2013/09/12

エコポイント交換の商品券が来たぁ~

住宅エコポイントの申請をしたあとに、そのポイントを使って商品化することは考えていたのだが、何にしたら良いのか迷っていた。ポイントはネット上で管理されているので、ネット経由で何に何ポイントを使って商品と交換するかという登録をすれば良いようになっている。なお、管理されているポイント数は30万点。1点あたり1円あたりに換金ができる計算にはなっているが、直接現金化できるわけというものではない。

住宅エコポイントは貰えることは家を買ったときに分かっていたのだが、いざポイントとして持っていると何にしたら良いのか困るのだが、結構このポイントを使って交換できる対象がある。名前のとおりエコに関してもらえるものであるから、貰える対象物としてもエコに関するものも結構多かったりする。地球温暖化防止や廃棄物・リサイクル対策など環境に配慮した商品ということになる。しかし、個人的にはそんなものはどれもこれも詰まんないものばっかりだとおもった。そのほか地域振興を名目とした、その地方からのお届けモノというものも対商品となっているのだが、いまとなっては楽天のようなサイトから地方特産なんかも買えることができるので、魅力的ではない。じゃ、なににしようかとおもったところ、ポイント交換には2014年3月31日までに行わなければならないという時間制限があるため、そのあとからでもモノを検討できるようなものにとりあえず交換しようと思った。

そう考えたところ、一番良いのは商品券で、その商品券があれば、電化製品でもデパートでの買物でもなんでも利用できるというのが一番良い。特に電化製品については、引越ししたときにはだいぶ年代モノの製品を使っているので、エコに優しくないような電化製品が結構うちにはまだある。それを買い換えて、電気料金を減らすと言うのもありだと思っていた。いつも電化製品は実はヨドバシカメラで買っているし、ヨドバシのポイントが購入時に付くことも考えると、30万円分の買物をしたら最低でも3万ポイントはつくから、また3万円分の別のものを買うことが出来るというメリットはあるのだ。ネット経由だとクレジットカード払いしかできないのだが、商品券で購入する場合には店頭での支払いには利用できる。商品券としては、実はビックカメラ専用の商品券にも交換できることは知っていたのだが、これだとビックカメラでしか利用できないため汎用性が無い。ということで、選んだのはUCカードの商品券(UCギフトカード)にしてみた。これだとヨドバシカメラでも購入することが可能である。

30万点分をUCギフトカードに交換する場合には、ちょっと面倒くさい。「UCギフトカード」という商品にしようとした場合、「UCギフトカード」というのが1つの商品で登録されているわけじゃなく、何円分のUCギフトカードか?というのを500円分から500円単位で10万円分まで揃っているので、その中のどのアイテムにするかというのを選ばないといけない。ということは、簡単に言うと、手元に30万点分を持っているのを全部交換したい場合には、10万円券アイテムを3個交換するというようなことをしなければならないのだ。またここでもう1つ交換時に必要な条件が出てくる。エコポイントを商品に替える際には、1商品あたり500ポイントを利用しなければならないのだ。先の10万円分のUCギフトカードを3個分交換しようとした場合には、実は全部で30万1500ポイントが必要なのだということになる。しかし、手元には30万ポイントしかない。じゃ、1500ポイント足らないじゃないか?ということになる。ポイントを購入することはできないため、30万ポイントの中でなんとかしなければいけないのであるため、結果的にUCギフトカードに全部取り替えるためには、3つの商品が最低でも必要になってくるため、1500ポイントは交換用のポイントとして消費せざるを得ず、実質交換できるポイントというのは結果的には29万8500ポイント分が交換対象のポイントということになるわけだ。今回の場合、10万円分のUCギフトカードを2個分と、98500円分のUCギフトカードというのを交換した。合計金額としてはかなり中途半端なポイント分になるのは仕方ない。

住宅エコポイントのサイトによると、商品に交換したあと、実質商品が到着するまでに3週間から6週間はかかると書かれていたため、申し込んだあと結構時間がかかるんだなーと思っていたのだが、実際には10日後くらいに到着した。住宅エコポイントを使っている人がもう結構時間的に先に行っており、もうあんまりエコポイントを交換しようとしているひとが少ないために、事務局としても処理をするのは待ち行列が少なく済んだのかもしれないと考えた。

届いた商品券を見たのだが、てっきり、10万円分の商品券は1万円の商品券が10枚入っているようなもので来るのかと思っていたのだが、封を開いてみたところ、なんと全部5000円券になっていた。5000円券20枚っていうのもすごいなーと思ったのだが、98500円分という中途半端なほうはどういう形で送られてきたかというと、5000円券が18枚、1000円券が8枚分、そして500円券が1枚という複雑怪奇な入り方をしていた。これの理由をちょっと調べてみたところ、UCカードとしては最高金額の商品券を5000円にしたようで、以前は1万円券も用意されていたようだが、いまはもうそれは利用できない状態になっているとの事だ。ここに来て、商品券についても賞味期限というのを実は密かに持っているんだということを知った。

