ホテル目の前にあるドゥオーモは1078年から1093年にシチリア泊だったルッジェーロ1世(Conte Ruggero I)によって建てられた。正式名は、聖アガサの大聖堂(Cattedrale di Sant'Agata)である。堂々として街のシンボルとして建てられている聖堂は、傍にあるエトナ山の災害から町を守るとされている。 大聖堂の守護聖人になっている聖アガサだが、そのキリスト教的ないわれからすると、あまり綺麗な話ではない。極悪非道な高官であるクィンティアンの求婚を、神に身を捧げたという理由で断ったために、激怒した総督の怒りを買って、鋏で乳房を切り取られ、焼け付く石炭の上に引きづられたりして殉教した。その際に、大地震が起こり、殉教後のエトナ山の大噴火の際、彼女のヴェールが溶岩を防いだという奇跡から聖女となり、ここの守護聖人になっているのである。その物語を人形として飾ってあるのだが、なんだか生々しい。 また大聖堂のなかには、カターニアの生んだ偉大な音楽家ヴィンチェンツォ・ベリーニ(Vincenzo Salvatore Carmelo Francesco Bellini)の音符がかかれた墓も存在する。 大聖堂の前には、象の噴水(Fontana dell'Elefante)がある。それが広場の真ん中に立ってあるのだが、なぜ、ここカターニアに象なのかという疑問が残るところだ。しかし、エトナ山の火山活動を静めることには関係がありそうだ。しかし、たぶん象が黒いのは、火山ででてきた溶岩を使っているのは確かだ。カターニアでは、いたるところでエトナ山の溶岩を使ったものを見ることができるからである。
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