まずは、外面に関する情報から。
正面から駅を見ると、左右2つの塔が見える。右のほうは時計塔になっている。左のほうは風向計のような役割をしているのだろう。風が強いときには、風向計の針がぐるんぐるん廻っていて、どんだけ風向きが不安定なんだろう?という感じだった。確かにその日は風が結構強くて、比較的寒い感じがするものだった。それもこれもきっとアムステルダムが海に面していて、海風が強いところだからだろうという印象はあったのだが、そのために風が強いならわからなくもない。しかし、あの針が風向計だと気づかない人は、「あの時計は壊れているのではないか?」と勘違いするだろう。もっと言うと、風向計をつけている意味が全くわからない。風向きによってなにか加減が変わるのだろうか?いまいち、低地オランダの様子と風習がわかってないというのを知る瞬間だ。
東京駅はアムステルダム中央駅をまねて作られたなんていう話があるが、実はこれは大嘘。東京駅がたまたまレンガつくりの駅だからというものだろう。東京駅がアムステルダム中央駅に似ていると騒ぐより、よっぽど台湾の台湾総督府のほうが東京駅に似ている。まぁ、これは同じ人が設計しているから同じような建物になったということになるのだが、決して設計者がアムステルダム中央駅からインスピレーションを得て建てたというわけじゃない。
一番びっくりしたのはホームの使い方。いまいちはっきりわからないのだが、日本の感覚で言うと、1つのホームには1列車が停車して利用しているという使い方だとおもう。アムステルダムの駅は結構ホームの数はたくさんあるのだが、その使い方として、1つのホームに違う列車が2連体で停車していたりする。長いホームのうち前のほうをある方面の列車が止まり、列車と列車の間が少し離れて、ホーム後方には前に止まっている電車とはぜんぜん行き先が違う列車が何の関係性もなくとまっているという光景に出くわすことがある。アムステルダム中央駅では、それを「a/b」という二つのとまる場所で分けており、たとえば、10番線に、電車が止まっているからと思ってあわてて乗り込むと、実はぜんぜん違う行き先の電車であり、アムステルダム中央駅では、「10a : Den Haag 行き」「10b : Fleeslande」というように、途中まで連結しているが途中で離れるという山形新幹線方式のようなものではなく、違う列車がホームに止まっているということになるのだ。
しかし、これだけホームの数がたくさんあるのに、なんでそんな利用の仕方をしているんだろう?と不思議に思う。ところが、アムステルダムは埋立地であり、たたでさえ広大な平地を確保するのは難しいところなのだ。アムステルダム中央駅のように幹線の中継基地のような駅は、東京駅のようにすごい数のホームがあって当然なのだが、そこまで幅広く駅として確保する場所に余裕がない。しかし、電車はたくさん走らせないといけない。田舎の駅みたいに無駄にデカければいいというわけでもない。それで苦肉の策として、ホームの前後で違う行き先の列車を停車させちゃえということになるのだろう。だから、アムステルダム中央駅から電車にのるときには、「○番線」というホームの番号も当然必要なのだが、「a」か「b」かという情報も非常に重要になってくるのである。
ちなみに、スキポール空港へ行く電車は 10a から頻繁に出ているので、それを利用するべきである。
それから乗車券を買うときだが、日本みたいに高額紙幣でも自動券売機で購入するということができない。自動券売機はめちゃくちゃたくさんあるのに、ちょっと遠出をしようとしたときには、コインだけしか受け付けない自動券売機では購入ができなくなるのだ。子供貯金箱みたいに小銭をめちゃくちゃ貯めているというひとなら問題ないのだが、普通の人はそんなに小銭を貯めているわけじゃないと思う。そうなると、窓口のほうに並ばないといけないのだが、ここで重要なのは、国際列車を使うのか、それとも国内列車を使うのかによって、並ぶ位置が異なることだ。いつも長蛇の列ができているのは、国内列車のほう。それも空港へ向かう人たちが並んでいることが多い。前の人がトロトロしていると、かなりの時間を並ばないといけないというオチになるので、急いで空港に戻るということを考えずに時間に余裕を持って行動していただきたいところだ。
駅のコンコースにはそこそこ店もあるので、ちょっと遠出をしようと考えている人がいるのであれば、ぜひ何かを買い込んでいってほしいところ。駅弁はもちろん売ってない。
■駅の構造はウィキペディアを参照
http://en.wikipedia.org/wiki/Amsterdam_Centraal_railway_station
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