2012/11/25

紅葉を見るために箱根に行ってきた

紅葉の季節だったので、どこかに出かけて、紅葉気分に浸りたいなとおもった。しかし、どこの場所も紅葉を見るためにやってきている観光客が多いため、きっと芋洗い状態なんだろうなというのは想像していたが、やっぱりその通りだった。

今回出かけたのは箱根。箱根の紅葉なんか混んでいるから行きたくないという友達の訴えを無視して、強引に連れて行った。週末の行楽地はただでさえ混んでいるのは知っているのだが、その上に紅葉なんていうイベントが重なってしまったら、普段の出勤時の満員電車みたいな状態なんじゃないのかと言われた。その通りだとは思うのだが、それでも何にもしないでぽかーんとしているよりは、紅葉というイベントをちょっとは楽しむのもいいじゃないのかとおもったので出かけることにした。

箱根の紅葉の見所といわれてもよくわからなかったので、ちょっと調べてみると、小湧園傍にある蓬莱園というところと、箱根湖畔にある箱根神社が良いと分かったので、そこにいくことにしようと思った。

小田原で集合にしてそこから箱根方向にまずは電車に乗って移動する。小田原から乗るときには当然箱根湯本までは箱根登山鉄道を使うことになるのだが、箱根一円を今日は移動することになるので、「箱根旧街道1日パス」を使うことにした。他にもパスはいろいろあるので、事前には調べたほうが良いだろう。箱根旧街道1日パスは、箱根登山電車の箱根湯本~小湧谷までの区間は乗り放題、そして小湧谷から箱根町までの路線バスも乗り放題、それから箱根町から旧国道1号線を通って小田原までの区間のバスも乗り放題。これで1700円なのだが、実はこれ、結構すぐに元が取れる。だから、1回ずつお金を払わないほうが便利だ。

箱根湯本まではすんなり行くことができたのだが、ここから先が酷かった。箱根登山鉄道は本来なら小田急と接続している小田原方面からの電車とプラットフォームを挟んで隣のホームから出発することができるのだが、この日は、あまりにもたくさんの人たちが箱根登山鉄道に乗って強羅方面に行こうとしているため、そのまますんなり登山鉄道に乗ることができず、一度駅をぐるっと廻って、列を作らせるような迂回を作っていた。こんなに混んでいるのかという驚きと、この列はどのくらい続いていて、登山鉄道に乗るまでどのくらいの時間がかかるんだろうという思いを考えてみると、だんだん箱根の心臓部に行くのが面倒くさくなってきた。

約30分間、列に並んだ末に、箱根登山鉄道に乗り込むことが出来たし、さらに座ることができたのだが、これがドア付近に座ってしまったために、ドア近くに立っている人たちが非常に邪魔で、もっと奥の席に座ればよかったと後悔する。特にドア付近の手すりに寄りかかっている人がめちゃくちゃ不安定な立ち方をしているために、電車が揺れるたびに座っているこちらにぶつかって来るから、殴ってやろうかと思った。

登山鉄道で小湧谷まで行く間の景色はなかなか素晴らしい。車窓からはだんだん山の中に入っていく道中の様子が見られるのだが、そこをよく登山鉄道が走っているなーと本当に感心する。人が少ない電車の状態だったら楽しいだろうが、これだけ人が大混雑している状態の登山鉄道で強羅方面に行こうとしている場合には、よくもまぁこれだけの人が上っても、ちゃんと上るものだと不思議だ。車輪が空回りをしたり、上らないで下がってしまうということもないからすごい。そして、路線沿いにたまに見える真っ赤な紅葉の状態になっている樹木が観られるのも素晴らしい。
 
 
さて、小湧谷に到着したら、駅から表通りに面したところにあるバス停までは歩いて、そこから1つ先のバス停「二の平入口」まで乗った。この道中も歩いても良いとおもったが、見た目以上に距離はあるし、上りだし、道はうねっているし、歩道があるわけでもないので、バスで移動する。そして、こちらは移動パスがあるから、バスに自由に乗れるわけだから、バス代をケチるなんていうセコいことをしなくてもいいわけだ。しかし、このバスも激混みだったのには驚いた。みんなどこまで乗るんだろう?
 