住宅エコポイント
URL : http://jutaku.eco-points.jp/

UCギフトカード
URL : http://www2.uccard.co.jp/life/gift/giftcard.html

大黒屋でポンドに換金

ロンドンへ行って現地で使うためのお金は、海外に行くときにどの程度持って行くかというのは結構迷うところではある。基本的にクレジットカードで買物等は済ませるつもりなのだが、そうは言っても、現金じゃないと受付をしないようなものも結構あるわけで、その金額がいくらくらいになるのかは、現地で何をするかによって変わってくることだろう。といっても、経験上、ヨーロッパに行く場合には現地で換金するよりは渡航前に換えたほうがレートが良いのは判っている。特に今回、ユーロ圏ではない場所であるために、レートの相場があんまりよくわからない。

これまでは、トラベレックスが一番レートがいいところなんだろうと思っていたのだが、その考えが間違っているかもしれないと思って、いちおう、都市銀行のレートなども調べてみた。調べてみて判ったのだが、換金する金融機関によって全くレートが違うということなのだ。それも手数料を込みでの値段であることを考えると、やっぱり事前に調査をして正解だった。

その結果を下記に記載しておく。

2013/9/12現在での円ー英ポンドのレートは以下の通り。

・トラベレックス:172円
・三菱東京UFJ銀行:169.25円
・大黒屋:167.55円

金券ショップの売買を行っている大黒屋も実は海外紙幣との交換業務を実は行っている。最近知ったのでこれを使ってみようかという興味本位から実は各種レートを調べてみたのだが、からくりはどうなっているのかは不明なのだが、手数料は無しで上記の通り一番レートが良かったのである。ちなみに、公式銀行間取引レートのこの日の相場は、162.80円だったので、手数料を取らないところはこの銀行間取引レートとの差を換金手数料として採っているのだと思われる。

特にロンドンでたくさん現金を使うということはしたくは無かったので、5万円分程度を替えようと思ったのだが、そのまま換金だと中途半端な金額になるのはわかったので、霧が良い数字になるよう、300ポンド分を交換することでこの日は行った。

ユーロは手持ちにも少しは残っているので、ユーロ圏内に行く場合には現地での最初の移動費用くらいは持っているのだが、次に換金が必要になる場合には大黒屋でまた行うのもありだと思った。

瀬音の湯

テレビで見ただけなのにどういうところなのか、まったくわからないで、平日に適当に休みをとって奥多摩の温泉に行って見た。場所は、JR武蔵五日市駅からバスに乗って10分くらいのところにある「瀬音の湯」というところである。

テレビ放映されてしまったので、それなりに人が混んでいるだろうとは予想していたが、平日の昼間なのに、ディズニーランドにはおよばないが、こんなど田舎の山の中なのになんで車がたくさんいるわけ?というくらいの人がきていたことに、まず、びっくりした。やっぱり、テレビの力は大きいと思う。

さて、瀬音の湯がある武蔵五日市には、実は生まれてこの方行ったことさえもなかった。だいたい、立川から支線として延びる奥多摩方面の電車に乗ることさえなかったし、さらに、拝島からまた支線が伸びていて、その終着駅が武蔵五日市だが、支線の支線だから、もうど田舎電車もいいところだ。

拝島からの乗り換えて行った時に、生まれて初めて日本で手動ドアの電車に乗った。地方都市の電車ならそういう電車が走っていてもおかしくないが、東京近郊でこういう電車に出くわすとはビックリだ。さらに、扉は自動で閉まるものと思っていたのだが、始発駅の場合、開けたら自分で閉めるということをしないといけないことに、二重でびっくりした。ドアを閉めないでそのまま椅子に座ったら、地元のデブなガキに変な顔をされて、イヤイヤ扉を閉めていたが、こっちはそんなしきたりを知らないので教えて欲しかったくらいだ。

事前に駅前から温泉を経由して行くバスの存在は知っていたので、そのバスの時間に合わせて電車を乗り継いで武蔵五日市に到着する。バスは改札口目の前の1番停留所から出るのだが、もうすでに長蛇の列ができていた。もっとびっくりしたのは、改札口を含めて、あらゆる場所に警官がたくさん立っていたことを見つけたことだ。逃亡犯でも探索しているのか、それとも重要人物の護衛なのかそれはわからない。でも、たぶん前者のようで、警官が各々関係書類をもって、その辺を歩いている人の人相チェックをしていた。

バスは小さく小回りができるタイプでかわいい。温泉地までは片道310円である。Suicaも当然使えるので、バスに乗る時には小銭を気にしないでいいところが嬉しい。

さて、瀬音の湯だが、敷地はとても広い。いろいろな湯があるというわけじゃないのだが、併設してカフェもあるし、足湯の場所もあるし、ごろ寝もできるスペースもある。貸切風呂もあるので、カップルで行く場合にはこれをりようするのもいいだろう。

靴をロッカーに預けて、その時の鍵と、チケット制として自動販売機で入湯料を払って出てきたチケットを入り口のおっさんに渡すと、更衣室のロッカーの鍵を貸してくれる。更衣室に入って空いているロッカーを探さなくてもいいのは便利だ。ここでは、マッサージとか垢すりのようなオプションも楽しめるので、それを楽しむのもいいだろう。

中にはいると、大浴場と洗い場がある。30人くらいが同時に体を洗うスペースはあるし、湯船も大きい。それから、屋外にも露天風呂が用意されている。こちらはそんなに大きいわけじゃないのだが、8人くらいまではどうじにはいることができる。屋内も屋外もどちらも湯の温度は41度で調整されているようで、結構長く湯船に使っていることができる。源泉の温度はもっと高いのだろう。

