2007/04/26

マルタへ


ゴールデンウィークの旅行先として選んでみたのは、あまり日本人観光客がいなさそうで、かつヨーロッパであるということだけが最初の理由だった。名前は聞いたことがあるが、いったいなにがあるところなのかは全然分からなかったのがマルタである。マルタという言葉を聴いて、まず思いつくのは「マルタの騎士団」しかない。それ以上でもそれ以外でもないという乏しい知識に、自分なりにゲンナリするが、ヨーロッパの歴史に疎いと、所詮こんなものかもしれない。ところが、シチリアと同様に、マルタ島はヨーロッパ人にとってはリゾート地の代表的なところであるのは、あとでネットで調べて分かった。

マルタへは直行便が無いし、どうやっていけばいいのか分からなかった。今では世界の翼の代表的な航空会社になったルフトハンザであれば、小国のマルタにはいけるだろうという単純な考えから、まずはルフトハンザのゲートウェイになっているフランクフルトまでの航空券のゲットから始まる。フランクフルトまでは直行便でもいいが、値段が高いので、いつものごとくシンガポール経由のシンガポール航空をチョイス。しかし、時期が時期だけに2月上旬に予約したが、全然席が取れない。結果的には3月下旬にフランクフルトまでの航空券はゲットできた。しかし、単純往復の値段は安いが、燃料追加料金が馬鹿みたいに高いために、結果的にはフランクフルト直行便と同じような値段になったのは解せない。フランクフルトとマルタ間は、やはりルフトハンザとマルタのナショナルフラッグであるエアー・マルタが就航している。実質はエアー・マルタのコードシェアとしてルフトハンザが飛んでいるので、フランクフルトからはエアーマルタの機材で飛ぶことになるようだ。ところが、マルタからの便を調べてみると、なんと午後からしか飛んでいない。午前中のうちにフランクフルトへ到着し乗り換えて、シンガポール航空で帰路につこうとしても、シンガポール航空のフランクフルト発が12時過ぎに出発するので、どう考えても間に合わない。従って、帰国前日にフランクフルトに戻って1泊することになるとは予想外だった。

結果的に、下記の旅程で今回はマルタへ行くことになる。

行き

4/28 (Sat) SQ 637 NRT 11:30 → SIN 17:35
4/28 (Sat) SQ 26 SIN 23:50 → FRA 06:30+1
4/29 (Sun) LH4106 FRA 10:25 → MLA 12:50

帰り

5/4 (Fri) LH4107 MLA 13:45 → FRA 16:25
5/5 (Sat) SQ 25 FRA 12:45 → SIN 06:30+
5/6 (Sun) SQ 12 SIN 09:45 → NRT 17:35

マルタの情報だが、これがまた日本で仕入れることができる情報の少ないこと、少ないこと。本屋に行っても、マルタ単独の情報が載っている本は、実は2冊しかなく、ほかは、イタリア(または南イタリア)の付属のような形でしか掲載が無い。確かにシチリア島の少し先にある小さい島であるし、あそこってヨーロッパなの?といわれてしまうくらいのどうしようもない場所ではあるのだが、歴史的には地中海の真ん中に存在するために、重要な拠点としては昔からいろいろな国が占領してきたくらいなので、実は歴史的な建築などがいろいろある場所なのだ。だが、その情報が本当に乏しい。まともなマルタに関する書籍としては次の2つしかないので、ここに紹介しておく。

・サビッハ・マルタ 楽天舎書房/ビッグボーイ 刊
・バスの王国マルタ 楽天舎書房/ビッグボーイ 刊

「ザビッハ・マルタ」はマルタの情報がてんこもりになっている唯一の書籍だといえよう。そんじゃそこらのマルタのことが掲載されている書物に比べると雲泥の差で内容が濃い。地図も結構詳しく乗っているので、どうしたらいいか分からない場合には、まずこの書籍を見ることをお勧めしたい。「バスの王国マルタ」は、マルタのなかで唯一の交通手段であるバスにスポットを当てた本で、情報誌というよりも写真集というほうが実は正しい。ただ、バスに関する情報も巻末に少し詳しく掲載されているので、バス情報を探すためには、これを使うのが良い。もちろん英語版の Lonely Planet を見れば、もっと情報が載っていたりすると思うのだが、英語に強い人だけ利用すればいいと思う。