バス停「二の平入口」に到着したら、バス停の目の前にある蕎麦屋「金春(こんぱる)」に行ってみた。店内はオシャレな感じの蕎麦屋だったので、もっと小汚い店を想像したから、いきなり店内に入ってみて吃驚した。既にお客さんが何人かいたのだが、すべて待ち状態。別に急いでいるわけじゃないので、店のおっさんの気分(?)次第で出てくるんだろうから、気長に待つことにした。
 
ここで注文をしたのが温かいそばの「鴨南ばん」。友達のほうは「天ぷらそば」を注文。どちらも同じくらいの時間がかかって登場なのだが、どちらの蕎麦も値段が1600円とは、さすがに箱根価格だ。昔の人がこの値段を見たら、きっと卒倒することだろう。確かに美味いのだが、値段ほどの価値があるのかというと、そうでもない。ただ、鴨肉に臭みがないのが、比較的新しい肉を使っているんだろうなということは分かった。他にこのあたりで食べるところがなかったらまた入るだろうが、何度も来てみたいというような場所ではないな。ただし、風光明媚なところなので、お茶をするためだけって言うのだったら良いかもしれない。
 
またバスに乗って次に向かったのが蓬莱園。蓬莱園は、実は、1883年(明治16)創業の三河屋旅館が所有する6万6000平方mの庭園なのだが、そこに宿泊している観光客だけが拝観が許される庭園ではなく、誰でもが無料で見ることができる庭園である。そして、箱根の尾根に沿って庭園が作られているので、庭園全体に高低さがあるため、鬱蒼としているように見える木々が紅葉化しているので、空が多彩なカラーリングで埋め尽くされているように見える。また、蓬莱園は秋は紅葉、春はつつじが満開になるところなので、いつここに来ても花に囲まれているというのが分かる。
 
 
 
 
 

しばらく蓬莱園の紅葉を堪能した後は、またバスに乗って元箱根に移動。そこから徒歩で箱根神社まで行ってみる。箱根神社は、なぜかパワースポットなんていうのが溜まっているところと持ち上げられているので、最近また不幸な女の人たちが、我先に幸せを掴み取ろうとやってきているようなところだった。神社の境内に入る前から気分は神社内にいる感覚を思いだせるような背の高い木で囲まれた、段々の階段を坂道を上がっていく。そのあとは目の前に100段近くある階段を上って本殿がある境内に到着するわけだ。
 
 
実は箱根神社もなかなか棄てがたい紅葉のスポットだというのは行ってみて分かった。赤・黄色・緑が綺麗に混ざっているために、1色だけしかないような紅葉とは違うので、いつまでもボーっと見ていられる楽しさがある。
 
 
 
 
最後は、箱根町まで行き、そこから旧道を通って、甘酒茶屋までバスで行く。てっきりこんな茶屋なんか行く人なんか誰もいないだろうと思っていたのだが、これが大間違いだった。今日は紅葉を見に来ている人たちがわんさか来ているひとだったことを忘れていた。それに甘酒茶屋は、映画や歴史ドラマなんかにでてくるような茶屋なので、雰囲気がとても良い。この古めかしい茶屋にいこうとするような観光客がたくさんいることを忘れていたのである。そもそも、旧道を通っていく人自体が少ないと思っていたのだが、みんなあの登山鉄道の激混みがキライだというのがわかったので、遠回りでもバスでのんびり帰って行こうと思っていた人が多いことを忘れていたわけだ。
甘酒茶屋は大混雑も良いところで、所狭しと観光客が席を取って座っている。それに店内はとくにエアコンがあるわけじゃなく、ストーブでしか暖を採る方法がないため、全体的に店内は寒い。コートを着たままお茶やお菓子を食べるという、もう拷問に近いようなことをしなければいけないという状態には耐えられなかった。しかし、それでもここではとりあえず定番のものを頼んでみることにした。ウグイス餅と甘酒。普通のお茶はフリーで飲むことができるので適当に飲めば良いのだが、店内が寒すぎるのでお茶があまり熱いと思えない。それに、客が入ってきたとしても、全然注文を取りに来ない。あまりにも客が多すぎるためか、客がセルフサービスのように窓口みたいなところに行って注文をしないといけない。もう、それが苦痛で仕方がない。もちろん、次のバスが到着するときに店を退出してしまった。
そのあとは小田原まで出て夕御飯。夕御飯のことは別のところで記載したいと思う。

それにしても、もう紅葉の時期に普段から混んでいるようなところに出かけるのは、絶対しないようにしようとおもった。どこに行っても混んでいるし、交通機関がすべて混んでいるのが、もう本当にイヤだ。行くんだったら、平日のときにお休みを取っていきたいところである。

箱根旧街道1日パス
URL : http://www.hakone-tozanbus.co.jp/ticket/1gou.html

手打ち蕎麦・金春(こんぱる)
URL : http://www.ninotaira.net/konparu.html
住所 : 箱根町小涌谷525
TEL : 0460-82-4732
定休日 : 水曜

甘酒茶屋
URL : http://www.amasake-chaya.jp/
住所:箱根町畑宿二子山395-1 
TEL:0460-83-6418
営業時間:7:00-17:30
定休日:無休

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