サイパン島の土地勘は全くわからないので、どこでもいいと思っていたのだが、人込みが激しい中心部だと海岸もそんなに綺麗じゃないというのは聞いていたから、ちょっと離れた北部地域にあるホテルを選択することにした。名前は「マリアナ・リゾート&スパ(Mariana Resort & Spa)」。サイパン最北部に位置するホテルリゾートである。
サイパン島の中の交通機関はタクシー以外、公共の交通機関がないことは知っていたため、ホテルの送迎が絶対必要だと思った。ホテルの予約をしたときに、一緒に空港とホテル間の送迎をお願いしたのだが、そのときの費用が1人あたり片道15ドルというもの。往復30ドルである。ところが、この値段、高いのか安いのかが実際のところ分からないのだが、空港はサイパン島の南端に位置し、ホテルは島の北端に位置する。車での移動は空港からホテルまでは15分から20分くらい掛かる。途中はほとんど信号が無いために、結局は空港を出発してからタクシーでホテルに着くまではノンストップでいけるわけである。この距離間をタクシー換算した場合には、安いのだろうか?とにかく、値段よりも交通機関が無いために、帰国便が朝の4時半ごろに出発することを考えると、送迎があったほうが楽なのはわかっていたので、即効で申し込んだ次第だ。
さて、ホテルは北端に位置するのだが、これが名前に引けをとらないほど広範囲の敷地を持っているホテルである。それもそのはず、なにしろホテル敷地内を一般車輌が走る道が横切っているのは当然なのだが、ゴルフ場、カートレース場、プライベートビーチ、50mプール、野球場、スパ、コテージ式の部屋と、1日いても全部回りきれないんじゃないのかというところ。だから、このホテルの敷地から出なくてもとりあえず満足できるというもの。とりあえずという言葉を使ったのは、買い物大好き人間がここに泊まった場合には、なにも買うものが無いのできっと厭きるだろうということだ。そういうひとは、定期的に無料の巡回バスがDFSとの間を走っているので、それに乗って繁華街まで行き、そのあたりにある店にいくのもいいのではないだろうか?
ホテルに到着しチェックインしたあとは、部屋まではカートで送られる。歩いてもいける距離ではあるのだが、実はチェックインカウンターがあるところと、部屋があるところの棟はちょっと離れており、さらに建物は横長にすごーく長いため、一番遠い場所の部屋のほうだったからカートに乗っての移動がちょうどよかったと思う。
部屋は海が見える大きな部屋。それも荷物をすごいたくさん広げていても全然埋まらないほどの広さである。なぜか天蓋のあるダブルベッドと、もう1つエクストラベッドではないベッドが付いていた。付属のほうのベッドはほとんど荷物置き場にしかしてないくらい邪魔なものだったし、不必要なものだったが、別に簡易ベッドというわけじゃなく、ちゃんとしたベッドになっているので、あの簡易ベッド特有のスプリングなんかぜんぜん感じない。メインのベッドのほうは本当に広くて、キングサイズのダブルベッド。
その他の部屋の中はソファとテーブル一式と、リクライニング式の椅子が存在する。テレビをみるときにとても便利だった。しかし、そのテレビが日本ではもうほとんど見なくなったブラウン管式がどーんと部屋にあったときには、思わず、ふるっ!と思ったのは言うまでも無い。しかし、ブラウン管だろうが、ケーブルテレビが発達しているのであれば、何の問題もない。iPod/iPadに入れている動画も普通の映像・音声コネクタがあるので、そこにつなげれば問題なく見られる。なにしろ、テレビは各国の衛星放送が入るのだが、どれもこれもつまらないし、サイパン良いところ一度はおいでと、サイパンに来ている日本人向けの宣伝チャンネルもあるのだが、それってサイパンで宣伝していても全く意味が無いのにとおもいつつ、ひと通りはみたが、二度は観ない。
バスルームは、浴槽とシャワーが別々になっているタイプで、バスルーム自体がこれも広いのでとても使いやすかった。アメニティもまぁまぁ揃っているし、特になにもこの部屋に持ってこなくてもそのまま泊まれるものだったのは嬉しい。日に2回、ベッドのターンダウンを含めて部屋にハウスキーパーがやってくるので、そのときにタオル類を毎回取り替えてしまえば、常に新しいタオルをたくさん使えることができる。
そのほかベランダもあり、そこには海を見てのんびりできるように、いすとテーブルが用意されているのだが、特に気分的にはそんなところでのんびりしたいという気にはならなくて、エアコンが効いている部屋のなかでのんびりしているほうが良いに決まっていると思った。
ホテル内のレストランは1箇所。朝も晩も同じところで摂ることになる。プールサイド際のところにあるシャレたレストランではあるが、それほど種類が豊富かというと、まぁまぁあるという程度で、外に食べに行かねばならないという手間を考えたら、ここでもいいじゃないかというのには納得できる味と種類ものが提供されている。種類も、シーフード、パスタ、肉料理と結構ある。おまけに、セットメニュもちゃんと用意されているので、考えるのが面倒くさいという人には、ここでセットメニュを食べるのも良いだろうと思う。セットメニュでは、しゃぶしゃぶや寿司セットのようなものまであるのだが、こんなものをサイパンにまで来て食べたいかというと、それはイヤだったので絶対選ばない。あと、このレストランではいちおうメニュには存在していたが、一度も利用しなかったのがデザートである。これはどの程度の味のものを提供するんだろうというのは気になったが、所詮、ここはアメリカ領土のところなので、アメリカの単なる甘いだけというようなものがあるのだろうという想像はできた。
朝食の場合は、ビュッフェ形式のものであるため、申し分ない程度の種類が存在する。やはり日本人観光客が結構前から来るからなのだと思ういのだが、日本人用メニュが朝から用意されているところを見て、なるほどーとおもった。
ホテルのプールは全く使うことが無かったのだが、それでも膝した位までしかない浅さのプールと、結構深いプールと二種類。でも、そういうところでのんびりするよりは、やっぱり海に行ったほうが良い。海はプライベートビーチになっているので、そこでのんびりするのは良いだろう。白い砂浜というようなものではないところが残念なのだが、それはいちおうビーチにチェアもあるから借りたければそれを借りれば良い。ずーっと遠浅なので、シュノーケリング程度でも結構魚が見えるから、泳ぎが苦手な人は歩きながら海に顔をつけて魚を見るというのが良いかもしれない。
もう1つここのホテルでは体験しておきたいところがある。それはサイパンに宿泊している人たちがやってくるといわれているスパがあるのだ。マンディ・アジアン・スパというのがある。ここでマッサージを受けるのも良いし、温泉みたいに温水がプール化しているところがあるので、そこでボーっとするのも良いだろう。結構、色々なところからここのスパを利用するためにやってきている人たちが居て、意外にホテルの中で一番混んでいるんじゃないのか?と思ったほどだ。
ちなみに部屋の中は全室無線Wi-Fiが利用可能。しかしながら、1日あたり7ドルが必要。3日利用するんだったら、15ドルである。
マリアナ・リゾート&スパ
URL : http://www.marianaresort.com/jp/
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