東京よりは暖かいために、紅葉の時期も東京より2週間くらい遅く始まるのが熱海・伊豆エリア。だから、12月に入ってからのんびりと時期外れの紅葉を見にいこうかなとおもった今回は、熱海にぷらっと日帰りの紅葉ツアーに行ってみた。レポートとしては年が明けたあとに記載することになったので、遅めのレポートになってしまったため、まったくタイムリーな情報提供ではなくなっている。
熱海に到着したときには昼に近い11時半頃ではあった。ちょうど昼ごはんでも食べてから、熱海の各所に移動するのも良いだろうと思っていたのである。しかし、熱海駅近くの店で、いつも混んでいるという話を聞いたことがある店があったので、今回はその店に、昼の大混雑時間帯を避けるように行ってみようと思ったのであるが、「伊豆熱海・囲炉茶屋」は噂通りめちゃくちゃ混んでいた。
店に到着したときには、偶然にも店内に入ってすぐに座ることができたのでラッキーだとは思ったのだが、店内は団体客ばっかりがほとんど多くの席を占拠していて、個人客で来ているのはほとんど見受けられなかった。特に個室部屋のほうは、もう団体の飲兵衛たちが早い時間帯から出来上がってしまっているのか、多くの料理を前に飲みながら談笑をしていた。団体客といっても、おそらく地元の寄り合いの延長で来ているようなので、店の人たちとも知り合いという感じだった。
店の隅のほうにある、囲炉裏風スタイルの低いテーブルがあるエリアに通された。しかしながら、こちらは2人組だったのに、テーブルは10人くらいが座れる風になっている。どのように座れば良いのかというと、テーブルを挟んで向かい合わせの状態で店側は座らせた。料理としてたくさんテーブルに載せられるからというのも理由なんだろうとおもうが、実はテーブルが縦長に見えるので結構お互いに話をするには遠いようにも思えた。なにしろ、すぐ傍では団体客が宴会をしているのである。その喧しさに会話は消されてしまうのは当然だろう。
今回の昼ごはんで選んだのは次の通り。
・三種干物定食 あじのたたき付き 2100円
・金目鯛の干物定食 1470円
熱海が産地なのかどうかは知らないが、金目鯛がどうしても食べたかったので、1つは金目鯛の定食にしてみた。開きの金目鯛の干物とシラスをメインとした定食であり、金目鯛はそんなに大きなサイズではなかったのだが、味は脂が乗っていて美味かったと思う。ただ、料理が出てくるまではすごーく待たなければならない。待つのも料理をいただくときの1つの間を楽しむものだと考えればたいしたことが無い。待たされてマズイ料理が出てきたら、殴り倒したろかーとおもってしまうのだが、今回はそれは全く無かった。店のひとも「遅れてすみませーん!」というような態度をしていたので、このときは感じの良い店だと思っていた。
もう1つの三種干物定食は、小ぶりの金目鯛、鯵、そして鯖の干物が載っており、それに鯵のたたきが別皿に盛られているものだった。こちらはいろいろな味が楽しめるものであるために、定食として楽しむのであればこのほうが良いかもしれない。また干物ばっかりだと厭きることも出てくるので、口直しに鯵のたたきもあるというのも良いだろう。
さて、食べ終わろうとする寸前頃になって、すぐに店員がやってきて、お盆ごともって帰ろうとしていた。どうやらこの店は混雑している人気店なので、無駄話をして居座ってくれると商売のあがったりになるので、食べ終わったらさっさと会計を済ませて出て行ってくれということらしい。料理は美味かったのに、態度が悪かったので、後味がとても悪い印象を残したことになった。確かに玄関には、昼ごはんをここで食べたいという観光客がたくさん列を成して並んでいたのは見えた。そういうお客さんを早く店に入れてあげたいというお店側の気持ちも分からないでもない。だけど、こちらはちょっとくらい食べ終わったあとの余韻は浸りたいではないか。だったら、団体客として占領しているあの人たちをさっさと終わらせて帰るように促したら良いのにとおもったのだが、団体客からは飲み物も含めて大金をせしめることができるために、あまり「早く出て行ってくれ」ということは言えないのだろう。
店と客との考え方の違いを大きく考えさせられる昼ごはんであった。
伊豆熱海・囲炉茶屋
URL : http://www.irorichaya.com/
住所 : 熱海市田原本町2-6
電話 : 0557-81-6433
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