ってきて、乗る寸前まで搭乗口付近には行かないようにしたらいい。そして、もちろん、空港内の買い物もこのときに済ませてしまえ。

マリーナベイサンズからの夜景

 
シンガポール到着後にトランジットの時間に何をするかはいつも困るのだが、今回は夜のマリーナ・ベイ・サンズに行って、夜景を見るのと、建物内の食べ物屋に行って、そこでご飯を食べようということにしてみた。マリーナ・ベイ・サンズは、ソフトバンクのCMで使われたことによって一気に日本でも知名度がアップしたところではあるが、如何せん、開店直後から、ホテルの従業員およびサービスの品質については「高い金を出す割にはぜんぜん品質が悪い」と旅行者からも、また地元民からも悪評が立っているところであるのだが、大金を叩いてあの施設を作ったオーナーからすると、早く投資回収をしたいという意気込みのために「金額は高く、サービスは低く」というスタンスに敢えて取っているようにしか思えない。しかし、いまのところは物珍しさで評判になっているマリーナ・ベイ・サンズも、時間が経過すればそのうち誰も見向きもしなくなるシンガポールフライヤーのような状態になるんじゃないのかなという気がした。

なにしろ、シンガポールは商業地域としてはすばらしいロケーションと環境が揃っているのは世界でも認められているところだろうとはおもうのだが、観光地としては、リピーターが本当に少ない国であるところだ。カジノを作ってカジノへくるリピータはさすがに増えたと思うが、一度行けばほかに見るところがもう無くなるといわれるほど、カジノ以外の観光地としての魅力は、何か新しい施設を常に作っていることで、常に注目され続けられなければならないという状況に陥っているのが現在のシンガポールだとは思われる。シンガポールにF1を呼んできたのも、観光地としての呼び込みの1つではある。しかし、ホテルのような施設からすると、ビジネスマンがシンガポールに仕事のために滞在することが多いために、ホテル稼働率を上げるためにあえて観光客の誘致を必死になっているという様子は実は無い。なにしろ、昔から比べると、シンガポールのホテルの宿泊料はべらぼうに上がっているからだ。いくら円高とはいえ、あの価格のままだとすると、ちょっと前の円安状態に戻ったときには、もうまともなホテルには泊まれないんじゃないのか?というような高額宿泊料になっているのがシンガポールである。

そんな状況でいまは話題になっているマリーナ・ベイ・サンズに行ってみた。以前、マリーナ地区は本当に交通の便が悪く、行くにはタクシー以外は無理だというところだったのだが、いまはMRTのCircle Lineができたことによって、ビルの真下まで行くことができる。駅名は Bayfront。ところが、この情報を事前に調べることなく、チャンギ空港から「行けばなんとかなる」と思ったのが間違いで、てっきり、North South Lineの終着駅 Marina Bay かと思って切符も買ってしまった。慌てて Marina Bay から Circle Line に乗り換えていくわけだが、この Circle Line はできたばかりなので、新鮮さがある。しかし、後からできた路線との乗り継ぎは本当に不便だ。なにしろ、同じ駅とは思えないくらい歩かされるからである。あまり深いところまで掘らないで路線を形成するからなのだろうか?チャンギ空港から今回は City Hall まで行き、そこから乗り換えて Marina Bay にでて、最後に Circle Line で Bayfront という乗換えをしたのだが、実はそんな面倒くさいことをしなくても、チャンギ空港から Paya Lever に行き、そこから Circle Line に乗り換えればいいということを、あとでMRT路線図を見て知る。無知って本当に怖い。

