青の洞窟(ブルー・グロット)に行くには、ヴァレッタから38番のバスに乗っていくといける。だいたい青の洞窟に行く人はこのバスを乗るので、どこでバスを降りるかは不安になる必要が無い。
バスの運転手が「グロット・アズール!」と叫んでくれるので、そこで降りる。しかし、ここからすぐに洞窟がある場所にいけるかというと、実は行けない。バスはちょうどYの字になっている場所で降ろされるのだが、そこから海に向かって下りて行っている道のほうをだいたい15分くらい歩いていくと海に到着するのだ。いちおう下り道なので、それなりにくねくねしているのだが、とにかく道の周りには海の風景以外には何も無いので、とても遠く感じる。
おや?途中で何故か浅草の名店「今半」の車を発見!おそらく中古車として使われているものを、そのまま塗装を変える必要なく使っているのだろう。
青の洞窟に行くには小型の船に乗るのだが、船に乗る前にチケットをここで購入する。
かつてはボッタくりの船もあったというのだが、いまでは正規料金で明記されており、それ以外の特別料金は取らないとわざわざ書いている。値段は1人3マルタリラ。
乗り込むボートのほうにいってみよう。
ボートの乗り場所に行ってみると、とても海が綺麗であることに気付く。透明度がとても高く、これだけ見ていても海好きとしては心がウキウキしてくる。
ボートは多くても10人くらいである。出来れば、先頭に乗りたい。順番は運だと思うが、他の観光客とは場所獲りで暗黙の戦争がはじまるから気を引き締めよう。一番いいと思うのは、左側の前方だと思うのだが、一番前であれば、どこでも実は良い。全体の景色が見えるし、撮影をするには絶好の場所だからだ。 ボートは手漕ぎではなく、モーターボートなので、イタリアのカプリ島のような感じを想像すると全然違う。さらに、ボートはだいたい20分くらいのコースになっており、通常青の洞窟というのは一箇所というのではなく、至る所が波のせいで断崖絶壁に穴が空いており、そこをボートで観に行くというものだ。だから、時間の長さといろいろな洞窟を見られるという意味では、このマルタの青の洞窟のほうが絶対興奮する。
洞窟の中は光があまり入らないというのにもかかわらず、自然の太陽光のおかげで神秘的な青色に海が変わって見える。写真では見たことがあるのだが、実際に生でこの目をみると、その神秘さはもう口が塞がらないほどの驚きで、これはマルタに行ったのであれば絶対に見るべきものだと思う。 船を下りたらお土産屋にも行ってみよう。それなりにお土産になるものがあると思うので探して欲しい。個人的にはどうでも良いと思ったので、こういうお土産屋は通り過ぎるだけ。
中国福建省あたりや台湾では海には女神がいるからという理由から「媽祖廟」を立てたりするのだが、ここマルタも海を生業とする人たちが集まっている国であることは違いない。違いといえば、キリスト教の国であることなのだが、やっぱりキリストを祀るというだけではなく、海を守って欲しいという願いは世界の何処でも変わらないらしい。
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