2007/12/02

台湾新幹線に新サービス


台湾新幹線に関するニュースが2件あったので、それについて言及したい。

台湾ではいま誰でも乗りたいと思っている台湾新幹線だが、これはもちろん日本人でも同じこと。台湾南部との距離を十分近くさせた手段として、これは台湾を移動する上で有益な手段になってきたからだ。1日の運行本数も増えたし、最初の頃に文句を言われた安全性も十分に保ってきていたし、さすが日本の新幹線技術の結晶だといえよう。

日本人が台湾新幹線のチケットを買うのは結構難儀だったが、いまではすっかり事前にネットで予約も購入もすることができるほど、ネットが充実になってきた。台湾旅行前に台湾新幹線を使って高雄方面に行きたい場合には、今までは現地台北に行かないと買うことができなかったし、それだと週末の激混みの時期にぶつかった場合には絶対に乗れないということがあったが、それは解消された。

次にサービスとして登場したのが、老人向けの低賃金サービス。開通当初から65歳以上の台湾人に実施してきた「シニア運賃(敬老票)」というのを、外国人の乗客にも適用するということ。その運賃設定は、片道通常運賃の半額。これはかなりいい企画だ。日本の新幹線では例え65歳以上でも、このような制度は適用されない。ドル箱路線だから値段を下げる必要が無いというのが理由らしいが、台湾新幹線は規格をした。すばらしい。購入する際には、西暦で生年月日が表されて、65歳以上であることが証明できるパスポートなどの顔つき公的書類を窓口に提示する必要がある。

台湾を訪問するジジィやババァたちもこれを大いに使って台湾南部への旅行を楽しんで貰いたいものだ。

もう1つの台湾新幹線に関するニュースは、日本の新幹線にも合い通じるものだ。

それは台北=高雄間を結んでいる新幹線は、同じ距離感で利用度の多い飛行機との競争によって生まれた企画で、今まで存在しなかったというのが不思議だったのだが、台湾新幹線に今回はじめて「自由席」を導入したというもの。急な出張で高雄方面に移動するビジネスマンを獲得するための手段ということらしい。12両編成の車輌のうち、10号車から12号車の3両が自由席として用意しているというもの。ビジネスマンだけではなく、急に高雄のほうに行ってみたいなと思う観光客に使えるものだろう。

ちなみに指定席券の料金も12月末までは2割引にするというキャンペーンを展開中で、台北=左営間で1090台湾ドル(約4200円)に設定したようだ。これは安い。飛行機の値段より安くなっているのは、便利だ。飛行機の場合は、搭乗前何分前にはチェックインをしなければならないし、ゲートを潜らなければならないという制約があるが、新幹線の場合もある程度、事前に切符の購入は必要なのだが、飛行機ほど時間に制約が無いのが便利である。

しかし、いずれにしても台湾新幹線の台北以外は、既存の駅とは全然違うところに新幹線専用の駅を作っているので、町まで移動するのがとても不便だ。これは台湾でいま計画中の新幹線と既存路線を結ぶ短距離路線の建設を待つしかない。

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