2013/01/14

東京に久しぶりの大雪

湯西川温泉から帰ってくる日、湯西川温泉あたりはかなり降っていた。前日の天気予報で日本全国が寒くなるとは聞いていたが、その大寒波が関東地方までやってきて、おまけに雪まで降らすということは思わなかった。北陸・東北地方は1晩で40cmも積もったということなのだが、その余波が谷川岳連峰を越えてやってくるほどの酷いものだとは、天気予報も予想できなかったようだ。

久しぶりにドカ雪になったのはいいのだが、これが連休の最終日だったので、個人的には面白くもなんとも無い。平日にこのような雪が降っていた場合には、おそらく出社禁止令が出ていたことだろうから、家にいながらにして連絡ができる体制を取って桶くらいになっていたことだろう。

しかし、やっぱり東京は雪が降ったことは、都心の鉄道網を一斉に麻痺させた。深夜から降り続いた雪は、昼になっても全然止む傾向にならず、横殴りのような雪が風と共に降っていたので、ここが東京ではなく北陸にいるんじゃないのだろうか?というくらいの風景になっていた。

鬼怒川からのスペーシアのなかで、既に山手線や中心部を走る路線が悉く運休になってしまったというニュースは車内でアナウンスされていたので、私鉄路線も同じようにだめなのかもしれないとおもっていた。ところが、広軌で営業している京急・京王・都営線はどれも遅延や間引きはあるとしても、特に運休になっている状態ではないことがわかった。おかげで、自分の家には帰ることができたのはいいのだが、当日は、成人の日であるため成人式に参加していたひと、または普通に遊びに出かけていた人たちにとっては、都心に出たは良いが、帰れなくなってしまったというような悲惨な状態になっている人も多かったようである。一番悲惨なのは3連休を使って車で出かけていた人たち。多くの人たちはノーマルタイヤで出かけていたのだろうから、帰宅時に東京ではめちゃくちゃ雪が降っていたにも関わらず車を棄てて帰るということが出来ないような人たちがたくさん居たわけだから、そういう人たちは死ぬ思いで帰宅していたことだろう。なにしろ、ノーマルタイヤで雪道を走るほど怖いものは無いからだし、自分は気をつけて走っていても、前後の車が何を考えてスリップするかわからないから、貰い事故は当然起こることだろうからだ。
途中乗換駅でのアナウンスも結構いい加減なもので、表示されている次に来る電車の種類と行き先とは全然違うものがやってきた。もっと酷いことに、案内板は当てにならないとしても、さすがにホームに立っている駅員のアナウンスはちょっとはマシだろうとおもったのに、そのアナウンスの内容もめちゃくちゃで、さっき「次は急行が来ます」と言っていたのに、2分後にやってきたのは各駅停車だったりした。もう、こういう混沌の世界になっている場合の常套手段なのだが、とりあえず来た電車に乗るということである。それは各駅停車だろうが、特急だろうがなんでもいい。来たものにまず乗る。というのも、そのあとの電車が本当に動いているのかどうか分からないわけで、動いている間にいけるところまで行ってしまえというのが鉄則だからである。

いつも早い電車から各駅停車に乗りかえる駅では、通過電車や後からくる速い電車の待ち合わせのために、各駅停車の電車が待っていた。しかし、そのとき最初はすべてのドアが開放状態だったのだが、さすがにドカ雪が降っているようなときには、あまりにも外の気温が低いために、ドアを開けっ放しにしていたら、中に乗っているひとたちは寒くてたまらないとおもったに違いない。そこで鉄道会社側は、そんな状態ではたまに行われるのだが、1車輌4ドアあるうち、3ドアを閉めてしまうという手段を取る。田舎電車の場合は、電車のドア自体が自動開きドアになっておらず、電車が止まって降りたり乗ってきたりする人がいる場合、乗客がドアを開けるということができるのもある。そういう電車では全く気にする必要がないのだが、都会の電車でドアを閉めてくれるような制度があるのはあまり見られないため結構嬉しかったりする。

あと、3.11の地震のときにも思ったが、地震が起こって普段乗りなれている路線が運休になった場合には迂回できる路線や経路というものは常に考えておく必要がある。友達は浅草からなんらかの手段で東海道線に乗らないといけなかったのだが、すでに東海道線が帰宅時には止まっていたために、浅草から都営浅草線でそのまま京急に接続する電車に乗って横浜まで行き、そこから地下鉄に乗って帰宅したらしい。東海道が止まっていると京浜東北線や横須賀線というのもあるのだが、それも止まってしまっては長距離移動手段がなくなってしまう。それでもやっぱり私鉄は最後まで運行し続けていたため、これで帰ったということだ。

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