5月1日はメーデーであり、本当ならバスで行こうと思っていたネアポリ考古学公園(Parco Archeologico della Neapoli)へ、この日は全てのバスが運休になってしまったので、この公園まで歩いていくことにした。本来ならタクシーでも捕まえようかと思っていたのに、そのタクシーも何故か見当たらない。途中で拾おうかなと思っているうちに、考古学公園までやってきてしまったというのが正しい。途中で、昨日シラクーサにやってきたときに見たことがある風景に出くわした。バスの運転手が横から入ってきた車に対して、ムカついて文句を言っていた場所だったとか、駅の傍も通ったので、タクシーを拾った場所だったとかを確認することができた。
朝からのんびり歩いていくのはいいのだが、メイン通りであるCorso Geloneを通るときには、車がたくさん走っているので、とても空気が悪い。同じように歩いて考古学公園のほうに向かっている人たちもいたので、その人たちに付いて行くことにした。大体、この公園にいくひとは、団体客でバスでくるか、または乗用車に乗ってくる人が多いようで、歩いていくひとは少ないみたいだった。
公園入り口は、お土産屋の屋台が道路を塞ぐように陳列されていたのだが、これといって、心を惹くようなものが全く売られていないのが気になる。どこでもありそうなシチリアの本とか、ヨーロッパではどの都市でも見ることができる、その都市独特の情報が載っている本とか、あとはどうでもいいTシャツとか置物とか。そんなの要らない。どうせ帰国したあと、ゴミ箱へ直行するだけだから。 切符売り場にやってくると、古代ローマの円形闘技場(Anfiteatro Romano)とギリシャ劇場(Teatro Greco)やディオニュシオスの耳(Orecchio di Dionisio)を見ることができる。だけど、切符売り場のところはなんだか適当な列ができていて、どこが最後尾だか分かったもんじゃない。更に言うと、切符売り場を通らないと入場できないような仕組みになっているわけではないため、事前に切符を持っている人や団体客用に別の入り口があったりする。しかし、切符を持たずに入ろうとすると、よく監視をしているらしく留められてしまうので注意だ。考古学公園全体を見ることができる切符は8ユーロ。年々値段が上がっているようで、ユーロが高いので日本人にとっては辛いところだ。
まずはギリシャ劇場。ここでは15000人は収容できる規模の劇場であり、基本的にはギリシャ時代の設備をそのまま利用して、多少修復している。岩山を切り崩してすり鉢上の劇場を作っているのが良く分かる作りになっていて、岩自体が真珠のような白さなので、太陽の輝きと地面からの反射によって、昼間サングラスなしでここを歩くのはちょっと辛い。毎年夏季になると、劇場は活気に満ち、多数の古典劇がここで演じられるのだそうだ。天然の音響効果になっているので、マイクを使わなくてもいいつくりが、どこのギリシャ劇場でも同じだ。劇場のてっぺんには、もともと何に使われたのかよくわからないが、きっと倉庫代わりに使ったのだろう、ちょっとした洞窟みたいなのが点在していた。 そのあとに行ったのは、古代のシラクーサの町を形成するのに使われる石を切り出す中心地だった「天国の石切り場(Latomia del Paradiso)」の傍をとおり、第2のお目当てであるディオニュシオスの耳にいった。ディオニュシオスの耳に行く際に、途中、木のトンネルをとおり、初めてレモンがなっているところをみた。高さ23m、奥行き30mの洞窟で、すべてが筒抜けになる音響効果を利用して捕虜の話を盗み聞きしたといわれる暴君にちなんで、画家のカラヴァッジョが名づけたものでるのは有名だ。でも、実際には、たくさんの観光客が一度にこの洞窟に入るので、小さい音がどうのこうのというのは、もう一切関係ない。単なる雑音の集合体でしか、外で聞いていると聞こえないのだ。只唯一いいところは、この洞窟、ボランティアで説明をしてくれるおじさんがいるようで、どれだけ音響効果があるのかどうか、自慢(?)の短いオペラを歌ってくれることで、その音のよさを感じることができる。一般の人が真似をしようとすると「Don't sing!」と怒られるので注意だ。 最後に円形闘技場を見ることになる。これは一度切符売り場を出て、もう帰ろうかなとしたところ、お土産屋がずらっと並んでいるところに、なぜか入り口があるので分かり難い。でも、そこには係員が立っていて、切符を持っているのかどうかを確認している。ローマのコロッセオと同じように、剣闘士の戦いや競馬に使われていたところなのだが、16世紀のスペイン人が全く考古学に興味がなかったために、オルティジア島の城壁を作るための石切り場に使われてしまい、いまでは結構荒れ放題になっている。競技場に格納された奴隷や動物を連れて行く場所が良く分かる。
