2007/05/11

シンガポールF1-GP開催決定

シンガポールでF1のグランプリレースが行われることが決定になった。ところが、これがモナコと同じ市街地コースを利用とすることになるそうで、ここまで聞いたら、あーっ、そうなんだーで終わっていたニュース。ところがこのニュースのメインは別のところに有る。それは、F1のGP史上、初めて夜間レースになるということだ。F1じゃない自動車レースでは、ナイターレースはいくらでもある。インディーカーレースやル・マンなんかは24時間レースであったりするので、当然このレース内では夜間の時間にもレースが行われる。が、これらのレースは、あくまでも、サーキット場の中だけのことだし、レースで使われる車も夜間対応ができるような車であったりするものだ。ところがF1のレースを夜間に行おうとすると、車のレギュレーションから何から何まで結構面倒くさいことを決めておかないといけないような気がする。1つのレースのために替えるのは大変なことだろうと思うし、さらに市街地コースを使うと言う事は、ナイターレース用に、ライトの整備にも十分に配慮しなければならなくなる。


さらに、予定されている市街地コースのルートも発表になっていたので、確認してみた。海岸沿いを走る部分は、なにも問題ないと思うが、問題は、City Hallあたりをメインに走ろうとしていることだ。一度でもシンガポールに行ったことがある人なら分かるだろうが、Raffles Hotel と City Hall のあの狭いところをレースに使うというのは、無謀じゃないだろうか?それも直線コースで「通る」だけなら、まだいい。なんと、カーブをする場所として使われるということらしい。どちら周りでレースがやられるのかしらないが、もしかしたら、伝統的なRaffles Hotelが、岸和田のダンジリ祭りあとの沿道の家のように、毎年こなごなになるのではないだろうか。


さらに、ご丁寧にも、戦争後独立記念塔が建っている場所を掠めていく。これって、日本人ファンに対するかなりの侮辱だろうと思う。どうせするなら、セントーサ等だけを使ってやればいいのにとおもうのだが、なぜに市街地コースに拘るのだろうか?市街地コースでもいいとおもうが、それなら昼間にしろとおもう。レースをヨーロッパが昼間になることを配慮したそうなのだが、単にレースを開催することによる広告費とリピータが居ないシンガポールとしては、リピータを増やすために「ねた」にしたいために開催するのだろうと思う。単純に言えば、中国人的発想の「金儲け」のためにやるのだろうとおもう。だが、シンガポール政府としては、レースを金儲けの手段として「魅力的」とおもっただけで、レースのことをまったく知らないド素人で、レースを開催しようとしているために、「夜間の市街地コース」と無謀な挑戦に挑むのだろう。5年間もするそうなのだが、1回目のレース後、必ず、世界から「笑われる」ことが用意に想像できそうだ。他人に笑われることが大嫌いな中国人気質であるシンガポールの人間にとって、これらの嘲笑に対して我慢できるのだろうか?


ただ、夜間にレースが行われるからということで、ちょっと楽しみな点がある。夜間に本番のレースがあるのであれば、昼間の暇な時間帯に、レース前の華やかなイベントがありそうだ。祭り好きの中国人のことだから、有意義かどうかは別にして、それなりに騒々しいイベントが昼間には行われそうだ。それだけは看てみたいな。


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F1初の夜間市街地レース、08年からシンガポールで
【シンガポール=野間潔】シンガポール政府は11日、自動車レースのF1を2008年から5年間開催すると発表した。欧州などで昼間にテレビ放送できるよう考慮し、世界初の夜間市街地レースになる。最初のレースは08年の9月か10月を予定。開催費用は約7000万ドル(約84億円)で、約10万人の観客を見込んでいる。
http://sports.nikkei.co.jp/news.cfm?i=2007051106438n0

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