しかし、平日昼間にくると、やっぱり客層はおっさんばっかりえ、若い人はほとんどいない。自分と同じバスに乗って一人でやってきている人がいたが、その人くらいが若い人だった。休日だと子連れが増えるので、すごい賑やかなのだろうとおもう。

お湯は無色透明であるが、お湯が何と無くぬめぬめしているのだ。なめこのとろみの中に浸かっているような感じと言ったらいいだろか。最初、自分の体があまりにも脂っぽくなっていて、そのために水が弾いていたのかと思っていたのだが違った。そういうお湯だったようである。酸性の強いお湯だと、塩酸に皮膚が触れると溶けちゃうように、少し皮膚としてはぬめり気を感じるのである。この温泉は弱酸性温泉だったのである。髪の毛をこのお湯で洗うと、バサバサになるので、余裕があれば事前に整髪料をもっていったほうがいいだろう。

瀬音の湯
URL : http://www.seotonoyu.jp/
住所:あきる野市乙津565
電話:042-595-2614
FAX : 042-595-3121

武蔵五日市駅からのパスの時刻表
URL : http://www.seotonoyu.jp/koutu/time.html

2013/09/09

富士山の世界遺産登録

日本を代表や象徴になるものとしては富士山が挙げられるだろう。その富士山をどうしても世界遺産に登録させたいという動きは数年前からあったのだが、ようやくその努力が報われて世界遺産に正式に登録されることになった。富士山という自然現象で出来上がった山のことだから、てっきり自然世界遺産として登録されているんだろうなとおもっていたら、なんと文化世界遺産として登録されたというニュースを聞いて、一体、富士山のどこが文化的な遺産になるのか?というのが全く判らなかった。

報道の状態を聞いていると、富士山を取り巻く宗教的・芸術的要素が実は非常に残っているようで、それを残すためのものだということだ。ということは、実際には富士山をテーマとして取り扱った作品集が世界遺産になるものであって、富士山本体には世界遺産の価値はないんじゃないのか?と勘ぐってしまった。が、世間の動きは名目はなんでもよくて、富士山が世界遺産にさえ登録されてしまえば、あとは何でも良いのだという動きになっているのが気になる。

ここ数年前から起こっている山登りブームにくわえて、日本最高峰の富士山が世界登録になったのであれば、もちろん、富士山に登山しようとする人たちが増えてくることだと思う。しかし、個人的には富士山は登るものではなく、下から眺めるものだと思っている。自分の足でわざわざ登頂して、富士山に登ったぁーという満足感はあるのだろうけど、富士山の山頂からは富士山を眺めることができず、単なる雲海しか見えない。そんなものは飛行機の上から毎回見ることができるわけで、なにが楽しくてあんなちょっと酸素の薄いところに行って、苦労して寝不足でヘロヘロにになりながら登り、それも平坦ではなく岩だらけのところを登るなんていうところに何が魅力があるのか全くわからん。それよりは遠いところから富士山の雄大で優美な姿を観るほうが、圧倒的に精神的にも思想的にも豊かになると思うのだが、このあたりの考え方は個人の主観の問題だし、生粋のマゾのひとであれば苦労して登山したという満足のほうを採ってもいいんじゃないのだろうか。

さて、理由はなんであれ富士山が世界遺産になったことによって、色々な問題がこれからは出てくることだろうと思うので、下記に書き出してみようと思う。

まずは、中国の土地バブルと資産運用の考え方により、富士山を含めた水源地域の土地を中国人が買い漁っていたというのがここ近年の動きとしてはある。富士山が単なる自然地域であった場合には、土地所有者が好き勝手にしていいのだろうが、世界遺産になったことにより、今後は指定された地域での開発はすべて許可が必要になってくる。つまり好き勝手にはなんにも開発ができないということと、すべての自然に生じる生産物についても搾取をすることはできないという状態になるわけだ。水源を押さえて、それを商売の道具に使おうとしていた中国人にとっては、大きな痛手になったことだろう。なにしろ、世界遺産になったことで、取得した地域での開発ができないということは、金のことしか考えていない中国人にとっては金のなる木を失ったことと同じであるために、持っている資産がパーになったことと等しい。もともと日本政府は、中国人が土地を搾取していたとしても、土地は動かないものであるから、中国に持って買えることができないのでどうでもいいことだと高笑いをしていたようなのだが、それはその通りの結果になったというわけである。

また、先述の通り、世界遺産になったことでアホな登山客がこれからは数倍の規模で登山をするために富士山にやってくることと思う。一部の登山者だけが楽しんでいて、富士山の自然を守るために努力していた人たちにとっては、自分が登って降りてこれることに感謝をするためも含めて、これまで登山道の整備やごみ収集に大変な労力をかけてきたことは有名な話である。登山者たちは暗黙の行動としてこの掃除と整備をするようになるのに、アホ登山者がこの中に入ってくることになると、それまでの富士山に対する整備がいっきに崩れてくるだろう。登山料を強制的に徴収するという話が出ているのだが、これに対して賛否両論があるのはわかる。だが、上記の通り、富士山の整備のためには、変な登山者がやってきて自然をぶっ壊すというのをさえぎることと、整備をするためにはそれなりに資金が必要であるために、入山料としては1人あたり1回あたり1万円以上の徴収をしたほうがいいと思う。ただ、大金を持っている中国人観光客は、おそらく1万円くらいの徴収料を払っても、おそらく登山道の路上でのポイ捨ては当然のように行うことだろう。彼らは「公の場は好き勝手にしていい」という考え方が自然に身に付いているからである。

