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重さ120kgもある長い龍を10人の操り手と、玉と呼ばれる金色の龍が追いかける玉を持つ人が基本構成員になる。重い龍をずっと持ちつづけるのは疲れるし、さらにハードな踊りをするために、かなりの体力を使うから、常に同じ10人が行うというわけじゃない。10人1組として最低2組は組まれているようだ。アイスホッケーの試合のように、試合の途中でメンバーを総とっかえするのと似ている。その他に、龍が舞うのを助けるためのお囃子隊から構成される。
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金の玉を操作する人は、龍が舞うのを手助けするためなのだが、龍が大きく舞うためには、この金の玉を大きく操作しないと、龍の顔が大きく揺れないため、かなりダイナミックで力強い動きをする。
龍踊りの演目としては、玉追い・玉隠し・玉追いという三種の演技から構成されているのだが、やはり玉追いの演目が一番面白い。というのも、お囃子のジャンジャカなる演奏もうるさくてよいが、龍が大きく波打って舞うところがダイナミックだからだ。玉隠しは、地味なのだが、そのあとの玉追いを引き出すためには重要な演目だとおもう。しかしながら、個人的にはこの玉隠しのときには、玉追いよりも動きが少ないのでつまらなく感じる。黄金の宝珠を龍が追い求める姿を唐楽拍子の音律に乗って勢いよく舞う様は爆竹の音を加えてたいへん勇壮だ。
先ほどから龍と書いているが、この龍は数種類の動物から構成される想像上の動物なのだ。龍1匹ではない。龍踊りの会場でも説明があったのだが、顔や手やうろこがそれぞれ全然違う動物のようで、なんだったかメモをするのを忘れた。長崎の専門家のひとは、あとで連絡してきて欲しいと思う。
ランタン祭りのメイン会場の湊会場で見る場合には、人が多く遠いところで舞っているので見るのが大変だ。間近でみるのであれば、興福寺で見るのが一番である。目の前で舞ってくれるし、爆竹も近くで鳴るし、圧倒されるだろう。
このときの龍踊りは、地元の龍踊りの会の人が舞う緑の龍と、地元の高校生(全員が女子)が舞う赤い龍の2種類が一緒に舞っていたので、珍しいものを見たとおもった。1匹の龍でも十分迫力があるのだが、2匹の龍が一緒に舞うところは圧倒される。しかし、踊り方はどちらも同じなので、ワンパターンだなとおもわないでほしい。
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