マルタの通貨は「マルタリラ」と言う。補助通貨は「セント」だ。日本では直接換金することができないが、マルタに到着したら空港または銀行で換金することで対応可能だ。たぶん多くの人はマルタリラに換金するのは空港なのだろう。
しかし、マルタはEUに2004年に加盟し、2008年からはユーロの導入が予定されている。従って、観光地のレストランやお土産屋では、いまからユーロに対応した価格表示も行われているので、お土産やレストランだけお金を使うということを考えているのであれば、ユーロだけでも可能だ。しかしながら、遺跡を見たり美術館に入ったり、バスに乗ったりするときや、田舎に行ったときには、まだまだマルタリラじゃないと通用しない。だいたい、いまからユーロに対応しているところは、クレジットカードでも全然対応できるところなので、そういうところでユーロを使うより、クレジットカードで対応したほうがいいだろう。
2007年4月末現在のマルタリラは、Lm1 = 400円である。あのポンドよりも数字がでかいために、日本円からマルタリラに換金したときに、その数字の少なさに愕然とした。そして、価格表示が結構小さい数字なので、一瞬安いのかな?と錯覚してしまうのも困る。
例えば、下記の紙幣は10マルタリラと5マルタリラの紙幣だ。
この「数字」だけ見ていると、10とか5とかだと、思いっきり安く見えてしまうから危険だ。実際には、4000円の価値と2000円の価値の紙幣なので、それなりに高価だ。この10マルタリラが、どうも1000円くらいの感覚に思えてしまって、値段を見てすぐに使ってしまう。あとで「あっーっ、4000円分も使ってしまった」と悔やんでしまうのだが、それは後の祭りだ。
それに比べて、バスやキオスクのようなところでは、硬貨を使うことがほとんどである。1マルタリラ以下は硬貨になり、その中でも良く使うのが10セント硬貨と25セント硬貨だろう。アメリカに行ったことがある人であれば、Quaterは使いやすいと感じるらしいが、アメリカに慣れていないので、この25セント硬貨に最後まで馴れずに終わったと思う。どうしてこんな中途半端なのだろうと何度も思った。
ちなみに他のヨーロッパ諸国を経由していくひとであれば、マルタリラが残った場合に、ユーロに変更してもいいと思うが、かなりレートが悪い。だから、あまりマルタリラを残さないように、現地で全部使えるだけ使ってしまいたいところだ。最終的にお金が余った場合には、マルタの空港でお土産代としてすっからかんになるまで使ってあげよう。ユーロになったら、もっとマルタでの買物も使いやすいものになるだろう。
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