そして一番の心配は、自然現象である。東日本大震災の影響で富士山近郊のマグマが活発化していることは事実で、富士山がいつ爆発するかわからないという状態になっている。直接の原因かどうかはわからないが、箱根で続く群発地震もそうだし、温泉の源泉が高くなってしまっているというのも怖いところだ。さて、その富士山が本当に爆発してしまった場合には、あの優美な形が崩れるということになるだろうが、そのときには世界遺産という施策がどうなるのかは不明である。

世界遺産になることで、観光客はわんさかやってくることになるだろう。それを当て込んで儲けようとする人たちがかなり居たはずだ。世界遺産登録の動きを活発化していたのは富士山愛好家のひとではなく、富士山から恩恵を被っていた商売人たちである。ただ、このひとたちも世界遺産になったことで誤算が生じた。結局、今回の世界遺産としては、地域として登録されてしまっているため、その地域で商売をしている場合でも、好き勝手に建設物を作ることができないということと、登録時の状態を保持しなければならないという決まりになっているために、商売をしているひとたちの建物も自前でメンテナンスを随時やっていかねばならないのである。風化してはいけないうことが一番面倒くさいことなのであるが、これに商売人たちは、観光客からむしりとった金でメンテナンスをやっていけるのかどうかは不明である。

それでも世界遺産になったからと騒いで良いのだろうか?一気におそらく世界遺産になったからといっても、その熱が冷めるんじゃないのだろうか?熱しやすくて冷えやすい日本人感情もあるが、おそらく「こんなはずじゃなかった世界遺産は・・」と悲鳴を上げる人たちも出てくるんじゃないのだろうか?これから世界遺産として登録されたのだから、まもっていかねばらないのが地元住民の義務でもある。

ロンドンへ行くことを考えてみた

出張以外のロンドン滞在は、前回のポルトガル旅行のときにトランジットとして滞在しただけだし、それも空港近くのホテルに泊まっていただけで市内に行かなかったから、じっくりと滞在して街並みを楽しんでみようかなと思っていた。しかし、それまでイギリスのロンドンにはあんまり興味が無かったのだが、それは単にロンドンのことを知らなかっただけで、事前に聞いていた「イギリス料理はマズい」という情報だけ聞いていたから「行く価値なし」と勝手に決めていただけなのかもしれない。

ロンドン行きを決めたあとにガイドブックを買ってみたところ、ロンドンは実は見所満載のところであり、東京と同じように大きな町であるために、計画的に廻らないと観たいところが観れなくなるということが判ってきた。さすが大都市ロンドンだけある。

そして、何と言っても、ロンドンといえばイギリス皇室であり、そのイギリス皇室のなかでも現皇太子のチャールズよりも断然人気があるウィリアム王子が結婚し、そのあと子供が生まれたというのが世界中にニュースとして流れた。それまでヨーロッパの中でも年々注目度がなくなってきている国としてイギリスがあったが、ロンドンオリンピックとウィリアム王子の結婚でまた一躍世界中で大フィーバー。特にアメリカ一辺倒の日本では、アメリカから入ってくる情報により、アメリカはイギリスに対して旧宗主国だからということもあり、実はイギリス王室に対して親密感を持っているため、そのために徐々にイギリスのことが日本にも入ってきた。だからと言って、今回のロンドン滞在を決めるための手段であったかというわけじゃない。

イギリス全体を通してロンドンだけじゃない地域にいくことも一瞬考えたのであるが、実際に先述の通り、ロンドンだけでも見るところがたくさんありすぎて、他の場所に行っている暇は無いということがわかった。本当ならスコットランドのほうまで行きたかったのだが、ロンドンからスコットランドに行くのも時間がかかるし、スターアライアンス系統では行くことができないことがわかったので、それもあり諦めたというのは正直ある。実際、シンガポール航空だとヴァージンアトランティック航空との提携があるのでマイルは貯まるが、友達はユナイテッド航空なので全く加算対象じゃないからだ。

ロンドンに行ったのであれば、やっぱり行ってみたいところはある。1つはやっぱり大英博物館だろう。世界四大博物館の1つである大英博物館は、イギリスが世界に植民地を作っていたときに、ありとあらゆる現地の貴重なものを略奪の形で持ってきたものが一覧として眺められるなんて言うのは行かないわけにはいかない。イギリス人にとっては普通かもしれないが、略奪された国のひとたちにとっては、自分たちの遺産なのになんでなかなか返してくれないんだろうというジレンマは持っているだろう。特にエジプトの各種宝飾品や発掘品についてはエジプト人は返却したいと思っているだろう。ただ、第三者からの意見としては、エジプトなんかに貴重なものがあった場合には、どんな政治不安が起こるかわからないので、あんなところに保管されていたら盗まれたり無くなったりするのは当然起こるだろうとおもうから、それなら安全なロンドンで保管していたほうが、未来の人たちにも鑑賞することが出来るので良いと思うからだ。

