函館には洋館のほかにも、レトロな喫茶店も結構あって、それが良い雰囲気を出している。
まずはホテルの傍にあったのが「茶房ひし伊」だ。ここの喫茶店は、明治38年に造られた土蔵を利用しており、近くにかつて住んでいた石川啄木の妻も、質に出しにここにはきていたようである。内装は1階は木肌を基調とした温かみのある洋風のテーブル席が並んでいる。2階も実はあるようで、このときには入れなかったのだが、畳敷きの和風つくりになっている。メニュはこれといって特別なものはないのだが、なんといっても店の雰囲気が良い。神保町の「さぼおる」のような雰囲気がある。ここでは、単純にコーヒーを頼んでみた。店はバイトらしきお姉さんが仕切っていた。
別の日に行った所は、山の手にある「茶房・菊泉」だ。なんだか田舎の家にきたのかなという雰囲気を醸し出している店である。大正10年に「菊泉」という名前の酒問屋を改装して作れている。店内には、問屋時代の当時の品物がたくさん飾られている。椅子の席もあるが、畳座敷のほうが席が多い。だから、あぐらを掻くのが苦手な人にとっては嫌なところだろう。ここでは、絶対に食べて欲しいものがある。水を使わず豆腐だけで練ったしろ多摩を使った、とうふ白玉ぜんざいを食べて欲しい。
茶房ひし伊
住所 : 函館市宝来町9-4
電話 : 0138-27-3300
営業時間 : 10:00~21:30
茶房・菊泉
住所 : 函館市元町14-5
電話 : 0138-22-0306
営業時間 : 10:00~17:00
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