2007/09/19

ペラナカン文化


プラナカン文化はマレーと中華の文化の融合の象徴だ。福建省や広東省あたりからマレー半島に移り住んできた中国人が作り出した文化は、純粋の中華文化とは異なるし、マレーのイスラム的文化とは全然異なる。一番分かりやすいのはシンガポールのカトン地域に行くと、建物や内装が「ちょっと違うな」というのを感じることが出来る。もっとプラナカンの文化を知りたいのであれば、やはりマラッカに行かないといけないかもしれない。旧宗主国であるイギリスが管理していた地域に、好んで中国人はその職を求めて移り住んできたから、その土地独特の文化と中華文化を一層発達してきたのだと思う。

そんなプラナカン文化の紹介は、今まであまり書物としては存在しなく、だいたいこういう文化を紹介する際に、なにを紹介するのだろうというのは興味があって、本を書店で手にとって見た。いやぁ、女性が編集しているだけあって、目からその文化の長所を大々的に宣伝していて、これぞプラナカンというのを満喫できるものだ。プラナカン文化の服装、内装、建物、生地、そして食文化と、Marie Clair あたりの女性誌に紹介されるような内容だと思われる。ほとんど細かい説明を書いているわけではなく、「見たら分かるでしょう」というような内容で構成しているところが見事だ。

マレーシア、シンガポールあたりを訪れる日本人観光客は正直少ないと思う。1度は行ったことがあっても、リピータとして訪れようとしない場所であるのは確かだろう。最近ではリタイア組みがマレーシアに移り住んでいるというのが多いようであるが、そこで、マレーシアの現地の人と交流があるというわけではなく、日本人コロニーをマレーシアで形成しているだけなので、マレーシアの独特の文化を満喫しているわけではないと思われる。

この本を読んで、マレーおよびペラナカンの文化に触れてみて、日本文化とはちょっと観点が違う文化を堪能して貰いたいものだ。

「マレー半島 美しきペラナカンの世界」
丹保 美紀 著
産業編集センター

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