それと、イギリスは文学・映画・音楽などの芸術面では、各種舞台になっているところが多いので、実際にそれらの作品を通してイギリスに対して良いイメージをもっているひとたちがたくさんいるのは当然だろう。そして、その作品の中に出てくる店や場所に実際に行って見たくなるというのは当然の欲望だと思う。個人的にはそんなに思いいれがないのだが、本好きの友達にとっては、イギリスは作品の宝庫みたいなところがあるので、地図で場所は知らないけど、名前は知っているというところがたくさんあるようだったので、その場所に実際に行ってみたいという要望があったから付いて行ったという感じがする。そして、エンターテイメントの世界でもニューヨークと並んで各種ライブやパーティが行われているところもあるのは知っていたが、そこまで人ごみがたくさんのところに行きたいかは、当日現地に行ってみてから考えることにした。たぶん、そんな元気はもう無いと思う。

そして、どうしてもロンドンに行ってみたいとおもった理由の1つは、イギリス料理はマズいというのが本当かどうかということを試してみたかったからである。「イギリス料理」で検索をすると、どこもかしこもサイトの中には「マズい」ということしか書かれていないし、ドラマ「名探偵ポアロ」の中でも、ポアロさんが助手のひとに「食事に行きましょう」といわれたときに「イギリスには料理はありません。あるのは食べものだけです」というのは印象的だ。料理の美味いところであるベルギー出身であることを前提としたポアロの言葉としては納得が行くものだと思うのだが、そのポアロでさえもマズいと言わせてしまう料理とは一体なんなんだ?ということを知りたかったのである。イギリス料理というと、フィッシュ&チップスとローストビーフくらいしか判らないのだが、調べてみるとゲテモノみたいな料理も庶民の料理ということになっているし、野菜がもともと取れない土地柄なので、なんでもかんでも冷凍することになっていて、その冷凍からの解凍をめちゃくちゃな方法で行っているからマズさに追い討ちをかけているということも知ったので、どこまでマズいのかゲテモノ喰いのために行ってみたかったのである。実は美味いのだが、それを隠すためにマズいと宣伝されているかもしれないし。

ロンドン滞在中、おそらくどこに行くにも便利な地下鉄を利用することになるのはわかっていた。東京と同じようにロンドンは地下鉄が縦横無尽に走っているので、この鉄道網を利用するとあらゆる場所にいくのがとても便利だろうというのは判っていた。いちいち乗るたびに1回券を買うのも面倒くさいというのもあるのだが、1回券で買うと、都内の地下鉄は170円であるがそれでも高いとおもっているのに、ロンドンの場合は400円くらいする。そう考えると、1日券や1週間券などがあればそれを買ったほうがいいだろうというのは調べてみると判った。これについての詳細は別途記載したいとおもうが、交通費を通して、実際にロンドンは物価がめちゃくちゃ高い場所だということを、これによって知ることになる。

物価が高いという割りには、実際に博物館の多くは無料で参観できるところが多いというのも知った。あの大英博物館も実は無料で観ることができる。ロンドン留学をしていて生活が苦であるひとも、藝術の宝庫である大英博物館にいけば、無料で堪能することができるので大変助かったというのは、いろいろなサイトや人によって事前に聞いていたので、それは助かる。しかし無料じゃない場所は、入館料がめちゃくちゃ高い。日本での博物館の入館料も高いとおもうのだが、それよりも高いとおもう。1500円以上するところはめちゃくちゃたくさんあり、中には1回あたり4000円くらいもするところもあったりする。これについても記載はあとで行いたいと思うのだが、London Passというパスを持っていると、そのパスで見られる場所は全部無料になるというのがあるため、これを有益に使うと言うのもいいだろう。1週間使えるパスを持っていれば、すぐに値段の元は取れるのである。

ガイドブックを持ちあるくというのも良いのだが、ロンドンのような大都市で観光地のようなところは、iPhone アプリについても結構たくさん存在する。中途半端な都市であれば消化不良になるようなアプリしかなかったりするのだが、無料でも利用できる優良なアプリが存在するので、それをタブレットやiPhoneに事前に入れてしまい、GPSと連携してガイドブックの代わりに使うものいいだろう。情報としての詳細もかなり豊富なものもあったりするから便利なはずだ。

なお、今回のロンドン行きについては、いつものとおりホテルと飛行機は事前に購入することにした。ツアーやパックでの参加ではなく、直接航空会社とホテルのサイトから予約を入れてみたのである。実際にパックとあまり値段が変わらないというのも決断した理由でもある。今回のフライトスケジュールは以下の通り。

■往路
2013/Sep/14(Sat) SQ637 NRT 11:10 - SIN 17:20
                 SQ322 SIN 23:30 - LHR 05:55(+1)

■復路
2013/Sep/21(Sat) SQ321 LHR 22:05 - SIN 17:55(+1)
2013/Sep/22(Sun) SQ636 SIN 21:30 - HND 05:30(+1)

今回は行きは成田からで帰りは羽田帰りにしてみた。ちょうど帰国日の月曜日が祝日だからということを利用して、ロンドン滞在時間をできるだけ長くしたいということと、やっぱり成田から家に帰るより羽田から帰ったほうが断然近いからという理由から、上述のスケジュールにしてみた。特に帰国便については、帰国当日は夕方までロンドン市内で遊べるというのは本当に有意義に使えると思うのだ。しかし、行きも帰りも早朝に到着するようになっているので、ロンドン到着時も羽田到着時もどちらもその日はグロッキーになっているのは否めない。

