2008/05/24

カプリッチ・ディ・シチリア(Palermo)


ホテルから近いところで夕ご飯を食べようと思ったパレルモ初日の夕ご飯は、ストゥルトォ広場(Piazza Sturzo)左側の並木に隠れるようにある小さな肩ひじ張らないレストランである、「カプリッチ・ディ・シチリア」に行ってみた。ここは典型的なシチリア料理屋と銘打っていたので、どんなところだろうとおもったのだが、確かに銘打っていたとおりに、フランクな雰囲気の店構えだった。

壁には船をモチーフにした数々の絵画が掲げられていたし、店内は縦長に長く広がっていて、席数としては80席くらいはあるだろうと思われる。 イタリア人のように、前菜・パスタ・メインディッシュ・デザートと頼んでいたら、満腹になって、帰国時にはデブになってしまうだろうと思ったから、デザートと前菜はここでは辞める。パスタで選んだのは、ウニのパスタとカジキマグロのパスタ。シチリアは日本と同じようにウニを食べるところであるので、結構いろいろな場所にいくと、ウニを扱ったパスタを置いてあるのが目立つ。あんなものは日本人しか食べないものと思っていたら大間違いだ。市場に行くと、もちろんウニが売ってある。それもあの真っ黒とした刺とげをもったウニそのままである。ウニの塩気が絶妙で、パスタにはとても合う。ウニとオリーブオイルの組み合わせがこんなに美味いとは思わなかった。もう1つのカジキマグロのほうだが、こちらは、シチリアの特産でもあるものの1つだ。シチリアの人たちは本マグロよりだいぶ小ぶりではあるが、マグロ系の魚を結構好んで食べる。食べ方も日本人と同じように、焼いたり生のままだったり、いろいろである。シチリアでは重要なアイテムになるので、困ったときにはカジキマグロ(pesche spada)を選べば良い。 メインで選んだのは魚からはカジキマグロ、そして肉料理からは豚肉のトマトソースを選んだ。マグロのほうは味がなんとなく想像できるものだろうが、結構パスタの味が濃かったので、ここで薄い魚料理にすることにした。豚はなんとなく食べたかったからという理由で選んだのだが、これが大当たり。量も申し分ないし、味付も濃くないし、見事なものだった。 店内の雰囲気は女性店員がてきぱきと働いていて、とても気持ちがいい。支払いはクレジットカードだったのだが、4桁の暗証番号を清算時に使わないといけないカードだったことをすっかり忘れていて、カードでテーブルで支払いをした際に、一度店員が戻ってきて、何か言っていた。それを理解できなくて、なんだろうなぁ?とおもったら、隣に座った叔父さんが、「パスワードは?」と教えてくれたので、あぁなるほど、PIN番号を入れるのねということを理解して、慌ててレジのほうに行った。それから、だいたいの店でも同じようにPIN番号を聞かれるところがあったので、その際には、自分で番号を押したいので、レジのところにわざわざ行くことにした。その時の正式の言葉は何を言っているのか分からないが、「PIN番号を教えてください」と言っているのだけはなんとなく理解できた。

店の宣伝が外に張られてあったのだが、その宣伝がなんでこんな意味不明な宣伝なのか不思議だ・・。

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