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クアトロ・カンティのすぐ隣には、真面目な噴水設備を有する広場がある。それがプレトーリア広場(Piazza Pretoria)であり、噴水の全貌が一目では分からないくらいの大きさである。ほとんどが裸体の彫刻で噴水を囲んでいる。シチリアの中でも、なぜかここだけはとてもヨーロッパ的な雰囲気を見せているのは、ルネサンス風の彫刻だからなのかもしれない。しかし、この噴水、設置された動機というのがとても不純なのだ。 
元々はフィレンツェの屋敷のために製作されたものであったのだが、シチリアの玄関になっているメッシーナに、オリオンの噴水と呼ばれるものが設置されたことを期に、「まけてられない」と思ったのか、1573年にこの噴水をパレルモ市が買ったというものである。見栄の為とはいえ、これぞ歴史というのを垣間見たような気がした。
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元々はフィレンツェの屋敷のために製作されたものであったのだが、シチリアの玄関になっているメッシーナに、オリオンの噴水と呼ばれるものが設置されたことを期に、「まけてられない」と思ったのか、1573年にこの噴水をパレルモ市が買ったというものである。見栄の為とはいえ、これぞ歴史というのを垣間見たような気がした。
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