2014/02/08

13年ぶりの豪雪の東京

週末は東京地方でも大雪になりますというのは天気予報が散々言っていたニュースだったが、東京に雪が降るというのはたまにはあっても、そう多くは積もらないだろうと鷹を括っていた。ところが、朝起きたら本当に一面雪景色になっていた。天気予報は当たったなぁーとおもっていたのだが、朝になっても全然雪の降る勢いというのが止まらない。たまたま週末で出勤しなくてもいいようなときだったから良いようなものの、この降雪だと、電車もまともに動かないだろうなと思っていたところ、テレビのテロップで、あちこちの電車が運休というような内容が流れていた。いやぁ~、今日は出勤の日じゃなくて良かった、良かった、とおもっていたのは良いのだが、本当に出勤日だった場合には、電車は動かないので特別休暇になってしまったことだろうと思う。
だいたい今の家に引越ししてきて本格的な雪は初めての経験にあったのだが、マンションの北東に当たる廊下の部分は雨が降ってもそんなに吹き込むことがない場所なのだが、この降雪では、なんとこの廊下がめちゃくちゃ雪が積もっている状態になっていた。マンションでこんなに積もっているということは、一体道路にはどんだけ積もっているのだろうと思ったくらいである。ただし、雪国のように玄関のドアが開かなくなるというくらい降っていたというわけじゃないことは確かである。

たまたま大雪になったのは、それほど通勤・通学には影響がなかった土曜日だったと思うが、これが平日だったら大混乱になったのは間違いない。もちろん電車が早朝の頃は運休になっていたところも結構あったのだが、昼頃からは電車が走る本数が増えていることもあり、線路内に雪が積もっても走行には影響が無いようなくらいの積雪だったから、遅延はあっても運行していたようだ。ただ、羽田発着の飛行機は滑走路の除雪ができないために、終日運休していたので、週末にどこかに行きたかった人は影響ありまくりだったことだろう。

雪国の人からみたら、この程度の雪くらいで大混乱するなんて、東京は大げさだなーとか、東京の人は雪に弱いなーとおもって笑うかもしれないが、雪に慣れてない場所である東京では、歩くのもなれていない人が多いので、大混乱するのは当然だろうと思う。特に今回のような積雪はさすがに雪国のひとにとってもそこそこ大混乱になるくらいの量だったし、まず普通の靴で道路を歩くのは無理。長靴かブーツが無いと30cmくらい積もった道を歩くのは無理だ。歩く人が多くなって、雪が踏み固められてきた場合なら、底に滑り止めがない靴以外だったら、スニーカー程度なら大丈夫だろうとは思う。

特に今年の場合、なんと2週連続週末に東京でどか雪になったことで、週末に遊びに行きたいと思った人達にとって、なんで週末にどか雪なんだよーと嘆く人は多かったに違いない。それに、どか雪になるんだったら平日になってくれと思っていた、自分を含めた社会人失格なひとたちにとっても、2週連続の大雪はさすがにウンザリした。

しかし、そんなウンザリする大雪に対して、やはり東京のキチガイたちは、なかなか洒落たことを色々してくれている。普通の雪だるまじゃつまらないからといって、いろいろなところにおもしろ雪だるまが出現した。これがまたどれも秀逸ばかりだとおもう。
 
 
それに一番笑ったのは、あまりにも大雪だったこともあり、まるでスキー場のゲレンデに居るようなくらいの降りだったこともあり、渋谷のスクランブル交差点あたりにスノボやスキー板を持って、スキーウェアを着て出現する、大雪パフォーマンス集団も出ていたことも笑えた。もちろんそこでスキーやスノボをやるのは違法行為になるのでダメ。
そういう面白雪だるまができるくらいの大雪だったのだが、実際の街の様子をいくつか残しておく。屋外型のエスカレータのは、大雪で埋もれてしまっているため、まるでスキーのジャンプ台のようになっていたのは面白い。それと、翌朝から徐々に雪が融けて来たのはいいのだが、雪が融けると当然それは水になる。用水路が発達しているところであれば、雪解け水はそちらに流れることになるのだが、普通の道路に用水路が併設していないところであれば、雪解け水がまだ溶けていない雪の間に溜まって、自然の池が出来てしまうということになる。一番それが顕著だったのは高速道路だったことだろう。高速道路に溜まった雪は一気に融けて、そのままどっかに流れればいいのだが、流れるところが無い。そうなると、道路上が常に池のような状態になるため、そこを走る車は、常にスプラッシュマウンテン状態である。こりゃぁ運転が大変だったことだろう。

