サルコジ仏大統領が欧州の地中海沿岸国からトルコ、北アフリカまでを含む「地中海諸国連合」構想を提唱、各国に参加を打診し始めた。経済、環境、移民問題などで共通政策をめざし、相互の成長や治安改善に役立てる。欧州連合(EU)とアフリカとの経済協力を促すほか、トルコとの良好な関係維持も狙う。来年後半にも設立準備会合を開く。
準備会合は仏のほかイタリア、スペイン、ポルトガルなど合計7カ国が共同で開く予定。サルコジ仏大統領は「それ以外の国にも扉は閉ざさない」として、トルコに参加を打診。モロッコ、チュニジアなどにも参加を呼びかける意向だ。
サルコジ大統領は新連合の課題として、まずアフリカからの移民流入への対応で歩調を合わせたい考え。不法滞在者の取り締まり強化だけでなく、移民発生のきっかけとなるアフリカの貧困の克服や経済発展へ向けた協力策に共同で取り組む。
新連合は対トルコ政策上も重要な意味がある。サルコジ大統領はトルコのEU加盟に反対で、経済分野などの「優先的パートナー」にとどめるべきだとしている。トルコ側は仏がいずれ加盟交渉中断に動くと懸念している。サルコジ大統領はトルコを新連合の中核メンバーと位置づけ、関係悪化を防ぎつつ妥協案を探ろうとしているとの見方が有力だ。
ほとんど昔のローマ帝国を再現しようとしていることに変わらないと思ったのは自分だけだろうか?それもイタリア主導ではなく、フランス主導のローマ帝国。ヨーロッパはキリスト教徒の領土でありイスラム教徒の領土ではないことから、サルコジ大統領はトルコのEUへの加盟は反対しているが、他の国はどう考えているのだろう?トルコ人の労働力を無視できないドイツは、仲間に入れないと国内で暴動が起こるという恐怖感からトルコの加盟に賛成せざるを得ない。フランスとトルコの関係がよく分からないが、あまりよくないのはわかる。
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