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前回のシンガポール滞在の時には行こうとおもったのだが、時間がなくて諦めたご飯屋が「328カトンラクサ (328 Katong Laksa)」というところである。カトンの名物ラクサの店であり、カトン地区だけでも数軒の姉妹店が点在する。
この店は店名にもなっているとおり、ラクサしかない。それ以外はない。何を注文してもラクサしかない。注文の種類は大きさでしかない。分かりやすくて良いではないか!あとは、飲み物として何か飲みたいのであれば、それが追加になる。だから、メニュがどこかに書いているというものではない。なぜならラクサしかないからだ。
今回入った店では、ここがカトンであるので、店員がきっと福建語か中国語で会話してくるのかと思っていたら、全く期待はずれで英語で聞いてきた。一緒に居た友達に「いまの人、なんで英語で聞いてきたのかなぁ。中国語で最初に聞いて来てもいいと思うんだけどな」と言ったら、「あのひと、フィリピン人だよ」だと。フィリピン人なら福建語も中国語も話すわけがない。ここで、シンガポールにはメイドだけではなく、結構フィリピン人の補助従業員がいるんだなというのが分かった。
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店内はビルの中の店のほかに、半オープンテラス風になっているフード付きの屋根のある席に大きく分かれていて、外から見ると内部も含めればかなり大きな店に見える。が、実際には外側は勝手に道路占有しているだけなので、店の大きさはそんなに大きくない。壁には各国からの有名人が訪問したときの写真が飾られている。でも、ほとんどの有名人の写真を見ても、だれが誰だか全然わからない。シンガポールの芸能人だけではなく、香港や台湾、そして中国やマレーシアの芸能人も来ているから、華人芸能界に通の人であれば楽しいかもしれない。
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顔は険しいがおばさんとフィリピン人のおっさんが店内を切り盛りしていたのだが、昼間から客がひっきりなしにやってきて、さささーっとラクサを食べて帰って行く姿は、まさしく小諸そばあたりに入って、ささっと蕎麦をすすって帰る光景と同じようなきがする。
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この店のラクサは、ほどよい辛さのあるものだが、ココナッツミルクベースのスープになっているので、辛さがよく中和していて美味しい。麺は期待してはいけないのだが、縮れ麺になっているために、スープが麺に絡まって口まで運ばれるような感じがするため、レンゲでスープだけを啜るのとは違う味わいを楽しむことができるのは良い。「小」を注文したはずなのに、これが見た目は少し多いように見えるのは、徐々に麺がスープを吸っていくからだろうか?基本的にはラクサに種類はないというのは上述したが、トッピングをいくつか選ぶことができる。今回は海苔のほかにアサリをトッピングとして選ぶことができた。
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少し辛いと感じる人であれば、レモン水を飲み物として食べると、酸っぱさと辛さとココナッツミルクの甘さを妙にバランスよくあってよいかもしれない。辛いといっても、四川料理みたいな殺す気か!というような痺れるような辛さではないので、全く平気である。
328 Katong Laksa
Shop Address : No 216 East Coast Rd S(428914)
No 51 East Coast Rd S(428770)
No 53 East Coast Rd S(428771)
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