出張以外のロンドン滞在は、前回のポルトガル旅行のときにトランジットとして滞在しただけだし、それも空港近くのホテルに泊まっていただけで市内に行かなかったから、じっくりと滞在して街並みを楽しんでみようかなと思っていた。しかし、それまでイギリスのロンドンにはあんまり興味が無かったのだが、それは単にロンドンのことを知らなかっただけで、事前に聞いていた「イギリス料理はマズい」という情報だけ聞いていたから「行く価値なし」と勝手に決めていただけなのかもしれない。
ロンドン行きを決めたあとにガイドブックを買ってみたところ、ロンドンは実は見所満載のところであり、東京と同じように大きな町であるために、計画的に廻らないと観たいところが観れなくなるということが判ってきた。さすが大都市ロンドンだけある。
そして、何と言っても、ロンドンといえばイギリス皇室であり、そのイギリス皇室のなかでも現皇太子のチャールズよりも断然人気があるウィリアム王子が結婚し、そのあと子供が生まれたというのが世界中にニュースとして流れた。それまでヨーロッパの中でも年々注目度がなくなってきている国としてイギリスがあったが、ロンドンオリンピックとウィリアム王子の結婚でまた一躍世界中で大フィーバー。特にアメリカ一辺倒の日本では、アメリカから入ってくる情報により、アメリカはイギリスに対して旧宗主国だからということもあり、実はイギリス王室に対して親密感を持っているため、そのために徐々にイギリスのことが日本にも入ってきた。だからと言って、今回のロンドン滞在を決めるための手段であったかというわけじゃない。
イギリス全体を通してロンドンだけじゃない地域にいくことも一瞬考えたのであるが、実際に先述の通り、ロンドンだけでも見るところがたくさんありすぎて、他の場所に行っている暇は無いということがわかった。本当ならスコットランドのほうまで行きたかったのだが、ロンドンからスコットランドに行くのも時間がかかるし、スターアライアンス系統では行くことができないことがわかったので、それもあり諦めたというのは正直ある。実際、シンガポール航空だとヴァージンアトランティック航空との提携があるのでマイルは貯まるが、友達はユナイテッド航空なので全く加算対象じゃないからだ。
ロンドンに行ったのであれば、やっぱり行ってみたいところはある。1つはやっぱり大英博物館だろう。世界四大博物館の1つである大英博物館は、イギリスが世界に植民地を作っていたときに、ありとあらゆる現地の貴重なものを略奪の形で持ってきたものが一覧として眺められるなんて言うのは行かないわけにはいかない。イギリス人にとっては普通かもしれないが、略奪された国のひとたちにとっては、自分たちの遺産なのになんでなかなか返してくれないんだろうというジレンマは持っているだろう。特にエジプトの各種宝飾品や発掘品についてはエジプト人は返却したいと思っているだろう。ただ、第三者からの意見としては、エジプトなんかに貴重なものがあった場合には、どんな政治不安が起こるかわからないので、あんなところに保管されていたら盗まれたり無くなったりするのは当然起こるだろうとおもうから、それなら安全なロンドンで保管していたほうが、未来の人たちにも鑑賞することが出来るので良いと思うからだ。
それと、イギリスは文学・映画・音楽などの芸術面では、各種舞台になっているところが多いので、実際にそれらの作品を通してイギリスに対して良いイメージをもっているひとたちがたくさんいるのは当然だろう。そして、その作品の中に出てくる店や場所に実際に行って見たくなるというのは当然の欲望だと思う。個人的にはそんなに思いいれがないのだが、本好きの友達にとっては、イギリスは作品の宝庫みたいなところがあるので、地図で場所は知らないけど、名前は知っているというところがたくさんあるようだったので、その場所に実際に行ってみたいという要望があったから付いて行ったという感じがする。そして、エンターテイメントの世界でもニューヨークと並んで各種ライブやパーティが行われているところもあるのは知っていたが、そこまで人ごみがたくさんのところに行きたいかは、当日現地に行ってみてから考えることにした。たぶん、そんな元気はもう無いと思う。
そして、どうしてもロンドンに行ってみたいとおもった理由の1つは、イギリス料理はマズいというのが本当かどうかということを試してみたかったからである。「イギリス料理」で検索をすると、どこもかしこもサイトの中には「マズい」ということしか書かれていないし、ドラマ「名探偵ポアロ」の中でも、ポアロさんが助手のひとに「食事に行きましょう」といわれたときに「イギリスには料理はありません。あるのは食べものだけです」というのは印象的だ。料理の美味いところであるベルギー出身であることを前提としたポアロの言葉としては納得が行くものだと思うのだが、そのポアロでさえもマズいと言わせてしまう料理とは一体なんなんだ?ということを知りたかったのである。イギリス料理というと、フィッシュ&チップスとローストビーフくらいしか判らないのだが、調べてみるとゲテモノみたいな料理も庶民の料理ということになっているし、野菜がもともと取れない土地柄なので、なんでもかんでも冷凍することになっていて、その冷凍からの解凍をめちゃくちゃな方法で行っているからマズさに追い討ちをかけているということも知ったので、どこまでマズいのかゲテモノ喰いのために行ってみたかったのである。実は美味いのだが、それを隠すためにマズいと宣伝されているかもしれないし。
