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今年の11月下旬の連休はいつもと趣向を変えて、横浜でのんびりしようかと思った。それまでは、ちょうど紅葉の時期だからということもあり、京都に行って紅葉を見たいとか、温泉地でのんびりするということも考えたのだが、紅葉の季節はもっと早くからじゃないと予約ができないので、いまさらホテルを予約しようにもどこも空いていなかったのである。近場に泊まってみるという贅沢な趣向というのは一度体験してみたいと思ったので、思いっきり選んでみたのが、よく行く中華街の近くにある「横浜ローズホテル」である。
場所が場所だけに、客としてこのホテルを利用している人は、中国語を話す台湾人、中国人、香港人が多いようで、日本人でも東京周辺に住んでいる人がこのホテルを利用すると言う事はあまりないようである。といっても、日本風のホテルに、欧米の資本が先だってまで入っていたこともあり、ヨーロッパのホテルにも劣らないもてなしと部屋の清潔さには驚いた。
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泊まった部屋はツインルームで、ベッドは結構大きい。部屋の広さも充分だったし、バスルームもかなりいい。アメニティとして用意されていたのは、フランスのブランド「ロクシタン」のシャンプー・リンスとボディーシャンプーというのも、なかなかセンスがあって良い。部屋はケバケバしい色を使っているわけではないシックな色遣いなので、部屋にじっとしていても落ち着く。変なお泊りセットを持っていかないでも、全部このホテルの中で済まされるので、洗面道具も寝巻き類も持参する必要はない。部屋履き用にもちろんスリッパは容易されているので、財布1つ持っていけば十分楽しめるだろう。もちろん、個人的に化粧道具が必要な人は、それを持ってくるべし。
ホテル内にあるレストランは、中華街でも名店に入る重慶飯店が入っている。ここで食べるのも良いし、場所が中華街であるため、他の中華街の名店に行ってご飯を好きなだけ食べるのも良いだろう。自分たちは、このときは、あまりホテルから出歩くということをあまり頭に無かったため、ホテル内にある重慶飯店に行くことにした。ホテルの1階にある重慶飯店は、普通だったら中々敷居が高いように思うので、中華街で食べたいな-と思ったときにはまず選択の1つに入らないレストランだろうと思う。ホテルに泊まっているから、気が大きくなってこのレストランを選んだのだろう。実際に客層を見ていると、このホテルに泊まっている人たちはもちろんいるが、少人数の宴会として使っている人たちもいるし、家族で食べに来ている人も居る。カップルでこのレストランでご飯を食べている人は、若い人は皆無で、金持ってますよーというような紳士とそれに連れてこられた嫁または現地妻のような人が多かった。
ここで食べたのは次の料理。
・四川風麻婆豆腐
・青椒牛肉絲
・水餃子
・炒飯
・杏仁豆腐
定番といえば定番なのだが、これらを食べることにより、だいたいそのレストランの味というのが分かる。
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麻婆豆腐は、名物料理であるようで、さすがに辛かった。花山椒が食欲をそそるくらい掛かっているが、これがまた辛さを倍増させる。多少の辛さには平気だと思っていた自分でも、ちょっとこれはてこずった。しかし、食べられない辛さではなく、またただ辛いだけの料理というわけでもなく、食べれば食べるほどまだ食べたくなるような辛さだったのは印象的だった。それまで麻婆豆腐は、ただ辛いだけの料理としてしか思っていなかったのに、なかなか奥が深い味わいだなと感じたのはこの時だった。
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青椒牛肉絲は、これも見た目には全然辛そうに見えないのに、実は隠し味として辛い味付けがしてあり、麻婆豆腐と合い重なって、辛さが強く思えたのは言うまでも無い。味付としてはそれほど濃いわけじゃないので、四川料理全般に辛いと思われてはいるが、それをぶち破ってくれた気がした。
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