ホテルもリゾート地だけあって、なかなか豪華絢爛なホテルも多種多様に有る。マルタはすべて首都のヴァレッタにあるバスターミナルから放射状にバスが運転されているので、どこに行くためにも、まずはヴァレッタに戻っていかねばならない。そう考えたときには、宿泊先として辺鄙なところでのんびりするという選択肢もいいが、交通の便を考えると、ここはやはりヴァレッタに泊まったほうがいいだろうと思い、今回はヴァレッタにある名門ホテルである Le Meridien Phoenicia(ル・メリディアン・フェニシア) にした。ちょうどヴァレッタのバスターミナルにも近いし、ヴァレッタの城門の入り口にあたるところなので、これほど交通の便がいいところは無いと思ったからである。もちろん、ホテルの質としても世界のメリディアンなので申し分がない。今回は旅窓から予約をした。正規値段だと倍くらいするのに、この違いはいったい何なのだろう?もしかしたら、屋根裏部屋なのだろうか?これは行ってみてからのお楽しみである。

それにしても驚きなのは、マルタの通貨である。いちおう近年、EU諸国の仲間入りしたようなので、将来はユーロが使われることだろうと思うが、まだまだ通貨統合ができるほどの国ではない。したがって、現地の通貨になるのだが、これがレートとしてめちゃくちゃである。現地の通貨はマルタリラ(単位はLm)と呼ばれるが、現在の為替レートだと、1Lm = 380円である。従って1万円を換金しても、26.3Lmにしかならない。マルタリラの数値だけ見ると、安そうに見えるのだが、実質の値段を計算すると、激高だったりするので、これは何かをする際には気をつけねばならないものだと感じた。たとえば、博物館のようなところはガイドによると入場料4.5Lmと書いてあり、この数字だけ見ると、激安と感じてしまうのだが、実質は1070円なので、数字を見るたびに一瞬考え込んでしまうのだ。現地の物価がまったく渡航前には分からないので、どの程度換金すればいいのか不明だ。帰国する際にマルタリラを持って帰ってきても、換金できないので、できれば現地で全部使いきってしまいたい。

マルタについてインターネットで調べてみると、ちょうど滞在している最中にマルタの花火大会があることを発見した。どうやらヨーロッパではとても有名な花火大会らしく、それを見るためにヨーロッパ中からこのときばかりは人が集まってくるらしい。開催期間は3日間であるが、残念ながら初日だけは見ることができない。そして、今回は、花火大会だけではなく、フードフェスティバルというものも平行して開催するらしく、ここではマルタの伝統的料理やビールなどについて、振舞う予定だそうだ。花火大会の合間を縫って、いろいろな歌手やバンドが演奏したりするようで、スケジュールも20時ごろからみっちりと24時まで開催される。花火大会というのは、毎日、15分間を2回行われるようで、ヴァレッタの沖合いで打ち上げられるために、ヴァレッタではどこからでも見ることが可能なのだそうだ。指定席券もネット上で売られていて、それを購入することもできる。立ち見でもいいかなとおもったが、ここは奮発して指定席も自分たちで取ってみた。ところが、申し込みが遅かったために、渡航する前にチケットが届けられるとはとても思わない。そこで但し書きとして「滞在中のホテルは決まっているので、渡航前に郵送できないようであれば、ホテルのほうに送ってください」と書いたところ、丁寧にもその日のうちに「チケットはホテルに届けるように手配しました」という返事がきた。これで、当日までチケットが来るのかどうか、どきまぎする必要が無い。

さて、マルタの御飯というと、いったい何なのだろうと考え込んでしまうのだが、どう控えめに見ても、マルタの料理は期待できるものじゃないらしい。地中海にある島だから、シチリアやイタリアのように食に対して貪欲な場所かと期待していたのだが、それはイギリス軍の占領によって、全部消え去ってしまったらしい。食べ物に無頓着なイギリス人が食という文化さえも削ぎ取ってしまったことは悲しいことだ。従って、どうしようもないフィッシュ・アンド・チップスのようなくだらない料理がマルタに居座ってしまうことになる。少し先にはアラブ諸国もあるので、もう少し期待はできるかもしれないが、やっぱりイギリスに占領されたというのは大きな影響だろう。かつ、マルタでは緑生い茂る光景というのを期待できない。ということは、緑系統の野菜を得ることも、実はここマルタでは贅沢な範疇なのだそうだ。うーむ・・・のんびりはできても、食い物がまずいところはなんだかいきたくない。だんだん調べれば調べるほど、御飯に対しては憂鬱になってくるので、行きたくなくなってきた。でも、もう航空券やホテルやイベント参加費などは払っちゃっているし、御飯のため旅行を止めるというのは嫌なことだ。

とにかく、なにがあるかわからない旅行になりそうだが、ゴールデンウィークの間は楽しんでくることにしよう。

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