マルタは1970年頃までイギリスの統治下であった影響からか、イギリス車が結構街中を普通に走っている。もちろん、小型車の代名詞にもなった日本車も多いし、金もちにありがちなベンツやBMWも走っていることは走っている。それでも、眼につくのはイギリス車だ。個人的にはあまり車に興味が無いのだが、あまりにも見たことが無いような車がたくさん走っているので、すこし気になってしまった。金持ちはアストンマーチンを乗っているのが普通らしい。
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一般人はどうかというと、これまたイギリス車を乗っていたりする。それも、これは一体いつ作られた車なの?というくらいクラシックな車が、普通に汚いボディーのまま走っている。
ヨーロッパ南部の地方であればどこでもそうなのだが、綺麗に洗車をしている車は、タクシーや観光客相手に移動商売をしている車は別にして、だいたいが汚い。ちょっとは洗えよーというくらい汚い。理由は、「綺麗だと取られてしまうかも知れないからだ」なのだそうだ。もちろん車上荒しも同じ理由で、車が汚いと近づきたくも無いという雰囲気を車から出すようで、そういう犯罪から防止するために汚いのだそうだ。確かに、駐車している車にちょっとでも触ると、手を洗いたくなるくらい汚くなる。
話は元に戻して、普通に走っている車のうち次のようなものを見つけたので、ちょっと掲載してみた。
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こちらは帰国後に調べてみたところ、Vanden Plas Princess 1300 という車だそうで、通称「バンプラ」と車マニアのなかでは言われているクラシックカーだ。この写真の車はその中でもAustinというシリーズのものらしい。結構検索で調べてみると、日本でも保有している愛好家がいるようだ。実際に、マルタではこの車かローバーミニの車をめちゃくちゃたくさん見かけた。
それから、最初はマツダのファミリアかなと思っていたのだが、なんとロシアの車も結構走っていた。その名も「ラーダ」。この車はたぶん、ラーダの中の「Forma」というシリーズの車だとおもう。車に詳しい人は教えてー。調べてみたら、旧共産圏では多く走っているのだが、構造が単純であるために、壊れてもすぐに直せるというのが重宝がられているらしい。しかし、マルタになぜロシアの車がこれだけたくさん走っているのだろうか?歴史的経緯がわからないので、車に詳しい人は教えて欲しい。
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なんだか、マルタは建物もそうだが、時代が止まってしまったような感覚になる場所だ。それは文明的なものから歴史的なものまでなんでもだとおもう。車好きな人であれば、こういうクラシックカーが普通に走っているので、車観賞のためにマルタに行くのもお勧めだ。
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