ソチ冬季オリンピック開催

ソチオリンピックがとうとう開催した。2月7日から始まったソチオリンピックは、旧ソ連時代を含めると、1980年のモスクワオリンピック依頼のロシア地域での開催となることとなった。しかし、ソチがある場所は、冬季オリンピックが行われるから、それなりに寒いところなんだろうと想像する人は多いのだろうが、もともとソチは、ロシアの中でも避寒地になる別荘地域であるため、実はロシアの中でも暖かいところ。だから、最初にソチオリンピックのことを聞いたときには、なんであんなところでやるわけ?とビックリした。ソチでオリンピックをすることは、ロシアにとっては政治的な意味がとても込められている。なにしろ、ロシアは南部地域が特に紛争地域になっているところもであり、ロシアから南のカフカス地方はロシアに対してガンとも言うべき地域で、常にロシア中央と敵対しているところだ。現に開催直前まで、ロシア国内で頻繁に発生していたテロ事件の標的は、ソチ開催阻止であったことは有名で、テロ対応で混乱しているロシア政府の対応のまずさを世界に露呈して、ロシアはダメな国というのを世界に示したかったのだろう。プーチン率いるロシア政府は、そんな脅しには屈しない姿勢を貫き、選手団が集まり始める時期からは、ハブ空港であるモスクワを初めとする、ソチ全体が厳戒態勢を敷いて、選手と役員および観客が安心して競技に集中できるようにした。

しかし、ソチオリンピックの開催には、寸前までテロのほかに問題があった。1つは会場建設の遅れ。2月7日から開催するっていうのに、ちょっと前まで建設をしていたくらい遅れていたわけである。だいたい、もともと開催のための予算を150億円と見込んでいたのに、最終的には500億円に上ったなんていう、この概算見積もりの甘さが本当にロシアはダメなところだと思う。しかし、オリンピックは、競技者のための大会イベントではなく、ロサンゼルス大会から政治的国家抑揚に使われるようになってきたころから、国家がオリンピックにかなり加担してきたことによって、国家のためにオリンピックを成功しようという雰囲気が開催国の中で高まるようになった。プーチン大統領ももちろんこの大きな波に乗るかのように、オリンピック成功がロシアの最大であり最重要事項であると見ていた。だから、大会設備の建設遅れなんていうのは、もう死刑に関わるくらい重要なこと。金がないなら金をつぎ込み、労働者が足らないなら労働者をつぎこむ。なんとかして開催まで持ち込んだのは、ギリギリでやっている感が満載だった。

さて、ソチオリンピックが開催されたのはいいのだが、今回のオリンピックでは不思議なことがいくつかあった。それは、開会式前から競技が開催されていること。これって、どういうこと?シドニーオリンピックから始まった先行競技開催方式は、シドニーのときには全く気にしていなかったのだが、ソチオリンピックは人気や注目されている選手が多かったので、その出場が注目されはじめたから、余計に先行競技開催方式は気になったのかもしれない。

世の中はPCの世界よりタブレットでネットに繋がることが一般的になってきた。AndroidだろうがiOSだろうが、そのプラットフォームは異なっているとしても、これまでネットにオリンピック競技と関係する場合には、競技結果がネットに表示されるだけということが多かったのだが、NHKが今回取り組んだのは、NHKのすべてのオリンピック競技中継と、中継されていない競技をネットで放映するということをやったことは、かなり一般視聴者がネットとオリンピックをつなげることに、昔からよく言われている放送とネットの融合を分かりやすい形で示したものになったのではないだろうか?このアプリを利用したネットでの競技中継は、日本ではあまり人気の無いアイスホッケーの試合で大きく活躍したと思う。アメリカとヨーロッパでは、氷上の格闘技と言われるくらい、観ているだけで興奮するような競技はどうやら日本では全くと言って良いほど応援する人が居ないのは悲しいことだ。日本選手がアイスホッケーに出場していないことがその人気が薄いことなんだろうと思うが、そうなると視聴率が悪くなるために、結果としてネットにその放映を依存したのがNHKの狙いなんだろうと思う。ネットで見る人が増えたことによって、アイスホッケー競技をし始める人、興味を持ってくれる人がもっと増えてくれるのは良いことだと思う。

日本選手団として注目は、やっぱりなんといってもアイススケートなんだろうと思う。いまのアイススケートは、特に日本代表になるのが一番大変なのではないかといわれるくらい、すばらしい選手たちで一杯だ。その中で勝ち残ってきたひとたちがオリンピックの本番に出てくるんだから、選手だけじゃなく、応援している人たちも注目してしまうのは当然である。それから、スケートとスキーだけだと思われている冬のスポーツに、目線を少しアクロバット的な要素を増やしたのがハーフパイプとモーグルだろう。普通の人だとそんなことが出来ないと思われているものをイトモ簡単に競技として行う選手団に、わーきゃーという感動が出てくるだろう。

橋本聖子団長のもと、今回は280人以上の選手団が参加しているということだ。新競技も増えたことで選手団の厚みが増したことなのだろうと思う。どういう結果になるのかはオリンピック期間中は注目し続けられるだろう。