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何度も通ったことはあるのに降りた事がない大きな街の一つに新竹がある。台湾のシリコンバレーにも成長したこの町には、実は結構客家の人たちが住んでいる台湾の代表的な町なのである。ここと桃園には客家の人が多く住んでいる場所として有名だ。
最初は客家の文化を知りたいと思ったので、新竹に行こうと思ったのだが、結果的には新竹を触りだけしか知らないで帰ってしまった。また台湾に行く場合には、また新竹にいって今度こそ客家のことを勉強したいと思う。
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駅として開業したのは1893年なのだが、いまの駅舎になったのは日本統治後の1913年のこと。これは基隆駅や台中駅と同じように台湾を代表とする駅舎建築として数えられ、史跡指定にもなっている。建物自体はそんなに大きいわけじゃない。だけど、その駅舎は堂々とした風格がある建物に見えるから不思議だ。建物としてはドイツ風のネオバロック形式の建物で、直線で構成された屋根のラインが印象的だ。なんとなく優美な中にもいかつい表情を持ち合わせているように見えるのが不思議である。
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こういう歴史的な建物が国民党の台湾進出でも破壊されずに残っているというところに、台湾の国民の歴史に対する大切さを感じることができるといえよう。また、言い換えれば、100年経ってもまだ利用できるほど立派な建物として設計し作り上げた日本人の建築の高さを誇らしく思う。
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