今回のアムステルダム滞在で選んだのは、駅から比較的近く、前回も泊まったことがある、クラウン・プラザ・アムステルダム・シティー・センター(Crowne Plaze Amsterdam CIty Centre)にした。駅から近いので、もし、アムステルダムから離れた町にいくときにも、中央駅には近いところにあるし、王宮や新教会があるダム広場のようなイベント会場になりえる場所にも近いし、なんといってもわかりやすい場所にあるので、ここにほとんど迷うことなく決めた。もちろん、アムステルダムにはもっと有名なホテルはたくさんある。なにしろ、観光地だからだ。でも、それらのホテルはトラムに乗ったりしないと、中央駅から移動するには面倒くさかったりするので、ちょっと避けたかったし、バックパッカーの聖地の1つにもなっているようなところがアムスなので、初めてアムステルダムに行った2000年のときと同じように、安宿に泊まる考えも過ぎったが、いろいろ考えて止めた。
前回泊まったときには、ホテルは改装工事中だったため、入り口もへんてこりんだったし、なんだか落ち着かないなーとおもっていたのだが、もうすっかり内装も外装もきれいになっていた。ホテル内のレストランのドリウス(Dorrius)もすごい綺麗になっていて、これぞホテルだと思えるようなものだった。が、今回は残念ながら綺麗になったドリウスには用がなかったので行っていない。
予約時にプライオリティクラブの会員サイトから予約したこともあるので、通常のカウンターではなく、クラブ専用のカウンターで処理される。が、あのカウンターの意味はなにかあるんだろうか、いつも疑問になる。混んでいるときの優先チェックインとかならわからんでもないのだが、一度普通にチェックインをしようとしたときに、クラブメンバー専門のカウンターがあるので、そちらを利用してと案内されるくらいなら、普通にチェックインしてほしいと思う。そのほうが手間は省けるし。
自分の名前だけはクラブメンバーなので、住所や生年月日などの情報が書かれたチェックイン用紙を渡されたが、そこにパスポート番号や期限や国籍なども追記するようになっている。しかし、そんなのは通常、ホテルの従業員がチェックイン時に記載してくれるものかとおもったのだが、なぜかこのホテルは記載してくれない。なおかつ、同室に宿泊する友達の情報はもちろんホテル側には一切何も提供していないのだが、誰が泊まるのかという情報も報告しなければいけないようになっているみたいで、すべてが空欄になっている用紙を友達に渡して「書け」と押し付けてきた。そりゃぁ、友達も戸惑うのは当然だろう。専用カウンターを用意するくらいだったら、客に手を煩わせるようなサービスをするほうを改善してもらいたいものである。
アムステルダムに早朝に到着したので、ホテルでチェックイン手続きはしたのだが、そのまま部屋には入れない状態だった。到着したとき、オランダでは三連休にあたる日の真ん中だったので、普段はおとなしいオランダ人も地方から出てきて泊まっているひとが、夜中騒いでぐったりしていて、なかなか早く起きてチェックアウトはしないだろうというホテルの人のコメントはその通りだなとおもった。その代わり、今回、ホテル滞在中は、ホテルのラウンジを自由に使えるタイプの予約にしたので、自室に入れなくても、ラウンジはもう開店しているから、自由に使っていいよーとのこと。ラウンジのことは別途記載するので、そちらを参照していただきたい。
夕方になって部屋に入れる状態になったとおもうので、一度ホテルに戻って改めて荷物を部屋に置きにいこうとおもった。トランクは、朝、ホテル内の一時預かりの場所に保管してもらっていたので、そこから荷物をもらったのだが、そういえば、部屋番号がわからない。確か、チェックイン時の宿泊者カードには部屋番号が書いていたと思うのだが、そんなものちゃんと聞いていないのでわからない。そこで改めて部屋番号を聞いてみることにした。そうしたら、確か5階の部屋の番号だったとおもうのに、改めて部屋の手続きをしたようで、結果的には305号室という部屋を割り当てられた。5階の部屋がどの程度の広さの部屋でどんなファシリティが付いているのかというのは、皆目検討が付かないのだが、最初のチェックイン時にちゃんと部屋番号を聞かなかった自分が悪いと思って反省している。
部屋の中はダブルベッドが真ん中にあり、テレビやコーヒーメーカのようなものもちゃんと用意されていた。しかし、ガウンが1枚しかないし、スリッパも1組しかない。絶対最初からこの部屋じゃないことが明らかなのだ。テレビに関してはいえば、外部装置を接続すれば手持ちのipod/ipod touch/iphoneの音楽や映像データをテレビに映すことは可能だった。よくホテルのテレビでは接続はできるが、再生ができないようなテレビがたくさんあったりするが、ここのホテルはそうではなかった。
