2007/05/24

台湾温泉の本

台湾は日本から近く、そして日本の風景と似たような場所なので、最近は、本当に日本でもリピータが増えた場所である。その要素の一つとして温泉が至るところにあるのも、台湾の魅力の一つなのだろう。台湾の温泉に関する情報というのは、いまではネット上に溢れんばかりに載っているのを見つけられるが、実はそれは最近の話。その前は、あまり温泉についての情報は載っていなかった。台湾の温泉情報が載っていたとしても、台北から近い北投や陽明山、そして台北郊外にある烏來くらいしか、以前は載っておらず、台湾全体が火山島である特徴のように、あらゆる場所に温泉があるというのはあまり紹介されていなかったのだ。

そこで、以前、台湾の温泉めぐりをしてみたいなーとおもって使ったのが、この単行本だ。



新潮OH!文庫「台湾温泉天国/高田京子著」


この本を実は読んで、台湾には温泉オタクのこころを擽るような温泉がたくさんあることを知る。筆者が実際体験したことを元に記載している旅物語のような記載なので、行き方や温泉の入り方、そして温泉地のなかでもどこの温泉に入るべきかというようなことを書いてあるので、とても参考になる。世界でも珍しい温泉がある台湾の魅力を文章という観点から表現した本としては最高だと思う。

そしてもう1冊、台湾の温泉の魅力を満載に掲載した本が刊行した。それがこの本だ。



まどか出版「湯けむり台湾紀行―名湯・秘湯ガイド」


こちらの本は、前者とは異なり、台湾のほとんど全ての温泉地を紹介している。「台湾温泉天国」は台湾の温泉の中でも15箇所の温泉を紹介しているので、台湾温泉ビギナーとしては十分だと思うが、こちらの本は、通好みの温泉地も含めてほぼ全域を網羅しているので、こちらのほうをバイブルにするのも良いとおもう。一番良いのは、前者が「文章での温泉地を紹介」しているのに対して、こちらは「写真での温泉地を紹介」であるため、ビジュアル的に台湾の温泉地がどのようなものかが一目瞭然なのが良い。実際に台湾の温泉に行ったことがある人にとっては「あぁ、こんな感じだった!」と懐かしむだろうし、台湾に入ったことが無い人、台湾の温泉は知っていても行ったことが無い人は、「台湾の温泉地って日本と変わらないな」というのが分かるだろう。

もう時期としては台湾は暑い時期なので、温泉に行きたいという気分にはならないかもしれない。しかし、これらの本を見たら、是非、2泊3日での台湾温泉旅行に言ってみたくなるに違いない。

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