ロンドン滞在中、おそらくどこに行くにも便利な地下鉄を利用することになるのはわかっていた。東京と同じようにロンドンは地下鉄が縦横無尽に走っているので、この鉄道網を利用するとあらゆる場所にいくのがとても便利だろうというのは判っていた。いちいち乗るたびに1回券を買うのも面倒くさいというのもあるのだが、1回券で買うと、都内の地下鉄は170円であるがそれでも高いとおもっているのに、ロンドンの場合は400円くらいする。そう考えると、1日券や1週間券などがあればそれを買ったほうがいいだろうというのは調べてみると判った。これについての詳細は別途記載したいとおもうが、交通費を通して、実際にロンドンは物価がめちゃくちゃ高い場所だということを、これによって知ることになる。
物価が高いという割りには、実際に博物館の多くは無料で参観できるところが多いというのも知った。あの大英博物館も実は無料で観ることができる。ロンドン留学をしていて生活が苦であるひとも、藝術の宝庫である大英博物館にいけば、無料で堪能することができるので大変助かったというのは、いろいろなサイトや人によって事前に聞いていたので、それは助かる。しかし無料じゃない場所は、入館料がめちゃくちゃ高い。日本での博物館の入館料も高いとおもうのだが、それよりも高いとおもう。1500円以上するところはめちゃくちゃたくさんあり、中には1回あたり4000円くらいもするところもあったりする。これについても記載はあとで行いたいと思うのだが、London Passというパスを持っていると、そのパスで見られる場所は全部無料になるというのがあるため、これを有益に使うと言うのもいいだろう。1週間使えるパスを持っていれば、すぐに値段の元は取れるのである。
ガイドブックを持ちあるくというのも良いのだが、ロンドンのような大都市で観光地のようなところは、iPhone アプリについても結構たくさん存在する。中途半端な都市であれば消化不良になるようなアプリしかなかったりするのだが、無料でも利用できる優良なアプリが存在するので、それをタブレットやiPhoneに事前に入れてしまい、GPSと連携してガイドブックの代わりに使うものいいだろう。情報としての詳細もかなり豊富なものもあったりするから便利なはずだ。
なお、今回のロンドン行きについては、いつものとおりホテルと飛行機は事前に購入することにした。ツアーやパックでの参加ではなく、直接航空会社とホテルのサイトから予約を入れてみたのである。実際にパックとあまり値段が変わらないというのも決断した理由でもある。今回のフライトスケジュールは以下の通り。
■往路
2013/Sep/14(Sat) SQ637 NRT 11:10 - SIN 17:20
SQ322 SIN 23:30 - LHR 05:55(+1)
■復路
2013/Sep/21(Sat) SQ321 LHR 22:05 - SIN 17:55(+1)
2013/Sep/22(Sun) SQ636 SIN 21:30 - HND 05:30(+1)
今回は行きは成田からで帰りは羽田帰りにしてみた。ちょうど帰国日の月曜日が祝日だからということを利用して、ロンドン滞在時間をできるだけ長くしたいということと、やっぱり成田から家に帰るより羽田から帰ったほうが断然近いからという理由から、上述のスケジュールにしてみた。特に帰国便については、帰国当日は夕方までロンドン市内で遊べるというのは本当に有意義に使えると思うのだ。しかし、行きも帰りも早朝に到着するようになっているので、ロンドン到着時も羽田到着時もどちらもその日はグロッキーになっているのは否めない。
またホテルに付いては、どこにしようか本当に迷った。今回はケンジントン宮殿に比較的近いアシュバーンホテル(Ashburn Hotel)というところにした。ホテルの詳細は別途記載するとして、ロンドン市内を移動するには比較的便利な場所なんだということがあとからわかる。なにしろ地下鉄の駅から近いし、その路線と言うのが一番便利な路線沿いだからということが原因だったからだ。良い場所をとったとおもうのだが、やっぱりホテルの値段はちょっと高いと思う。
ロンドン全体の印象としては、一度はやっぱりロンドンに行くべきであり、良し悪しは実際に行った人たちだけが言えるものだということだ。そして食わず嫌いはよくないということだ。魅力を発見するの実際に当地にいって感じる人の感じ方次第なのだ。東京に住んでいると東京があたりまえのように思えてくるのだが、地方に住んでいる人にとっては東京は魅力的なものに映っているのと同じように、ロンドンに対しても感じ方は異なるのは当然だろう。
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