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スルタン・アブドゥル・サマド・ビルの目の前には、独立広場(Merdeka Square)が広がる。それまでのイギリス統治に別れを告げて、晴れてマレーシアがマライ連邦として独立したのが1957年。それが行なわれたのがこの広場である。
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いまは、この広場に世界一の高さである、高さ100メートルの国旗掲揚塔が聳え立つ。でも、広い広場に建てられているので、あまり高さを感じさせないのが不思議だ。きっとそのてっぺんに掲げられている国旗も、めちゃくちゃ大きいのだと思うのだが、全然大きいと思わないのが不思議だ。イスラム国家の特徴である三日月と星が国旗にあり、なんとなくアメリカの国旗にデザインが似ているのがこのマレーシアの国旗である。
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この独立広場は独立記念日のときや、大きな催しものを行なう際のメイン会場として使われているようだが、今回はなにも開催されていなかったので、単なるデカイ芝生の広場としてみることができた。
広場の奥にはロイヤル・セランゴール・クラブ(Royal Selangor Club)というクラブハウスがある。イギリス統治時代には社交場として利用されていた場所で、現在でもマレーシアの政経財界人が集まる場所として使われているようである。
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広場は全く日陰があるわけでもなんでもないので、昼間にここに来ていると、脳みそが溶けそうなくらいの日差しが直接当たってくるので、体力が激減する。でも、芝生の緑色が見事に整理されているので、眼にはやさしい。どこかの石とコンクリートで固めて、馬鹿デカい広場を作って人民を力で押し付けている頭のオカシイ国とは違う。
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