実は引越しを考えるときまでIKEAには全く行ったことがなかった。ちまたで騒いでいるような期待を自分には全くなかったからである。たぶん、感覚としては、ディズニーランド好きな人がディズニー好きをアピールするが、それに対して冷静沈着に「ふーん」と軽く受け流していたのと同じ感覚で「今週はIKEAに行ってみたよ」という話を聞くたびに、「あっ、そう?」としか思っていなかったからである。
IKEAに行ってみようかなとおもったのは、家具についてちょっと市場調査をしてみたいと思ったからである。最近流行の北欧系の家具を調べてみるというのもおもしろいかなとは思っていた。デザインとしてはいわゆる北欧系はシンプルで機能的なのだとは思うのだが、あまりにも味気ないような気がして、すっきり感な部屋にしたいひとならいいかもしれないが、そんなつまらない部屋は落ち着かないので、自分としては、成金が悪趣味のように置いている金銀ギラギラした南欧系の家具まではいかないまでも、人間味が感じられる家具を新しいところに置きたかったのである。とはいっても、もしかしたら、北欧系のデザインも見慣れると意外に自分が気に入るかもしれないと思っていたからというのが1つ目の理由。
もう1つ理由はある。それは家具といっても、いろいろあり、例えばソファというジャンルを1つとったとしても、ソファの形や使い方というのはいろいろあるとおもうが、そのソファにはどういう形式があるのかというのを机上でしかこれまでは知らないので、実際に総合家具サイトに行って見てみて、自分が買ってみたい想像しているものと実際に照らし合わせてみたいと思いたかったからだ。
IKEAにいくとしたら、うちから行くとすると港北にいくのが一番近いのだが、店舗としてはもしかしたら、習志野のほうが大きいんじゃないのかなとは思っていた。でも実際に港北のIKEAに行って見て驚いた。すごい広いし、すごい混雑している。なぜ、こんなに混雑しているのだ?と思うくらい混んでいるのである。ただで、遊園地並みにいろいろ物にさわれたりするから、子供をつれてきている家族がたくさんいるというのがその理由だろう。そして、IKEAの中でもご飯が食べられるので、疲れたらここで休憩して、さらにまた店内で遊んでいれば良いと思うのだ。だが、そこまで遊べるものってなにがあるのか、本当に聞きたい。
例えば、ベッドのコーナーであれば、陳列しているのは見世物だから、そこに勝手に乗って寝る格好をするのもよしなのだが、そういう実際にものに触って、座って、寝て、操作してみることの楽しさが何度もここに来ようとし、無料で楽しめる場所だから、金を使わずにいれる貧乏人のオアシスみたいなところだからなのだろうか?
IKEAに行ってみて再確認できたのは、自分には北欧系のデザインは合わないということと、日本式に変えたしまった家具類は、自分が欲しいと思っていたサイズに合っていないということだった。例えば、ソファ1つをとったとしても、リビングに置くソファも、ずいぶん座るところが地面に近いものばっかりで、そんなのばっかりなの?というので厭きれた。いちおうIKEAには実物を見ることができるほか、店内で参考にできるパンフレットも用意されているので、御飯を食べながらこれもみようか?とあとで確認することもできるのだが、確認するまでもなく、どれもこれも中途半端に思えた。
一番感じたことは、「どれもこれも安っぽく見える」ということ。価格は本当に安いのだが、安いだけあって見た目が本当に貧乏臭い作品ばかりである。家具ってずっと使うものなので、1年だけで終わりということはない。だから多少高くても良さそうなものなら買ってもいいかとおもうが、最初から見た目が安っぽいものだと、絶対途中で厭きると思うし、所詮安いだけと気持ちが貧乏くさくなると思うからだ。
もうたぶんIKEAには行かないだろう。あそこには用が無い。
ちなみに、港北店にいくには、田園調布駅と新横浜駅から無料のバスが出ているので、それに乗れば、20分くらいで到着できる。しかし、田園調布行きのIKEA発のバスに限っていえば、いつのバスに乗るつもりかというのを、IKEAに到着したときに予約しなければ乗れない。これはおそらく帰りのバスが混雑するからということもあるのだろうが、それだけじゃない。途中に第三京浜の高速道路を通らないといけないため、バスは全員座っていないとだめ。立ち客がいるバスは高速道路を走れないからである。
IKEA
URL : http://www.ikea.com/jp/ja/
IKEA港北
URL : http://www.ikea.com/jp/ja/store/kohoku
Open : 月曜日~金曜日: 10:00~21:00
土・日・祝日: 9:00~21:00
バス : 田園調布発の時刻表はこちら
新横浜駅発の時刻表はこちら
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