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大井川鉄道の終点駅の千頭から井川というところまで、日本でも珍しいアプト式の鉄道が走っているのを知っている人は少ないと思う。そもそもアプト式って何?というところだ。南アルプスアプトラインと名前にも使われているその「アプト」というのは、急勾配でも鉄道が動くように線路が普通の形ではなく、2本のレールの間に車輪が空回りしないよに線路自体にギアが付いているものだと思ったほうが良い。っと言葉で説明しても意味がわからないので、写真をみてもらったほうがいいだろう。
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写真のとおりにレールの間に凸凹がついたカムのようなものがあるのがアプトというものだ。この凸凹を噛むように走る特別の起動車を下り側につけて走る。こうすることにより、かなりの急勾配でも上っていくのである。ただ、最初からこのアプト式で動いているわけではなく、急勾配の箇所だけ採用しているのだ。機動車の付け替えのところでは、乗客全員がその様子をみて、どうなっているんだろうとホームに出る。それ以外は、普通の列車と同じように走るのだ。
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車輌は、通路を挟んで2席と1席の形式であり、それは線路幅が狭いために車輌の幅が狭くなってしまったせいなのだろうとおもう。この形式は台湾の阿里山鉄道も同じだった。トロッコ列車になっているのかと最初は思っていたのだが、立派な鉄道だったのでそれはそれで吃驚した。勝手にトロッコ列車だとおもっていた自分が情けない。
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大井川鉄道との乗り換えには、一度改札を出なくてはいけない。意外にも千頭駅の駅舎は立派なのがさらにびっくりした。大井川鉄道の金谷駅がショボかったために、その違いに驚愕だったのだ。金谷駅は東海道線と接しているのでそっちのほうが立派であってもいいはずなのにという思いからだ。
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