またホテルに付いては、どこにしようか本当に迷った。今回はケンジントン宮殿に比較的近いアシュバーンホテル(Ashburn Hotel)というところにした。ホテルの詳細は別途記載するとして、ロンドン市内を移動するには比較的便利な場所なんだということがあとからわかる。なにしろ地下鉄の駅から近いし、その路線と言うのが一番便利な路線沿いだからということが原因だったからだ。良い場所をとったとおもうのだが、やっぱりホテルの値段はちょっと高いと思う。

ロンドン全体の印象としては、一度はやっぱりロンドンに行くべきであり、良し悪しは実際に行った人たちだけが言えるものだということだ。そして食わず嫌いはよくないということだ。魅力を発見するの実際に当地にいって感じる人の感じ方次第なのだ。東京に住んでいると東京があたりまえのように思えてくるのだが、地方に住んでいる人にとっては東京は魅力的なものに映っているのと同じように、ロンドンに対しても感じ方は異なるのは当然だろう。

2020年夏季オリンピック開催地は東京に決定!

2020年のオリンピックは東京に決定!

このニュースは2013年9月7日の早朝に決定し、日本全国が一同に朝から歓声に沸いた日になった。2020年のオリンピック開催候補地としては、東京の他にマドリッドとイスタンブールが名乗り上げており、下馬評では東京ではあったが、寸前になって福島第一原発(通称「ふくいち」)の汚染水問題が発覚したために、一気に世界の目が原発は大丈夫かに向かって、9月6日まではどうも形勢が悪い状態になっていた。

ライバルの2都市に対する環境も実は東京と変わらず悪い方向だった。というのも、イスタンブールは、五輪史上、初のイスラム圏での開催をアピールとして行っており、最近の五輪の開催地は、世界各地で分散しようという動きがあったので、その動きに五輪委員会の考えは合致していた。しかし、イスタンブールは、ここ最近の内乱の長引く混乱が収束する気配はないし、この混乱の原因が政府と住民との政治と宗教に関する問題であったために、今は収まったとしてもやっぱりイスラム世界ではいつまた宗教問題で紛争が出てくるか判らず、五輪の開催も危ぶまれるという危険性が孕んでいることが明確化されたことと、隣国シリアの情勢が悪く、その飛び火がトルコにも及ぶんじゃないのだろうかというダブルパンチが起こった。もう1都市のマドリッドのほうは、スペインの沈みっぱなしの経済状況が全く上昇する気配もないし、同じようなヨーロッパの経済状況の悪い国であるポルトガルとギリシャと同様、若者の失業率の高さが改善しないというのは苦しい。この状態でスペインで開催するとした場合、本当にスペインには開催できるほどの資金はあるのか?というのかという疑問がある。あた1992年にバルセロナで開催したばかりで、またスペインで行うということになると、同じような場所で開催することになるので、分散開催の五輪委員会の考え方にはあまりそぐわないことになる。結局、両都市の欠点が露呈したことにより、棚ボタで東京がゲットしたのではないかという感じがしてならない。

五輪開催決定会議が行われたブエノスアイレスでは、各都市による最終プレゼンを五輪委員会の議員に対して行うことになるのだが、9月6日の日本時間の夜に、その際に東京が一番最初に行うことになった。東京の最終プレゼンは、最強布陣で臨んだ。最初に、日本の皇族を代表として高円宮久子妃殿下による東日本大震災復興に関わるせかいじゅうからの感謝の意を、皇室ならではの気品と優雅さで、まずは場の雰囲気をピシっと締めたところが本当に皇族が日本にいて素晴らしいと感じた一面だった。現場にいるわけじゃなく、テレビ中継されたのだったが、その現場の雰囲気というのがテレビ画面を通じて、日本で見ていたひとたちにもかなり伝わっていたのではないだろうか?やはり、国際的なイベントを行う際のアピールには、王室・皇族のような国家を象徴とするような人たちによる言葉が世界に向けて行われるというのは一番伝わる。なにしろ、その国家の代表者のようなかたが喋るわけで、なにを語るのか、そしてその国家がどのような状態になっているのかというのは王室・皇族の言葉を聞けばいつでもわかるというのは、もう何千年も行われてきたことだ。欧州の多くの国は王室を廃棄したために、このようなアピールが出来る国が少なくなったのは悲しいことではあるが、それでもまだまだ存在しているところはある。

