2007/09/19

台湾の温泉


最近、台湾に関する書物は、特に旅行関係の書物としては、食べものだけではなく、もう少し違った面での台湾を紹介する本が多くなってきた。例えば、旧日本の統治時代に造った建物や企業ばかりを紹介した本などもその一例だろう。それと元来から紹介されていた内容をもっと掘り下げて紹介するというのも出てきた。今回の本の批評は、まさしく後者に関する批評で、その内容は「温泉」だ。台湾は、有名な温泉集合地域である。いたるところ、日本と同じように温泉地があり、台湾の原住民にとっては親しみやすい娯楽施設であり、それを文化レベルに上げたのが日本統治時代なのだと思う。いまでは、現地台湾人は水着ではあるが、温泉に行くことも1つの娯楽として、日本人のように行っているものだ。

文庫本で台湾の温泉を紹介されている本は見たことがあるが、これぞ、究極の全体湾温泉紹介本だといわざるを得ない本がとうとう出てしまったと思った。有名どころの新北投温泉はもちろんだが、台湾人でも聞いたことが無いような小さい温泉や、普通の人では行くことが無いだろうというような超ローカル温泉をも紹介している。それも、この著者は、全部行ってみてその感想と写真で紹介しているからびっくりだ。その説明も、過不足なく温泉について述べている。例えば、行き方や温泉の成分や、書くスペースが有る場合には、温泉地の周りの様子について述べていたりしている。また、捕捉としてその温泉が発見された経緯についても述べていたりするので、これは台湾の温泉好きならば、バイブルのように持っていてもいいような気がする。ただし、この本はあくまでも参考資料としてみるものであって、決してガイドブックにはなりえない。この本で紹介されている温泉に行くためには、ネットで色々な情報を再確認していくべきだろう。

しかし、全部の温泉を紹介するために、台湾にどの程度の期間滞在し、全部で何箇所を廻ったのだろうと考えると、羨ましくも思うし、ご苦労様と言いたくなる。詳しくは書物を見てもらえればいいのだが、見れば見るほど、あの小さい島なのにも関わらず、多種多様の温泉が台湾には存在するものだと改めて考え深くなる。硫黄の温泉はあるは、炭酸温泉はあるは、泥温泉はあるは、海中温泉はあるはなどなどだ。温泉好きの人は日本の温泉で満喫というのもいいものだが、ちょっと足を延ばして、台湾で2泊3日のんびりするというのもいいものだと思う。台湾には本当にいい温泉がたくさんあるものだ。

「湯けむり台湾紀行」名湯・秘湯ガイド
鈴木 浩太 著
まどか出版

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