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ホテルの最寄駅であるケッテンブリュッケンガッセ駅(Kettenbrueckengasse)は、郊外駅ながらも、周りはかなり個性的な町になっているので紹介したい。U4線に属しているこの路線の駅には、2つの出口が存在する。1つはホリデイインに行こうとする場合に利用する出口で、そちらの出口を出ると、目の前は住宅街が見えてくる。
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もう1つの出口は、ウィーンの朝市の場として有名になっているナッシュマルクト(Naschmarkt)の目の前に出てくる。どちらかというと、こちらの出口のほうが正門で、先に紹介したほうが裏門という感じがしてならない。駅の作りがどう考えても、モダン風と超モダン風というつくりの違いからわかる。
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さて、ナッシュマルクトのほうから説明すると、このナッシュマルクトはケッテンブリュッケンガッセ駅からほぼカールプラッツ駅までずっと続いており、二本の平行した通りを形成しながら、その通りの両サイドに店がずらーっと繋がっているのである。野菜あり、果物あり、肉あり、魚あり、チーズあり、もちろん立ち飲み屋もありだ。
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朝市として形成しているので、午後になったらゴーストタウンのように静まり返ってしまうため、どんなところだろうとおもうのであれば午前中のうちに行かないと泣きを見ることになる。
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最近ではアジアの食材専門店も見受けられるようになったようで、タイや中国あたりから持ってきた食材を売っている店も見つけた。
では、反対側の出口、つまりホテルに戻るときに利用した側の出口にいってみることにする。
地上出口に出てくると、実は線路と平行して太い通りが走っていることがわかるのだが、その通り沿いに建っている建物が、なんともまぁ独特のデザインを凝らしたアパートばっかりだということがよくわかる。
まずはウィーンの建築物として絶対紹介されるだろう「マジョリカハウス」だ。近代建築家のオットー・ワーグナーの作品で、イタリアのマジョリカ焼きタイルを側面に使った目の覚めるような鮮やかで美しいアパートである。駅の目の前にあるのですぐにわかる。
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他にも窓の位置が各階で違うアパートや、屋上が中世風に作っている建物や、共産主義的な殺風景な建物など、いろいろな建物のオンパレードを見ることができるので、建物好きには涎モノの場所だと思う。
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また、ホテルの従業員やナッシュマルクトにも中国系の人が多いなと感じたのは、傍に中国系のひとたちの相談窓口になっているこういう場所があるからなのかもしれない。
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