今回、高円宮久子妃殿下は、プレゼンを行う際に、まずは最初にフランス語でお話をされた。フランス語は世界共通語、それも王室世界において、特に欧州では公式言語として昔から使われている言葉である。英語でもなければドイツ語でもなく、フランス語でなければならなかったのである。この流暢なフランス語によるプレゼンが始まったことにより、場の雰囲気が一気に市民や選手によるプレゼンではなく、国家を代表とする人によるプレゼンに一瞬にして魅せることになった。フランス語の後に英語でのプレゼンになったのだが、皇室の教養と知性というのはこの両方の言語によって十分に含まれていたことと聞いている人たちには感じられたことだろう。
その後に、パラリンピック幅跳び選手である佐藤選手が登場し、事故により身体が負傷することになった自分を、スポーツが自分に生きる力を与えてくれたことと、自分が大震災に遭って、自宅が被災したが、世界中の人たちの助けによって自分は救われたということに対して感謝のアピールを行った。この時点でおそらく、日本に多大なる資金と援助を行ってくれた台湾の人たちは、自分たちが日本に対して行ったことに対して、何度も感謝されたということで嬉しいと台湾人の友達が話をしてくれた。滝川クリステルは、フランス語による説明で、日本には古来から「おもてなし」によるお客様を迎える心が備えられており、それを日本国全体で迎える準備はいつでも出来ているという主旨を述べた。この「おもてなし」というフレーズは、かなりインパクトのあるフレーズで、ジェスチャーをつけた言い回しだったため、おそらく後日、流行語対象にでもなるんじゃないのだろうか?と思った。猪瀬都知事は、ご本人が作家であることから、文章内容は抜群なセンスを持っていらっしゃることだったろう。当日のプレゼンについても、当然ご自身で作ったコピーを使っていたことだろうと思われる。しかし、残念ながら、持って生まれた顔の悪さはあのようなアピールの場では、かなり原点対象になる。恋愛のときには顔で選ぶなとはよく言われたものだが、とはいっても、やっぱり第一印象は顔から入るのは当然であり、顔がいかつい猪瀬都知事にとっては、顔もアピールポイントとして利用しなければいけないのは苦痛だったことだろう。オブザーバは、どのような表情でプレゼンを行わなければならないのかということを非常に苦労されたんじゃないのだろうか?そのおかげで、今回のプレゼンでの都知事の表情が、この世のものとは思えないくらい気持ち悪い表情になっていたことは否めない。おまけに、バリバリの日本人によるカタカナ英語だったので、あんな言葉を話す人が開催地の顔になる人なのかとおもうと、ちょっとがっかり来た。
さて、問題はそのあとに行われた首相によるプレゼンである。妃殿下は国家を代表とする内容としてお話されたのだが、首相が話をするとなると、経済および政治に影響が出てくる内容となるのはいたしかたない。最終開催地会議が行われる前に発覚した、ふくいちの汚染水問題について、世界中の人たちが一番関心と懸念になっている点である。そのような世界が注目をしている状況において、首相はこの時ふくいちの状態について、政府による「under control」だと言い切った。本気で首相はふくいちの汚染水の状態を管理できていると思っているのか、それとも、実際には管理できていないのだが、ここで管理しているという言い方をしないと、世界中のひとがやっぱりふくいちはダメなので日本で開催するのはダメだと短絡的に考えるから、ウソでも大丈夫と言っといたほうが良いという結論に達したのかは判らない。でも、どう考えても、いまのふくいちの状態は決して「管理下」「制御可能」状態になっているとは思えない。ニュースで報道されないだけで、実際にはあちこちでダダ漏れになっているのではないかという疑惑が払拭できないのだ。しかし、首相は「under control」と宣言した。政治の長が「大丈夫」と言ったからには、当然大丈夫なのだろうというのは評議会の人たちも感心したんだろうは思う。ここでウソがばれたときに首相がどうするかはなんとも言えないところだ。たぶん、「大丈夫」と言い切ったのはそのうちウソであるということがバレる。2020年までの準備に間に、ふくいちの状況が悪くなったときにはどうやって誤魔化すのだろうか?

さて、2020年に東京でオリンピックをするということが決定してしまったいま、できるだけ新しいものを作らずオリンピックを開催したいという趣向ではあったらしいのに、いつのまにかあちこちに競技場を作るというようなことも言い出してきた。となると、建設のための資材と人材がどんどん東京に集まってくることになる。そうなると、東京に資材と人材が集まってしまうと、これまで必死になってふくいちの事故のせいで復興が進まない状態になっている震災復興においても、マテリアルが無いのだから、気合があっても復興がこれからはおもった以上に進まないことだと思う。金にならない復興より、金になる五輪開催のほうがよっぽど金があるからだ。これで福島復興は当分の間蔑ろになることが決定した。福島に住んでいる人たちにとっては、とても残念だ。

東京オリンピックが開催されたことにより、建設系の需要が絶対出てくることはわかっているので、開催場所が決まった最初の株式市場の様子は、大方の予想通り、建設および建材と不動産関連株は絶対上がることが予想されたし、実際に9月9日の市場を見たところ、予想通りストップ高に近い価格をどこの会社も位置づけられることになり、ちょっとしたバブルがまた東京にやってきたかなとと思う。
安倍首相は、首相就任以来、すべてが巧く行っている状態だ。でも、これは安倍首相がなにか起死回生的な施策をどんどん出して、国民と国家を良い方向へ引っ張っていくという主張しているというわけじゃない。単なる金融企業たちのマネーゲームに日本円がフリマされて、そのために勝手に市場が盛り上がっていっただけ。たまたまへっぽこの施策を出したとしても、何をしても許される状態になっているのが、今回のオリンピック誘致大成功は、さらに安倍首相に対しても勲章を与えることになる。そして、オリンピックが東京に来ることは、オリンピック景気が日本にまたやってくるということになる。