朝からのんびり歩いていくのはいいのだが、メイン通りであるCorso Geloneを通るときには、車がたくさん走っているので、とても空気が悪い。同じように歩いて考古学公園のほうに向かっている人たちもいたので、その人たちに付いて行くことにした。大体、この公園にいくひとは、団体客でバスでくるか、または乗用車に乗ってくる人が多いようで、歩いていくひとは少ないみたいだった。
公園入り口は、お土産屋の屋台が道路を塞ぐように陳列されていたのだが、これといって、心を惹くようなものが全く売られていないのが気になる。どこでもありそうなシチリアの本とか、ヨーロッパではどの都市でも見ることができる、その都市独特の情報が載っている本とか、あとはどうでもいいTシャツとか置物とか。そんなの要らない。どうせ帰国したあと、ゴミ箱へ直行するだけだから。 切符売り場にやってくると、古代ローマの円形闘技場(Anfiteatro Romano)とギリシャ劇場(Teatro Greco)やディオニュシオスの耳(Orecchio di Dionisio)を見ることができる。だけど、切符売り場のところはなんだか適当な列ができていて、どこが最後尾だか分かったもんじゃない。更に言うと、切符売り場を通らないと入場できないような仕組みになっているわけではないため、事前に切符を持っている人や団体客用に別の入り口があったりする。しかし、切符を持たずに入ろうとすると、よく監視をしているらしく留められてしまうので注意だ。考古学公園全体を見ることができる切符は8ユーロ。年々値段が上がっているようで、ユーロが高いので日本人にとっては辛いところだ。
まずはギリシャ劇場。ここでは15000人は収容できる規模の劇場であり、基本的にはギリシャ時代の設備をそのまま利用して、多少修復している。岩山を切り崩してすり鉢上の劇場を作っているのが良く分かる作りになっていて、岩自体が真珠のような白さなので、太陽の輝きと地面からの反射によって、昼間サングラスなしでここを歩くのはちょっと辛い。毎年夏季になると、劇場は活気に満ち、多数の古典劇がここで演じられるのだそうだ。天然の音響効果になっているので、マイクを使わなくてもいいつくりが、どこのギリシャ劇場でも同じだ。劇場のてっぺんには、もともと何に使われたのかよくわからないが、きっと倉庫代わりに使ったのだろう、ちょっとした洞窟みたいなのが点在していた。 そのあとに行ったのは、古代のシラクーサの町を形成するのに使われる石を切り出す中心地だった「天国の石切り場(Latomia del Paradiso)」の傍をとおり、第2のお目当てであるディオニュシオスの耳にいった。ディオニュシオスの耳に行く際に、途中、木のトンネルをとおり、初めてレモンがなっているところをみた。高さ23m、奥行き30mの洞窟で、すべてが筒抜けになる音響効果を利用して捕虜の話を盗み聞きしたといわれる暴君にちなんで、画家のカラヴァッジョが名づけたものでるのは有名だ。でも、実際には、たくさんの観光客が一度にこの洞窟に入るので、小さい音がどうのこうのというのは、もう一切関係ない。単なる雑音の集合体でしか、外で聞いていると聞こえないのだ。只唯一いいところは、この洞窟、ボランティアで説明をしてくれるおじさんがいるようで、どれだけ音響効果があるのかどうか、自慢(?)の短いオペラを歌ってくれることで、その音のよさを感じることができる。一般の人が真似をしようとすると「Don't sing!」と怒られるので注意だ。 最後に円形闘技場を見ることになる。これは一度切符売り場を出て、もう帰ろうかなとしたところ、お土産屋がずらっと並んでいるところに、なぜか入り口があるので分かり難い。でも、そこには係員が立っていて、切符を持っているのかどうかを確認している。ローマのコロッセオと同じように、剣闘士の戦いや競馬に使われていたところなのだが、16世紀のスペイン人が全く考古学に興味がなかったために、オルティジア島の城壁を作るための石切り場に使われてしまい、いまでは結構荒れ放題になっている。競技場に格納された奴隷や動物を連れて行く場所が良く分かる。
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