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この媽閣廟だが、とにかく天気がいい時には、日除けになる何かを持っていないと脳天から腐って死んでしまうくらいのところである。それだけ日陰になるようなところが一切無い。海の近くなのに、全然風が入ってこないのだから、かなり暑い。それを我慢すれば、ここがマカオのなかでもかなり中国的な文化を残している場所だとわかるだろう。
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媽閣廟の入り口を入ってすぐのところに、カラフルな色使いをした船を掘った岩を見つけることができる。これはマカオの人たちの多くが福建省からやってきたこともあり、その故郷から持ってきた岩なのだそうだ。海の神様である媽閣廟を祀っている代表的なものなので、ありがたがって拝むことにしよう。でも、これに気付いて見つめている人はあまり居ない。
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媽閣廟は階段状になっており、段々上に上っていくと、屋外に剥き出しになっている神様たちに会う事ができる。これが神様?と拍子抜けしそうなものが飾ってあって、それを発見しても決して笑わないように。海とともに歩んできたマカオの人にとっては神様なのだから。どちらかというと、廟の中で収まっている、可愛らしい人形みたいなのが神様だと思っても仕方ないのだが、こちらは所詮神様の代理。本物は、行き止まりのてっぺんに、赤い字で彫られたデカい岩の前にあるのがそうなのだ。
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あと、気になるのは、とぐろのように巻いている線香がいろいろな木にぶら下がって飾られていることだろう。線香であることは変わらないのだが、これが何を意味しているか分かる人はあまりいないかもしれない。実は簡単なことで、昔は漁に出ることが生計を立てる手立ての1つだったマカオの人たちは、一度海に出て無事に帰って来れるのかどうか分からない。従って、自分が海に出て無事に帰ってくるまで、線香が連続して燃えるようにという意味で、こんな巨大でいつ消えるのか分からないような線香を使って祈願していたようである。同じようなものは香港にもあるし、そういえば、台湾でも見たことがあった気がした。今では海に出る人はほとんどいなくなったとはいっても、自分たちの家庭が反映できるようにと言う意味をこめて、常に線香が消えないように燃えている線香を寺に寄贈している家も多いようだ。線香しか飾っていないものもあれば、上に飾っているために、下に灰が落ちるのを防ぐために、たらいみたいなのを線香の下に敷いて掲げている場合もある。その場合には、たらいの底に自分の名前を赤字で書いているから、誰がいま祈願しているのかというのが良く分かる。
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