日本にまた景気がやってくる・・・というのは実はウソだと思う。日本全国にオリンピックの会場ができるかというと、それは無い。あくまでも東京都その周辺地域だけである。ということは、日本全国が景気がよくなるかというとそんなことはなく、東京とその周辺の建設業のひとたちおよびそれに資金を出している金融会社は景気が良くなるだろう。日本全国の建設業が潤えば、それは日本全体の景気が良くなるということになるため、そうじゃないため景気は一時的なものだと断定できる。そして、怖いのは、北京オリンピックのときが顕著にあわられていたので記憶に新しい人は多いと思うが、オリンピックが開催される前年までは景気が良くなると思うが、そのあと、開催年およびその次の都市は、大不景気になることは予想される。実際に、前回の東京オリンピックの際にも、翌年の1965年は大不景気になったというのは、父親から聞かされた話だ。そして、他のオリンピック開催地の様子をみても同じどおり、開催までは作れ・やれの号令の下で建設ラッシュになるが、そのあとは維持メンテナンスが大変になるため、結構放置されることが多くなり、建設する「モノ」がなくなるから土建屋の仕事がまた無くなるということになる。そして、北京オリンピックのメイン会場は、北京郊外に作ったために、そのあとは野ざらしで何も使われない状態になったため、メンテナンスさえもされることが無くなった。ただ、東京の場合は、なんらかのイベントを常に行っている地域であるために、デカいハコを作ったあとでも、ある程度のメンテナンスはされることだろう。ただ、選手村は建設されるが、それを今後はどのように利用されるかは、地震大国日本にはあたまの痛い問題になるだろう。なにしろ、その後はおそらく一般住居として売られることになるのだろうが、つくりが適当に作ってしまうと、液状化現象になってお台場や浦安のようなことになりかねないからだ。

今回の東京オリンピックの計画を見ていると、日本全国に点在して開催されることはなく、東京とその周辺で行われることになったのは素晴らしい。なにしろ、地方で開催されるようになると、その移動が大変だからだ。選手たちが移動するのに大変だと、良い記録も出ないことになるからである。ただし、サッカーの場合は、人気と日程と試合数の関係から、東京とその周辺のスタジアムで開催されるようだ。

そういえば、前回のオリンピックのためにつくられた首都高速は、もう50年も経過している。そろそろ立て直しが必要だったことから、いいきっかけになってまた新しい首都高速網が出来ることだろう。それと、前回にくらべて圧倒的に東京都区内に入ってくる自動車の量が多くなったことにより、シンガポールやロンドンで行われている、中心部への車両規制および中心部に入るためには特別税金をはらわないといけないという施策が絶対に必要になる。そのためには、監視カメラの徹底的な数の設置と車の番号からセンタへ車両の照合を行い、税金を払っているかの確認が必要になってくる。払っていない場合には強制的にあとから税金を徴収するという制度が必要だ。自己申告制という甘い考えではいけない。

リニアモーターカーもおそらく富士山の世界遺産になったこともあるために、予定よりも早く短距離ながらの開業が進められるだろう。さすがに大阪までの全線開通は地権と土地調査のためにまず無理だからだ。本来なら品川を始発とするリニアが出来てもいいと思うのだが、東京都内はすべて地下になるわけで、その地下計画を実行するために7年間というのはさすがに時間が短すぎる。そうなると、現在のリニア実験場を延長して、橋本から山梨までの区間だけだが、半実験・半営業という意味で開業はあるかもしれない。

東京オリンピックの次の開催地について、ちょっと興味があったので調べてみたところ、2024年開催地の候補として、実は現在台北が名乗り上げているらしいことを知った。しかし、2020年に東京が開催地になってしまうと、同じアジア地域で連続して開催されることはないので、まず台北での開催は無いだろうと思われる。同じような現象で、今回の開票の際、本命だったマドリッドへの開催の票が実際には激減したというのは、2024年にパリが開催地として立候補を名乗り出ているため、2回連続でヨーロッパで開催することを嫌うためのロビー活動が実はあったのではないだろうかというのも想像できる。従って、ヨーロッパ出身のオリンピック評議会議員のひとたちがこぞって東京へ票を入れたということも考えられなくも無い。

しかし、なんで日本人はこうも集団で集まってなにかとワーワーと騒ぐのが好きな民族なんだろうか?基本的に、毎日何らかの「祭り」を期待しているという気分はあるのではないだろうか?そして、今回の開催地の決定は、一般的なスポーツ競技と違って応援するという行為自体が意味がわかんない行為だとは思われるのだが、開票の動向を見守るだけしかないのに、いろいろな場所で深夜であるにも関わらず人が集まって開催地がどこになるのかワクワクしながらテレビで中継を観ていたというのを見た時に、なんだか笑えるなーと思った。きっと、開催地がどこになるのは関係なく、ワーワーと騒ぎたいだけなのだろう。そして、開催地が東京になったら、サッカーの試合で勝ったときみたいにみんなでお祭りになって騒ぎたいということが会ったんだろうと思われる。なんとなく、一般リーマンが仕事や生活の鬱憤を晴らすために、何らかの理由を作って飲みに行っているという理屈となんとなく似ているような気がする。名目を作って飲んでいれば「だから飲んでいる」という理由がつくわけだ。今回のテレビ中継を見守るひとたちの心情も是と同じだと思う。