2010/03/27

旧宜蘭庁庶務課長官舎(宜蘭)

いまでは新月広場に隣接するカフェとして営業しているところだが、実はこの建物は日本統治時代に建てられたものである。もちろん、現在は内装を含めてリノベートしたからだろうが、山間部のリゾート地に建っている別荘のような建物のように見える。

実際には、この建物、宜蘭庁庶務課長の官舎として使われていたものである。日本の台湾統治開始後の1897年から名前は存在し、1920年に台湾が5州2庁の行政区分になるまで宜蘭あたりのところは宜蘭庁と呼ばれており、その宜蘭庁の庶務課(今の総務部)に属していた課長の官舎として使われていたものである。建物自体は1906年に作られたものと説明に書かれているので、台湾全体が20の庁に分かれていた時代(二十廳時期:1901年~1909年)に建てられたものだといえよう。
庶務課の名前から考えたら、なんでもやるところというイメージがあるが、どこの会社でもそうだが、総務部門というのはかなり権限を持ったところであるのは言うまでも無い。ましてや官公庁の総務部門となると、かなりのもので、こんな田舎の庁でさえも庁最大の権限を持っていた部門だったようである。おそらく、この官舎に、日本人の役人や台湾人の商人などがいろいろなお願いなどのために門を潜ったことだろう。

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