部屋は有線LANが使える。しかし、無料ではない。1時間または1日あたりで加算される有料のLANである。最初、部屋から無料で無線LANが使えるものかと思っていて、ネットブックを持っていったのであるが、まったく役に立たなかった。たとえば、次の日にどこかに行こうと思ったときに、部屋にいながらにして情報を収集しようとおもっていたのだが、それができなくなった。ラウンジにはPCが二台あるのだが、それは無料で使える。情報収集はこの2台のPCを使うことで補ったのだが、公共の場のPCでメールを見たりするのはセキュリティ上嫌なので絶対アクセスしなかった。
洗面所は、特に記載するものはない。完璧の用具が揃っていた。ただし、例によって、ヨーロッパのホテルにはありがちなのだが、歯ブラシが存在しない。歯ブラシはシンガポール航空でもらったものと、機内のトイレに行ったときに取ってきた歯ブラシがあるので、これを滞在中は使っていた。どうせ無料だし,要らなくなったら捨てればいいわけだし。
そういえば、コーヒーメーカーはNespressoを使っていた。Nespressoで1泊あたり3回分使える分量のコーヒーの種(?)が用意されていたのだが、それも中途半端だろう。2人で泊まる部屋に3個って、どういうことだよーとおもいつつも、それ以上はくれないんだから、仕方ない。ただ、飲まないで放置していると補充してくれないので、飲まないときには金庫に隠して、さも、飲みました!というような顔をしていようと思ったのである。
そんな金庫も、普通に使っていればなんの問題もないのだが、いくら暗証番号を押してもぜんぜん反応せず、金庫が開かないという事態に遭遇した。これはだいぶパニクッた。何しろ、航空券や日本銀行券やパスポートが保管されていたからである。たまたま、掃除で別の部屋に来ていたハウスキーパーの人に「これって、問題だよね?」と4桁の電子ロック用桁表示のところを指差して聞いてみた。ホテルの人はオランダ語しか話さないのだが、即座に「電話して誰か読んでこさせるわ」という趣旨のことをボディビルダーに聞いてくれと。数分後にすごいマッチョの黒人系用心棒みたいなひとがピシっとしたスーツを着て、部屋に登場した。一瞬「殺される」と思ったのだが、その点は大はずれ。ちゃんとした対応をしてくれたのだが、大きな手で小さい作業をしている様子はちょっと可笑しい。結果的には電子数字を表示するところの電池切れが原因だったようで、あんなものが壊れるとは思っていなかったから、中途半端にぶらーんとしている様子をみることができたのはおもしろかった。
そのほか特出する点は、通常の「朝食付き」でホテル予約をした場合には、ドリウスでご飯を食べるようである。朝になると、朝ごはんを食べるひとが結構ドリウスのほうに通っていたからだ。自分たちは「朝食なし」で、かつ「ラウンジ利用」にして申し込んだ。実はこの方が安い感じがするとおもったのは、結果論なのだが、最初、ラウンジは利用ができるが朝食は利用できないという選択ができるという理由がまったくわからなくて、朝ごはんはどこであろうともホテルで食べたいと思っていたので、朝食は取れませんといわれたときには、別途朝食代をつければいいかとおもっていたくらいだ。ところが、ラウンジでもガッツリタイプではないにしても、パンやハムや果物やヨーグルトのようなものは他朝食代わりとしてぜんぜん利用できるので、あえて朝食付きにしなくて正解だった。
さらに、ラウンジとチェックインカウンターのちょうど間に属する位置に、ロビーのちょっと毛が生えたようなものがあった。ここは以前、改装中のときに臨時チェックインカウンターになっていたところである。今では、本物の暖炉が煌々と伴っている様子もみることが可能だ。効能としてどの程度いいのかどうかまったく不明だ。
ホテルの人たちは全体的にフレンドリーと無愛想の中間。6泊もしていたのに、結果的に仲良くなったのはラウンジの世話をするお姉さんだけだった。他のひとは、出かけるときや戻ってきたときには、まったく自分たちを客じゃないような振る舞いをしていた。だから、総合的にヒューマンリソース評価は半分の50点くらいしかない。挨拶くらいしろよー。
全体的には快適に滞在したと思う。不自由に思ったことは部屋のネットが有料だったことくらいだろうか。
クラウン・プラザ・アムステルダム・シティー・センター(Crowne Plaza Amsterdam City Centre)
URL : http://www.ichotelsgroup.com/crowneplaza/hotels/us/en/amsterdam/amsnl/hoteldetail
Address : Nieuwe Zijds Voorburgwal 5 Amsterdam,1012 RC Netherlands
Phone : +31-20-6200500 (Hotel Front Desk)
Fax : +31-20-6201173
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