2012/11/25

Fusion Dining F (小田原)

小田原駅直結のデパートの中に箱根の富士屋ホテル直営のレストランがあることを知った。名前は「Fusion Dining F」というところ。みんながご飯を食べる時間帯になったら、きっと混んじゃうだろうと思ったので、お店には18時には到着できるようにいくようにしてみたが、それは正解だった。駅の改札口を出て、そのままデパートに行こうかなーという顔をしていたら、この店はあり、小田原の地元では結構知られているところのようだった。
店内は一言でいうとスタイリッシュな洋風レストランになっており、小田原だから海に近いので和食系というわけでは全然ない。むしろ、ちょっと敷居が高そうに思えるレストランなのだが、決してそんなところではなく、かといって、ファミレスみたいにおきらく極楽なところのようなものではない。誰でもそんな堅苦しい格好をしなくても入ることがレストランというのをコンセプトにしているところのようだ。
客層は、さすがにデカいバックを持った学校やサークル帰りの若者というのが揃っているというようなところではない。かといって、金持っているぞーといわんばかりの風貌をしている年配の人ばかりが来るようなところでもなさそうだ。しかし、都心や横浜まで行ってシャレたレストランに行くにはちょっと遠いから、じゃ、地元で少しシャレてみたいというようなところとして利用されているみたいだ。しかし、この時の周りにいる客層を見ていると、なんだか疲れきった中年夫婦が多かったのが気になる。また、隣りのテーブルに座っていた中年夫婦の旦那のほうが、行儀が悪いというか、育ちが悪いというか、品がないというか見苦しい態度をしでかす人でいて、嫁になっている人はこんな人のどこが良いんだろう?と他人のおせっかいながらも気になった。

今回頼んだのはプレフィックスタイプのコースで、メインコースが二品ついているコースメニュにしてみた。値段は1人あたり3600円。普通に飲み会をするような値段で食べられるというもの。そして、運ばれてきたメニュは以下の通りである。友達と2人で行ったこともあるのだが、①と②はそれぞれどちらが何を頼んだかを表している。

 ・前菜:  ①鴨肉の盛り合わせ
       ②鮭のマリネ
 ・メイン: ①鴨肉の焼き物、デミグラスハンバーグ
       ②鶏肉の焼き物、特製ビーフシチュー
 ・デザート:①アップルパイ
       ②モンブラン
 ・飲み物: ①コーヒー
       ②コニャック
まずは前菜だが、鴨肉の盛り合わせのタイプと鮭のマリネだ。鴨肉のほうはすべて素材が鴨肉ではあるが、ベーコン風にしたり、ロースト風にしたりと、いろいろなタイプで鴨肉を楽しんじゃおうというものだった。確かに鴨肉という素材を色々な形で食べるというのはなかなかないので面白い趣向だなーとおもった。鮭のマリネは想像どおりのものであるため特にコメントはないのだが、鴨肉も鮭もどちらも激ウマ。これはメインの料理に期待ができるではないか。
 
メイン1人目のほうは、鴨肉の焼き物とデミグラスハンバーグ。鴨肉のほうは赤ワインベースのソースに、ローストされた鴨肉なのだが、この少量にしか見えない量が実はちょうど良い量だというのがあとで分かる。鴨肉は大量に食べると、味はいいんだが、実は厭きてくる。牛肉みたいに臭みがあるわけじゃなく、甘みがあるから量はジャンジャン行くところだが、結構お腹が張ってくるのが不思議だ。口直しに野菜の浅漬けを添えているが、これが1枚ずつの鴨肉と交互に食べることで、いつでも口の中がリセットできる感じがして嬉しい。もちろん鴨肉自体は、臭みがないためにすごい美味しい。2つ目のメインはデミグラスハンバーグであるが、これはソースの味がすごい濃い。また、ハンバーグ自体が丁度良い堅さとうまみだったのが驚いた。もうこんなの食べたら、きっと石井のお弁当君シリーズは当然ながら、ハングリータイガーのようなハンバーグ屋のハンバーグは食べられないなとおもった。
 
メイン2人目のほうは、鶏肉の焼き物と特製ビーフシチュー。鶏肉の焼き物は、少し大きめの鶏肉の一口サイズくらいの大きさの肉を上手に焼いたものであるが、決して串焼きになっているタイプではない。から揚げとは違う鶏肉本来の味を、少しの塩味で楽しむというものだった。もう1つのメインであるビーフシチュはソースタップリのなかに柔らかい牛肉が含まれているというのではなく、柔らかく煮たビーフがやっぱりメインで、シチュのソースが上から掛かっているというのだった。なんだか考えていたビーフシチュとは異なった提供の仕方に戸惑ったのだが、味は完璧にビーフシチュ。
 
デザートはアップルパイとモンブランにしてみたが、どちらも富士屋ホテルで提供しているデザートと同じものを提供しているらしい。だから、手作りであることはもちろんだが、味は確かだったし、もっと食べたいと思ったほどである。
一番吃驚したのは、最後の飲み物。ここでは紅茶かコーヒーだけというのであれば、それは一般的なのだが、このほかにデザートワインやコニャックを最後の飲み物としても選択が出来る。友達は飲兵衛なのでコニャックを頼んだのだが、てっきりグラスに少し注がれたコニャックが出てくるのかと思ったら、テーブルまでコニャックの瓶を運んできて、そこで注ぎ、そのままコニャックの瓶をテーブルに置きっ放しにした。最初はそのうち瓶を片付けに来るだろうと思っていたのだが、飲み物を飲み干したくらいの時間が経過した後でもぜんぜん瓶を戻そうとする気配がない。それじゃ、置いているんだったら勝手に飲ませてもらいますと言わんばかりに、とりあえず全部飲み干してしまった。コニャック1瓶の値段はどの程度かよくわかんないが、友達は完璧に酔っ払って、帰りの電車の中は最寄り駅まで大爆睡したらしい。
Fusion Dining F
URL : http://www.fujiyahotel.co.jp/chain/fdining/
住所 : 小田原市栄町1-1-9 小田原ラスカ 2F
電話 : 0465-21-2880
営業時間 : LUNCH TIME  11:00~15:00
           TEA TIME    15:00~17:00
           DINNER TIME 17:00~22:00

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