屋上プールが有名なあのエリアには、実は宿泊者以外は入ることができないようになっている。以前は平気だった。しかし、宿泊者からクレームが入ったのだろう、いまは展望台のほうは外部の人も入れるのだが、展望台エリアからプールエリアには「公式上」はいけないようになっている。公式上と書いたのは、実は、展望台エリアとプールエリアには特に仕切りがあるわけじゃなく、通路の真ん中にホテルの係員がいて、その人が「だめだめ、ここから入っちゃだめ」というような注意をするだけなのだ。だから、その人が気を許したり、どこかにいった隙を見てプールエリアのほうに行ってしまうのは実はアリである。
さて、展望台にはどうやっていくかというと、宿泊設備があるホテルのビルを一度出てしまって、地下の展望台チケット売り場のところにいくエスカレータを下っていくと良い。そこに比較的並んでいる人たちの列が見えるはずだ。大人は1人20SGD。エレベータで30秒ほどで昇っていくところにある展望台まで一気にいく。しかし、そのエレベータに乗る前には儀式みたいなのを通らなければならない。それはマリーナベイサンズとの合成写真に強制的に参加させられること。あとで、この合成写真を買う・買わないは入場者の判断で自由なのだが、買わないのはわかっているのに絶対に撮らされるはめになるのが、いやだ。拒否はできない。なぜなら、エレベータに乗るときに、強制連行されるからである。エレベータは数台あるはずなのに、なぜか稼動が悪い。どうみても4台あるはずなのに1台しか動かしていないようにしかみえないくらいのシブチン状態なので、切符を買ってからも結構ならず。これはクリスピー・クリーム・ドーナツが新宿高島屋傍で行っていたように、店内で買う人・テイクアウトするひとを同じ列に並ばせておいて、第三者から見たら、常に混み合っているのをアピールするために無駄な列を作らせていたのと同様、あまりにもエレベータをさっさと乗れる感じにしていると、展望台が人気であるという印象を与えなくなるからエレベータの稼動台数を減らしているとしか思えないのだ。実際に展望台に行くと、まぁまぁ人はいるが、激混みというような状態にはなっていないのがわかる。

ちょうど世間が白んできたときに、展望台にあがったので、それから時間が経過するたびに周りが真っ暗になって、マリーナ地区の摩天楼がきれいに見える状態になった。幸いにも、この日は天候が良かったので、周りがよくみえた。ただし、シンガポールの排ガスのためにモヤっている様子は、まったく変わらない。しかし、以前はたいしたものが無かったマリーナ地区の様子が、大都会の風貌に変わってしまったことが良くわかると思う。特にハイウェイを猛スピードでライトを照らしながら走っていく様子も眺められるのも楽しいと思われる。
展望台は、船の形をしている屋上の先端部分に該当する場所であるため、三方向の景色が丸見えだ。マリーナエリアのまだ開発中の場所から、リッツカールトンやドリアンハウスがあるような場所から、マーライオンが口から水を出しているあたりまで丸見えになっている。そして、どう意味があるのかわからないが、展望台のさらに一段上に上れるところがある。しかし、あれだけ高いところに昇った場合、多少の段差が何の意味があるかというと、ほとんど意味をなさないと思われるのだが、展望台と外部との仕切りには透明のエナメル版が入っており、そこからの転落防止を意味するものが存在するため、一番板に近いところから外部を写真撮影しようとすると、余計な曇りガラスみたいな状態になってしまうというちょっと悲しい結果が待たれている。しかしながら、一段上に行くと、その板の縛りがなくなるので、景色が良く見えるというものなのだ。

展望台での夜景を楽しんだら、マリーナ・ベイ・サンズ内にあるクソ高そうなレストランに行こうかと思ったのだが、どこにどのレストランがあるのかぜんぜん案内図が載っていないので、渡航前に調べていたレストランの場所がまったくわからないため、結局マリーナ・ベイ・サンズでのご飯はあきらめた。さらにいうと、サンズの中にフードコートは居るのだが、ここが唯一貧乏人でもご飯が食べられる場所であるため、みんな同じようなことを考えているから、すごい混雑ようなのだ。もちろん、座席ゲットのための競争は激しいし、いつ空きが出てくるのかはわからないし、誰もそれを仕切っているわけでもないので、ぽかーんとしている日本人にはたぶん長時間待っていても席をゲットできないのではないだろうか?ということで、今回もこのフードコートでのご飯はやめてしまったのである。

結局はマリーナ・ベイ・サンズでなにもたべずに空港に戻ることにした。しかし、空港まではMRTを使うことは無く、サンズにあるタクシー乗り場からタクシーに乗って戻ることにした。オーチャードどおりのタクシー乗り場みたいにめちゃくちゃ人が並んでいるものかと思っていたらそうでもなかったので、すんなりタクシーに乗れたのは良い。蒸し暑い中に長時間も待っていると、鼻血が出てきて気持ち悪くなるだろうからだ。