2007/04/24

チェコへの直行便に期待


 チェコ運輸省副大臣道路航空運輸課イヴォ・ヴィキダル氏をはじめ、プラハ空港、チェコ航空、チェコ・ツーリズムからなる一行が来日、23日に日本航空(JL)と会合を開き、直行便開設に向けた前向きな話し合いを実施した。ヴィキダル氏は「省を挙げて日本/チェコ間の直行便がスムーズに開設へと繋がるようにサポートしたい」と語り、民間と共同の目標として就航を目指す考えを示した。これに対してJL側も「ヨーロッパの中心に位置するほか、ビジネス需要も高く、前向きに検討している」(JL経営企画室副室長・執行役員平田邦夫氏)とコメント。チェコ側は約2年以内に直行便を就航したいとの要望をだしており、両社で前向きに同案件を進めていく方針だ。

 駐日チェコ共和国特命全権大使のヤロミール・ノヴォトニー氏は、日本がチェコへの第2の投資国であり、日本でもチェコの文化や音楽が広く知られていること、2006年は約16万人の日本人がチェコを訪問したことをあげ、「直行便が飛んで良いタイミングなのではないか。今後は直行便の乗り入れをしていきたい」と力強く語り、今後の観光の発展に期待を示した。

 すでに韓国からは直行便がチェコの首都のプラハまでアシアナ航空による就航済みである。その影響から、実はプラハを歩いていると、なにかと韓国人が異様なくらいたくさん見かけることができる。あまりにも韓国人旅行者が多いために、ほかのヨーロッパ地域と異なり、プラハで東洋人を見ると、まず「Are you Korean?」と聞かれるのは不思議だ。実際にチェコでの韓国人の評判は、他のヨーロッパ諸国と同様、あまりよくないようだ。国民病とも言われる「火病」のせいなのか、デカイ声で喋るというのが異様に見えるのか、それとも○と棒で表されるハングル文字を使う魔女集団として見られているのか、その原因はよくわからない。そこへ東京からの直行便が出来れば、中欧ブームに乗って、おそらくたくさんの日本人観光客が訪れることだろう。そうすれば、プラハの人の東洋人に対する考え方も変わってくると思う。さらに、プラハだけでなく、日本人の中欧への旅行者の増加が増えることで、隣国のハンガリーやなにもないスロバキアへの旅行者も格段に増えると思われる。今では、チェコ・ブダペスト・ウィーンはほとんど一緒の地域として団体旅行に使われているので、これを機に、ウィーンとは別格の観光国としての確立も可能であろうと思う。

 チェコにはすでに日本企業が130社ほど進出しており、投資総額も23億ドルとかなりの額。それに伴い、日本人のチェコへの進出もかなりの数になっている。ここで直行便ができれば、かなり日本とチェコ間の交流が増えることはもちろんのこと、企業の誘致を必死になっているチェコにとっても投資をしてくれる国が増えることで、チェコ経済にも大きく影響すると思われる。トヨタの中国進出に伴い、名古屋=広州間の直行便が出来たのは、企業のビジネス戦略に影響されて、人の交流が増えたことで就航路線が出来たことを意味する。同じように、チェコへの日本企業の進出が多くなれば、チェコへの直行便の要望はもっと増えてくることだろう。

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